栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

窯出し

2011-02-13 23:11:19 | Weblog
おそらく今の窯で300回は窯焚きをしている。

それでも窯を開ける前はドキドキする。

それが締切りがあって、やり直しが効かない場合はなおさらである。

最善を尽くして、考えられる限りの事をやっても

思いがけない事がおきたりする。

そういう事を一つ一つ積み重ねて今があるんだろうな。

満足はいかないまでも、間違いなく良くなってはいる。

そういうわけで窯出しをして

今ほっとしています。

以前窯焚きに時間がかかるようになって

原因をあれこれ考えて、バーナーの分解掃除をしたことがあります。

ガス窯なんだけど長いこと使っているとタールのようなものが

バーナーの内部に付いてきて

ガスの通り道が狭くなってきてたんですね。

そしてきれいになったバーナーで窯焚きをしたら

これがとても快調に温度が上がっていく。

「おお!調子良いぞ!。」と喜んで窯焚きを終え

冷めてから、窯出しをしたら還元がかかって、焼け過ぎで

作品が全滅ということがありました。

ガスが調子よく出過ぎたんですね。

いつもと違うことをやった後は特に注意が必要だということを学びました。