パソコンはVistaの液晶一体型デスクトップパソコンです。
とりえず状況確認のため、電源スイッチを入れてみると・・・長いビープ音がするだけで、画面は真っ黒のまっまです。ディスクアクセスもしていません。BIOS画面も表示されないので、Windows以前の問題のようです。
ビープ音がして、全く起動しない場合・・・まずメモリーの故障が考えられます。
そこで、カバーを開けてメモリーを確認することにしました。
デスクトップなのですが一体型のためかノート用メモリーが使われていました。
メモリースロットは上下2段になっていて、512MBのメモリーが2枚ささっていました。
まず、上段のメモリーを取り外して、下段だけのメモリーにして起動すると・・・状況変わらず。
では、下段のメモリーを取り外して、上段にさして起動すると・・・正常に起動しました。
もう一枚のメモリーでも同様のことを行ったら、やはり下段のスロットにさした場合はビープ音がして起動しません。
こうなると、メモリーの故障でなくて、メモリーをさす下段のスロットが接触不良を起こしている可能性が高いです。
メモリーとスロットの接触不良の場合は、メモリーの抜き差しで直ることが多いのですが、今回は直らないので・・・おそらくメモリースロットとマザーボードの半田の接触不良の可能性が考えられます。
お客様は、メモリは一回も触ったことがないとのことでしたが・・・パソコンは使用中は温度が上がり、電源を落とせば冷えるので、ある意味熱い・冷たいのヒートショックテストを行っているような状態です。これを繰り返しているうちに、熱い→膨張する、冷たい→縮む・・・部品の半田付けが不良になることがあります。
一般的には、チップセットやグラフィックチップなど高温になる部品に起きることが多いのですが、メモリースロットでも起きないわけではありません。
お客様に状況をご説明し、どらともの手持ちで同規格の1GBのメモリーがあればよかったのですが・・・なかったので、とりあえず512MBのメモリーを上段1枚にさして使用していただき、どらともで1GBのメモリーを手配して入手後に、512MBのメモリーを1GBのメモリーに交換させていただくことになりました。
Vistaで1GBのメモリーではまだ不足なのですが・・・お客様は、今まで1GBで使っていて特に困らなかったので、それでよいとのことでした。
本当なら・・・下段のメモリースロットのマザーボードとの半田接触不良の箇所を調べて、再半田を行い、メモリーを1GB×2枚=2GB(最大容量)にするのが一番良いのですが・・・網膜剥離・白内障の手術をしたどらともに、そこまでの細かい作業は無理なので、故障しているスロットはそのままで、使えるスロットだけを使用することにさせていただきました。
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