東京都世田谷区にある「世田谷公園」。ここに、D51-272号機が保存されている。
腕木式信号機とセットで静態保存されている。
公園の閉園間近に訪問したため、取り急ぎの撮影となった。機関車の状態は屋外での保存のため退色が目立ち、一部箇所に錆や苔が出ていた。
同機の特徴は、
1.小倉工場製除煙板(通称:門デフ、K-7)を装備している(画像3)。1954(昭和29)年〜70(昭和45)年まで、九州地区での活躍実績がある。
2.広島工場(現:JR貨物広島車両所)で後付でエンドビームテールランプ(画像4)を装着している。ただし、レンズは破損し、なくなっていた。
説明板。
同機は、新製から廃車まで山口や広島、九州地区での活躍が多かった。同機とは縁もゆかりもない世田谷公園に搬入されたのは、1973(昭和48)年。以降は2022(令和4)年までの49年間、ここで余生を送っていた。
D51形蒸気機関車の仕組みや特徴を掲載する説明板もある。当時の教育の参考資料としては必要不可欠であったに違いない。
デンター(炭水車)。
キャブ内(電車でいう乗務員室)。
撮影日→2018.12.10(月)
場所→ 東京都世田谷区「世田谷公園交通広場」
アクセス→東急電鉄三軒茶屋駅または池尻大橋駅より徒歩20分。
公園開設時間→4月1日〜10月31日→9:00〜17:00/11月1日〜3月31日→9:00〜16:30
機関車の片方に乗り場を模した土台があり、キャブ内にも入ることができる。ただし、部品破損や盗難防止、さらには安全性(アスベスト)の観点から、アクリル板が設置されている。
タービン発電機。
ナンバープレート、川崎車両製造銘板は残存している。ただし、ナンバープレートは本物でなくレプリカ。
キャブサイドの窓は、投石等の破損防止の観点から、鉄格子が設置されていた。その部分には、落ち葉が堆積していた。
○D51-272号機車両履歴
1939(昭和14)年8月4日川崎車両兵庫工場製。新製配置は広島機関区(現:JR貨物広島車両所)。
同11月、小郡機関区(現:JR西日本下関総合車両所運用検修センター新山口支所)転属。
45(昭和20)年、柳井(やない)機関区(山口県)転属。
54(昭和29)年、熊本機関区転属。
57(昭和32)年、小倉工場(現:JR九州小倉総合車両センター、JR貨物小倉車両所)で門デフ装着工事施行。
70(昭和45)年、厚狭(あざ)機関区(山口県)転属。
72(昭和47)年9月30日廃車。
73(昭和48)年10月、東京都世田谷区世田谷公園静態保存。現在に至る。
1939(昭和14)年8月4日川崎車両兵庫工場製。新製配置は広島機関区(現:JR貨物広島車両所)。
同11月、小郡機関区(現:JR西日本下関総合車両所運用検修センター新山口支所)転属。
45(昭和20)年、柳井(やない)機関区(山口県)転属。
54(昭和29)年、熊本機関区転属。
57(昭和32)年、小倉工場(現:JR九州小倉総合車両センター、JR貨物小倉車両所)で門デフ装着工事施行。
70(昭和45)年、厚狭(あざ)機関区(山口県)転属。
72(昭和47)年9月30日廃車。
73(昭和48)年10月、東京都世田谷区世田谷公園静態保存。現在に至る。
撮影日→2018.12.10(月)
場所→ 東京都世田谷区「世田谷公園交通広場」
アクセス→東急電鉄三軒茶屋駅または池尻大橋駅より徒歩20分。
公園開設時間→4月1日〜10月31日→9:00〜17:00/11月1日〜3月31日→9:00〜16:30
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