これから、故郷の松阪のことについて、地域に根付いたあまり知られていない言い伝えも含めお伝えしようと思います。その第1弾です。
松阪の実家近くに、『大膳塚』という大きな供養塔があります。
小さい時から、遊び場の近くに何かわからないけれども、それがあり、まったく気にならなかったのですが、実はこのお墓は、伊勢松坂初代藩主の古田重勝のお墓と言われています。ところが、大膳とは、弟の第二代藩主重治のことを言い、重治はその後石見浜田藩に移封され、江戸で亡くなります。何となくおかしいのですが、重勝の偉大さは、蒲生氏郷を引き継ぎ、松坂城を改修工事し、関ヶ原の戦いで、西軍引き止めの功績で5万5千石となる等、活躍をします。氏郷の後、楽市楽座や城下町として今に繋がる土台を作り上げた重勝を讃えるのは、市内に3つもあるお墓から伺い偲ばれます。地元の人は、大膳塚の字が彫ってある墓石を見ても、これは、古田重勝のお墓であると信じて疑わないのです。
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