国鉄直流電気機関車EF64型。通称:ロクヨン
山岳地帯の路線(中央本線、奥羽本線、上越線、信越本線など)で電化が進む一方で、急勾配に対応できる電気機関車が必要とされた。なかでも中央本線(東京~塩尻~金山間)は、一部区間で約30‰(パーミル)【→1000m進むごとに30mの高低差がある】強の勾配があるため、途中の路線または駅構内で機関車が立ち往生しないようにそれに対応できる電気機関車が本形式である。なお、1980(昭和55)~82(昭和57)年にかけて、同1000番台も旧型の電気機関車置き換え用で1001~1053号機が長岡機関区(現:JR東日本長岡車両センター)に導入されている。
そして、ここJR中央本線の勝沼ぶどう郷駅に国鉄EF64-18号機が静態保存されている。車両の状態は普通で、一部箇所に錆が浮き出ていた。また、塗装も部分的に補修しているような状態(パッチワーク)であり、綺麗な姿ともいえない。
ナンバープレートは、全面・側面ともに、切り抜き文字を使用。東芝製の車両銘板も健在。
EF64-18号機の説明板。
同機の車両経歴は画像右下に掲載されている(画像をタップすると拡大できます)。38年10ヵ月の間、甲府→立川→八王子→篠ノ井(長野県)と、中央本線エリアで活躍していたことから、保存が叶ったと考えられる。
現役機を彷彿させるアングル。
「JR貨物」銘板。
「10-3大宮工場」検査表記。現在は、JR東日本が「大宮総合車両センター」に、JR貨物は「大宮車両所」に名称変更されている。
中間台車の「DT121A型台車」は1966年東芝製(台車の銘板を確認済)。
公園内に保存されているが、機関車周辺を囲む柵等がないことから、床下機器類もじっくりと観察できる。画像は空気溜めタンク。
EF64-18号機は、2005(平成17)年3月30日に廃車となっているが、その後もJR中央本線の列車を見守っているに違いない。なお、同機の後継機関車は、JR貨物EH200型電気機関車が役目を担っている。一方で1000番台車は、JR東日本所属はそれぞれ長岡と高崎に、JR貨物所属はすべて愛知機関区へ転属した。
現役機を彷彿させるアングル。
「JR貨物」銘板。
「10-3大宮工場」検査表記。現在は、JR東日本が「大宮総合車両センター」に、JR貨物は「大宮車両所」に名称変更されている。
1エンド、2エンドに備えられている「DT120A型台車」。上は1966年東芝製。下は1994年川崎重工である(それぞれの台車の銘板を確認済)。
中間台車の「DT121A型台車」は1966年東芝製(台車の銘板を確認済)。
公園内に保存されているが、機関車周辺を囲む柵等がないことから、床下機器類もじっくりと観察できる。画像は空気溜めタンク。
EF64-18号機は、2005(平成17)年3月30日に廃車となっているが、その後もJR中央本線の列車を見守っているに違いない。なお、同機の後継機関車は、JR貨物EH200型電気機関車が役目を担っている。一方で1000番台車は、JR東日本所属はそれぞれ長岡と高崎に、JR貨物所属はすべて愛知機関区へ転属した。
撮影日→2019(平成31).4.29(日)
撮影場所→JR勝沼ぶどう郷駅付近
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