先週の土曜日
仙台の帰り
いつもなら白河インターで降りて国道294を南下するルートを取るのだが
たまには違った道を行ってみようと思った
ちょうど夕食時となり
検索してみたら喜連川に「カフェレストラン蔵ケ崎」と言うのがあると出た
お店のHPはこちら
矢板のインターを降りて
ナビに従い
通ったこともないような細い道を通り
そして又
空には満月が
薄い雲越しに怪しい色で輝いている
妻と二人
だんだん心細くなりながら進んでいくと
徐々に街並みが現れた
いかにも昭和な感じの街並みじゃないか
ナビはあと300メートルと言っている
なんとなく明るい所が見えて
「あさの豚」のノボリがヒラヒラしていた
「ここじゃないのか?」
「たぶんそうよ」
賢治の注文の多い料理店が頭をかすめたが
気を取り直しズンズンと入ってみた
店内には「おはなはん」みたいな給仕さんが立ち回り
ちょっと古いか?
今風に言えば、こっちか?
なかなか頑張っている感じが伝わってくる
そして面白いと思ったのが
大正風の建物をリニューアルした風情で
署長室とか留置場とかのプレートがかかっている
「タバコをお吸いになりますか?」と問われたので
「吸いません」と答えると
一番手前の部屋のテーブルに案内された
元警察署の建物なんだって
椅子に座って天井の太い梁なんか眺めていると
奥の方が賑やかだ
「留置場で宴会をやっているらしい。」
「ずいぶん盛り上がっているわね。」
なんとなく覗きこんでみたが
署長室の向こうの留置場に入る勇気はなかった
「悪いことをしているわけではないが、留置場のプレートがかかっていると落ち着かないわ。」
と妻が言う
そりゃそうだろうな
私は元警察官だったので
なんとも思わなかったけど一般人だとそうだろうな
「カツ丼でも食うか?」
と刑事のような言い方をしてみたが
私は煮込みハンバーグを
妻はハンバーグをそれぞれ頼んだ
「なんて言うんだっけ?留置場のこと?」と妻が尋ねるので
「ブタ箱だな・・・そうか!それで「あさの豚」なのか?」
「たぶん違うと思う。」
そんなやり取りがあって
出てきた食事は美味しかったです
その後ナビに従い自宅を目指したんだけど
思いのほかあっという間に到着し
「こんなに近かったの?」
「30分かからなかったんじゃない?」
別に嫌っていたわけじゃないが
今まで喜連川に縁がなくて良くわからなかった
又行くことになりそうだ