あるところに
爪きり嫌いな犬と
陶芸家の男が住んでいました。
小さい時、ほんの少し深爪をしてから爪きりが嫌いになったのでした。
さっきまで仲良く遊んでいても
男が爪きりを持ったとたん
ゴルゴ13のように間合いを取り
決して背中を見せないのでした。
大好きな煮干を見せても
1メートル先でお座りをして近づきません。
近づかないのに、お座りをするという
問題の解決にならない行為をすることが
男には理解できませんでしたが
犬もまた、煮干は欲しいが、爪きりは嫌いという
目の前の問題を解決できぬまま時は過ぎていくのでした。
そこで男はさっき仕事で使った
240番の紙やすりはどうだろう?と考えました。
「犬よ、ネイルアートをしてみないか?」
とことばをかけながら、紙やすりを持って近づきました。
「可愛くする前に、やすり掛けをしないとねえ~。」
とにこやかに犬の手をとり
ごしごしとやすり掛けをしました。
犬はけげんな顔をしながら
好きではないが、これも定めとあきらめよう!
と言った様子で
やらせてくれたのですが
・・・
はかどらない!
18本の爪を全部やするのは、大変手間のかかるしごとです。
1500円程度の料金ではやってられません。(笑)
犬よ、職人の気持ちをわかってくれたまえ。
そこで、今度は人間用の爪きりを取り出し
油断している犬の爪をパチン!
「しまった!はかられた!」
「ふっふっふ、もう遅いのだよ。」
男は神業のように素早く爪を切り終え
そしてこうつぶやいたのです。
「爪は暑い時に、切れ・・・だな。」
そのあと、煮干をもらったことは言うまでもありません。
めでたし、めでたし。
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陶芸家の男が住んでいました。
小さい時、ほんの少し深爪をしてから爪きりが嫌いになったのでした。
さっきまで仲良く遊んでいても
男が爪きりを持ったとたん
ゴルゴ13のように間合いを取り
決して背中を見せないのでした。
大好きな煮干を見せても
1メートル先でお座りをして近づきません。
近づかないのに、お座りをするという
問題の解決にならない行為をすることが
男には理解できませんでしたが
犬もまた、煮干は欲しいが、爪きりは嫌いという
目の前の問題を解決できぬまま時は過ぎていくのでした。
そこで男はさっき仕事で使った
240番の紙やすりはどうだろう?と考えました。
「犬よ、ネイルアートをしてみないか?」
とことばをかけながら、紙やすりを持って近づきました。
「可愛くする前に、やすり掛けをしないとねえ~。」
とにこやかに犬の手をとり
ごしごしとやすり掛けをしました。
犬はけげんな顔をしながら
好きではないが、これも定めとあきらめよう!
と言った様子で
やらせてくれたのですが
・・・
はかどらない!
18本の爪を全部やするのは、大変手間のかかるしごとです。
1500円程度の料金ではやってられません。(笑)
犬よ、職人の気持ちをわかってくれたまえ。
そこで、今度は人間用の爪きりを取り出し
油断している犬の爪をパチン!
「しまった!はかられた!」
「ふっふっふ、もう遅いのだよ。」
男は神業のように素早く爪を切り終え
そしてこうつぶやいたのです。
「爪は暑い時に、切れ・・・だな。」
そのあと、煮干をもらったことは言うまでもありません。
めでたし、めでたし。
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