水道などの利用料金を支払えない生活困窮者のライフラインを止めることは命に関わるとして、仙台市のNPO法人「仙台POSSE」と市民団体「フードバンク仙台」に所属する市内の学生5人が7日、制度改善に向けた「水なきゃ生きていけないでしょプロジェクト」をスタートさせた。
料金の未納が続いても電気、水道、ガスなどの供給は継続するよう事業者に働き掛けるほか、生活困窮者の支援相談にも取り組む。フードバンク仙台によると、料金未納による給水の停止は市内で年間5000件ほど報告があるという。
7日は3人が太白区の市水道局庁舎を訪れ、岩淵明広営業課長に要求書を提出した。(1)水道料金未納者の給水を停止しない(2)給水停止の決定者と経緯の開示―など5項目に関し、14日までに書面で回答を求めた。
岩淵課長は料金未納者の水道を止める理由を問われ「公平性の観点から未納者の給水停止は法律で決まっており、致し方ない。必要であれば福祉支援を案内している」と説明した。
プロジェクトの共同代表を務める東北大3年笠原沙織さん(22)は「誰もがライフラインを使える社会にしてほしい」と訴えた。
電気も水道もガスもお弁当も惣菜も野菜も米も。
無くなれば生きていくのが難しいもの。
むしろ、食べ物が手に入らなくなれば、生死に直結します。
では、お金がなくてスーパーでお弁当を万引きした人がいたとして、「食べるものがなければ生きていけないでしょ!!」などとスーパーの店長に訴えて、無罪放免にしてもらうことなど有り得るでしょうか。
どんな社会活動家であれ市民団体であれ、そんなことを店長さんに訴えるでしょうか?
電気も水道もガスも、はっきり言ってそれと同じです。変わりません。
それなりの富裕層でもない限り、大なり小なり懸命に、他の出費を我慢して、そのような「公共料金」を支払っています。
基本、公共料金は「後払い」。
「今月こんだけ使っちゃったけど、生活苦しいから生きていくためにタダにして(払えなくても供給停止しないで)」
それ、万引きの論理とどう違いますかね。
もちろん、記事中の団体が守ろうとしている人々が我慢もしない浪費家だ、と言うつもりはサラサラありません。
苦労してやり繰りして生活を維持していることは、みんなおんなじということを言いたいのです。
さらに付け加えるなら、これも重要な論点ですが、電気もガスも水道も、タダで供給されるわけではありませんよね。
原材料、加工、製造、運搬(供給)、そして需要家のもとへ。保安も大事。
お金、かかってます。
そのお金を、受益者みんなで負担しあっているのです。
人の命は大事です。
同時に、公平性も大事です。
苦しい人は、ちゃんと保護行政がケアすべきなのです。(ここはしっかりやってほしい。当たり前です。)
なのに、公共料金を払わなくていいだろ?とねじ込むように見える活動が、うーん違うんじゃない?と思わせるのです。
行く先は「スーパーの店長」じゃないよな。
要請の場にフリップ持ち出してるのも、どこで学んだ流儀なのか、、
この学生さんたち、とっても真面目で、将来も(皮肉ではなく)社会のためにたくさん考え行動してくれる方々だと思います。有望!
若い芽はだいじにしたい。
だからこそ、世の中の事象のいろんな側面を見てほしいな、と少しばかり思ったわけです。
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