どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

第7回えーぞーふぁんたじあ

2005年09月23日 | 自主映画
第7回えーぞーふぁんたじあ 「インディーからメジャーへの挑戦状!!」という上映会に行って来た。中野まで。昼から3プログラムやってたのだが僕が行ったのは最後のプログラムのみ。
最初の回では第1回の時に強烈な印象を残した森川監督の新作という事で見たかった映画が上映されたのだが見逃す事に。しかし、受付にてDVDが売られていたので即ゲット!なかなかパッケージとかしっかりしてる楽しみ。鶴岡監督の「VISITORS」も売ってたのでゲット!これからその映画を見るのにね。まぁ前作と違ってオムニバスの短編もので上映活動も1話ずつバラバラで上映する事が多いようだから買っちまえ!と。前作は何度もスクリーンで見れそうだからわざわざビデオ購入はしなかったけどDVDだったら買うかもですね。まぁそんな感じで上映を待つ。お客は思ったより少なめでした。
まず最初に「ユウナのちいさなおべんとう」 17分 石出裕輔監督 の上映。
上手い!とても優しい感じのする映画で明るい自然な家族像が描かれてる。各家庭様々だろうが
よくあるような日常の風景。その中でもくだらない面がとてもいい感じで描かれてるのが良かった。親父がオナラをする所や喧嘩をする所等、そんなの全然嬉しくないような出来事が実はとても大切なひとときだという事を気付かせてくれる所が好感触。ちいさな頃に見てた両親像と重ねて見れる映画。食卓を囲む家族という昔はあまりに普通だった光景が今は無いので、とてもそんな光景が懐かしくも羨ましくもあり微笑ましい。家族っていいなぁ~。そして家族って大変だなぁ~と思える映画でした。
舞台挨拶で監督挨拶。次回作は家族シリーズの第2弾だとの事。そちらも見たいね。石出監督の家族ってどんなだったのかに興味を抱くが良く分からず。映画みたいな感じだったのか?それとも逆なのか?映画の描き方はとても自然だった反面、どこか映画的というか演出も感じられるので分からない。
次に鶴岡みゆき監督の「VISITORS」の上映。だが上映前に鶴岡氏がなんかやる気無さげに挨拶する。上映止めようかとかなんとか。パフォーマンスとしても観客側から見ると印象悪いね。
前の上映で何があったんか知らんが正直、なんやねん!と思ったさ。深読みすると色々と心情は読めたんだけどね。典型的なパンク野郎の心情ちゃうんかいな。とにかく弟子って事になってる彼にはちょっと考えてもらいたい所。で、上映始まる。映画は素直に面白い。なので、段々と映画に夢中になって楽しんで見れましたとさ。1話、2話が特に面白くて好きだな。とにかくバカらしくくだらない面が楽しめる。なんじゃそりゃ!って失笑してしまう感じなんだけども広ーい目で全貌を見渡すと反戦のテーマが見えてくる。深刻に難しい事を考えさせる映画ではなく単純に楽しんで、そしてちょっぴり考えさせる作りが良い。おかしなキャラクターがそれぞれ微妙な持ち味を発揮してます。4話続けて見るとちょっと長いと感じる面もありますが久々に見て楽しめました。1話が「油揚げの儀式」へのオマージュとして作られてる面もあり感慨深い所がありますが、今日見て感じたのは4話に実は「油揚げの儀式」に似た面が結構あるという事だ。
映画終わってまた舞台挨拶。今度のパフォーマンスはお前はプロレスラーかい!って突っ込みを入れるのが妥当でしょう。
明日は撮影なので早めに素直に帰宅。「VISITORS」のDVDにはチャプターが付いてるのかとチェックしようとしたが、再生出来ず。パソコンでなら見れるだろうと思うがチェックせず、
森川監督の「福井青春物語」を見てみる。こちらは問題なく再生出来た。まぁ明日は自分の映画の撮影があるので早く寝ないと!と思い全部観るつもりは無かったのだが、見始めたら止まらなくなり、結局、メイキングも含めて最後まで一気に見てしまった。面白かった。良かった。内容も良かったけど作り方とかも今までに見た森川監督作品と比べて格段に進歩してるのが感じられて凄いなぁ。と思ってしまった。作り手の情熱が伝わり、それが物語をより良くしているし役者の良さも凄く出ている。自主映画制作裏話ストーリー映画としては「MOVIFUL LIFE」と「福井青春物語」は共に何かこう心に来るパワーが感じられるなぁ。明日の撮影に対しても何か勇気じゃないけど力を貰えた気がする。まぁ明日の撮影は簡単なものだし役者もスタッフも信頼してるので特に心配事は無かったんだけどね。心配事は僕が遅刻しないかだけ。
福井弁と役者の個性そしてロケ地がとても良くて最後の「なんやっちゃおえ~」という台詞と
エンディングは「ブラボー!」と拍手を贈りたくなる感じだった。「なんやっちゃおえ~」っていう福井弁は初めて知ったが(だけど意味はちゃんと理解してない)「なんでやね~ん」「どないやね~ん」みたいな感じで捉えて前向きな感じで伝わりました。
今まで見た津田寛治出演作の中でも一番、津田寛治さんの良さが感じられました。
「なんやっちゃおえ~~~~~~~~!」

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