伊澤屋

歴史・政治経済系同人誌サークル「伊澤屋」の広報ブログ。

『けものフレンズ』 #12 及び全話所感

2017年04月06日 20時55分41秒 | Weblog
最終話と、全話通しでの所感である。


冒頭第1、2話見て何か盛り上がらんな~凡庸な造りの話だと見せて中盤から最終話への盛り上げが
半端ではない感動で彩られ最後の大団円で締め括られるシリーズ構成の妙に新世代の野心を感じた。
本シリーズのグランドデザインをまとめ形にした監督は一種の神だな、と。

最終話、最大最強のセルリアンを倒す為集結したフレンズ達の姿は高橋良輔の政治ロボアニメの怪作
『蒼き流星SPTレイズナー』 で第1期の終盤圧倒的な科学力を持つグラドス軍に対抗するため冷戦の
溝を越え集結した米ソ中西独伊他地球各国の宇宙戦闘機の勢揃いを思わせる熱い場面だった。

しかしな・・・かばんがセルリアンに喰われても元の姿で生きて帰ってこれたのは何故かって、「フレンズ」
とは今更だが 「動物の擬人化」 である。 かばんは喰われる前はフレンズで、人間も動物の一種で、
つまりは 「人間の擬人化」 なのでセルリアンに喰われたら元の動物に戻るって、人間に戻ったのだ。


・・・ケッ、「めでたしめでたし」だな!ってやはり本作がディストピア漫画なのを忘れるなよ、という描写は
最後までしつこくされ続ける。観覧車に乗れば隣のゴンドラが落ちる。最後かばんと他のフレンズたちの
別れ、かばんが観る遠景ではずっと背後に瀬戸大橋があるのだ。

第一次ネオ・ジミン抗争 ㊸ 10%オフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッ・・・ 

2017年04月06日 19時05分51秒 | Weblog
ルミ姉ではないが10%、オフ! これは爆弾だ。 いや、爆弾どころか原爆かソーラ・レイだな。

ジミン軍都方面軍が今日、 「個人都民税の10%減税」 を今夏都議選での目玉公約として発表した。
勿論実現出来る訳が無い。 しかしそれでも問題は無い。 都議選の後は野党に転落しているからだ。
最早敗戦が避けられないとしてもそれでも被害を少しでも減らす為の水際立った作戦は見事だ。

寧ろ追い風の勝ち戦の時よりも発想の斬れ味が良いではないか!  ジーク・ジミン!!

『けものフレンズ』 #11  所感

2017年04月05日 21時14分42秒 | Weblog
所感である。


セルリアンって・・・殆ど樺太や東プロイセンでのソ連兵かモスピーダのインビットみたいな存在だ。
しかし今話は少年漫画らしく胸熱な演出に息を呑んだぞ。ボスの

「かばんを、暫定パークガイドに設定。権限付与・・・」

の言葉に、泣いたぞ!! この政治ドラマと人間ドラマの熱さは 『ダグラム』 『ガサラキ』 以来だ!
より多くの犠牲を避ける為に少数の犠牲には目をつぶるのも組織戦の鉄則。 しかし・・・しかしだ。
自己犠牲の精神、人と人の絆(かばん以外は人ではないが)・・・クサいが泣かせてくれる作り方だッッ!


全くの独断と偏見で物を言うが台詞を考えた脚本家は高橋良輔世界にとても造詣が深いのではと見る。




『魔法の妖精ペルシャ 平成篇』 仮企画書

2017年04月05日 19時40分41秒 | Weblog
本ゆで短期集中連載でやれるのではないのか?
TVアニメの時代からリアルに30年後、アラフォーの不惑の齢となった速水ペルシャの年代記としてだ。

第1話 「南スーダンの小さなおうち(はぁと)」
第2話 「山ぞくのうっすらぱーー!(怒)」
第3話 「ごうけんのきおく」

雑誌連載時と同じ青沼貴子の作画で、画風の経年変化も含めて(※スタジオぴえろの画は美し過ぎる)
読む側はそれを味わうべきなのだ。


 BGM:「見知らぬ国のトリッパー」 (『魔法の妖精ペルシャ』 OP) FULL

『けものフレンズ』 #9,10  所感

2017年04月04日 22時17分41秒 | Weblog
所感だ。


この種の漫画ではお約束のお風呂場面。

「ええっ!服って脱げる物なの!?」

と驚くサーバルが別に特別に見えない。 人間でも極度の貧窮でそうなり得る。

タイリクオオカミが売れっ子漫画家でアミメキリンが探偵って読者が等身大で同感できる良い設定だ♪
実際、脚本的に少々伏線の回収不足(サーバルとジャパリまん)はあっても良い推理ネタだった。
しかしな~、ボスの映写する 「記録」 が手塚的滅びの美学してきたぞ。