暮れも押し迫って公民館報で天皇皇后両陛下の中屋敷訪問が特集されました。8月24日に両陛下は中屋敷のブドウ園を訪問され、住民の皆さんの熱烈な歓迎を受けました。特集記事ではこの訪問につながったエピソードを掲載していました。
2年前の8月末、滋野地区の絵画教室のメンバーが軽井沢にスケッチに行かれた時のこと。スケッチされているところへ両陛下が散歩で通りかかり「皆さんはどこから来たのですか」と気さくにお声をかけていただいたそうです。「東御市です」と答えると、「そこはどこですか」と再度聞かれ、「もと東部町と言いました」と言うと、「昔皇太子時代に行ったことがあります」とおっしゃられたそうです。
「その当時の方はどうなされていますか」と聞かれ、「多くの方は亡くなりました。またぜひおいでください」と親しくお話をされたそうです。それが2年後、こんなかたちでの来訪につながりました。
その時の絵画教室の先生は中屋敷の方でした。今年の7月ごろ宮内庁から長野県庁を経由して東御市に問い合わせがあったそうです。東御市の絵画グループを探しているとのことだったそうです。市でも探してもわからず困っていたところ、たまたまそれを耳にした絵画教室のメンバーの知り合いの方から話がつながったそうです。それからトントン拍子に話が進み今回の訪問になったとのことでした。
それにしても両陛下と絵画教室の皆さんとの偶然の出会いがあり、「おいでください」という絵画教室の皆さんのお誘いをきちんと受け止めていただいたこと、48年も前の皇太子時代の訪問を覚えていたことなど、一般庶民とのなにげない触れ合いが、東御市をあげての歓迎行事につながったことは驚くべきことでした。
今回の訪問の中で両陛下のやさしさやあたたかさ、国民を大切に思いやる気持ちを感じ取ることができました。東日本大震災でも何度か被災地に足を運ばれ、被災された皆さんと親しくお話をされている様子をテレビなどで見ていましたが、あらためて両陛下の国民へのやさしい眼差しを感じました。
そういえば今日は天皇誕生日です。お元気でと願っています。
両陛下はとても気さくにお話をされていました。
天皇陛下は48年前、皇太子時代にも中屋敷のブドウ団地を視察していただきました。上はその時の写真、下は今回の訪問の写真です。