起動しないといってもいろいろなパターンがありますが・・・今回はWindowsが起動しないパターンです。「ようこそ」画面から全く進みません。ハードディスクはずーっとアクセスしたままです。セーフモードでも全く同じ状況でした。
ハードディスクがアクセスしたままだったので、まず検証用パソコンに取り付けてみました・・・がなかなかディスクを認識しません。そのうちに「フォーマットをしますか?」と聞いてきたので、これは「いいえ」ですね。・・・さらに暫くすると、なんとかディスクを認識してくれました。
壊れているセクターが多数あります。ディスクも変な音がしています。
お客様に確認すると・・・最近起動が遅くなり、ゲームなども終了できないことがたびたびあったそうです。
そうすると以前からハードディスクの故障の兆候があり、セクターの故障が拡がっていき、Windowsが起動できなくなってしまったようです。
まず、新品のディスクにクローンディスクを作成します。セクター単位のコピーを行い、読めないセクターは、リトライを行い、それでもその部分をスキップしてコピーします。スキップするので実際には元のハードディスクとは、全く同じではありません。
通常エラーのないハードディスクの場合は、1~2時間程度でコピーが完了するのですが・・・セクターに故障がある場合は、リトライや初期化などを行いながら進みますので、時間が余分にかかってしまいます。・・・今回は320GBのディスクで、おおよそ15時間かかりました。
しかしこれはスキップした箇所があるので、完全な状態ではなくて・・・ここからどれだけ修復できるかが問題です。
クローンディスクに修復操作を行いました、この修復にも2時間程度かかりました。
修復後は、ディスクのフォルダーなども認識できました。
これでクローンディスクをノートパソコンに取り付けて、起動すると・・・Windowsが正常に起動してきました。基本的な動作は問題ないようです。
後日お客様のところへ、お伺いして元の状態に設置して、今まで通り使用できること、ファイルやフォルダーなども今まで通り存在し、開くことができることをご確認いただきました。
パソコンを使っていて、動作が遅くなったように感じたり、ソフトが正常に起動しない・終了できない、時々変なエラーが表示されるなどの症状が起きるようになったら、ハードディスクが壊れかかっている可能性がありますので、ひどくなる前に修理屋さんに診てもらうとよいと思います。
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