久しぶりに、記事を書いてみます。
パソコンはDESKPOWER TX90M/Dで全く電源が入らなくなってしまったそうです。
こちらのブログをご覧になって、電源ユニットAPI4PC50の内部を確認して、頭部膨張している電解コンデンサーを見つけて、どらともへ送付くださいました。
受け取り、まず電源ユニットチェッカーで確認すると・・・すべて正常に電圧が出力されています。このチェッカーはほとんど無負荷の状態でのチェックなので、このような場合もあります。
次にどらとものTX90に電源ユニットをつないで確認してみると・・・全く電源が入りません。
電源ユニットの故障で間違いありません。
では電源ユニット内部を確認してみます。
起動用回路の電解コンデンサー1個が頭部膨張を起こしています。よく「1個だけの故障で全く電源が入らなくなってしまうのか」ご質問を受けますが・・・起動用の回路の部分の電解コンデンサーであれば、1個でも故障すると電源が入らなくなってしまいます。
頭部膨張した電解コンデンサーと今後故障の可能性がある電解コンデンサー、合わせて11個を日本メーカー製のものに交換しました。
どらともの検証用TX90に接続して、正常に起動し、負荷テストも問題ないことを確認いたしました。
ところで、頭部膨張していた電解コンデンサーをチェッカーで調べてみると・・・
うえ~、ESR(等価直列抵抗)が20Ω以上、容量は測定できず、もうコンデンサーとしての役割は果たしていない状態でした。
電源が突然入らなくなってしまう現象は・・・電源コンセントを抜いたり、停電などで大元の電源が落ちてしまった場合に、改めて電源回路を起動しようとしても、コンデンサーの故障が原因で起動できず、発生するようです。
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