最終日の現:戸塚バスセンターです。左奥に明日から開業する新:戸塚バスセンターの姿が見られます。その規模は2倍以上ではないでしょうか? ちなみに手前の4台スペースが発待の待機出来る場所です。 10,04,17 Canon EOS50D(以下、写真のデーターは同じ)
71年(昭和46年)から戸塚の地域交通の要所として役割を果たしてきた戸塚バスセンター(以下 現:戸塚バスセンター と表記)が戸塚駅西口再開発の一環で本日(17日)を最後に新しいバスセンターへ移転される事になりました。
もともと戸塚駅西口前に駅前バス停があったものの昭和20年代後半頃から戸塚大踏切の混雑が問題視されていく中、駅周辺の交通量を軽減させる目的で駅から約800メートル離れた旧戸塚区役所跡地(現:戸塚消防署)にバスセンターを新規で建設し移転しました。(この戸塚の大踏切の混雑は自宅が大磯だった吉田茂首相の通勤にも支障が出ていて吉田茂の不満のひとつだったと言う事です。その後のその不満解消のために戸塚の大踏切を渡らずに大磯と東京を通える横浜新道建設されました。このため吉田茂の鶴の一声で建設が決定された経緯から、かつては横浜新道を「ワンマン道路」と呼んでいた時代もありました。)
その後、戸塚警察が現行の場所(新春の箱根駅伝の戸塚中継所になる場所の近く)に移転し、少しでも駅に所にバスセンターを!と言う趣旨からその跡地にバスセンターを移転させてのが現:戸塚バスセンターです。
71年と言えば私はまた小学生でしたが、移行日に使われなくなった旧バスセンターに何も知らず(何も見ないで?)たった一人だけでバスを待っているオジサンの姿だけは、はっきり覚えています…ラッシュ時にバスを待つ自分の廻りに誰も居なかったら、おかしいとと思わないのかなぁ?と子供心でも不思議に思えました。
その頃は駅から遠いバスセンターを皮肉って゛戸塚の人は健脚ぞろいだ。毎朝、バスセンターから駅まで800メートルを走っているから゛言う人もいるほどでした。
今は手狭な現:戸塚バスセンターも当時としてはバスの本数も少なくだいぶ余裕のあるターミナルでした。その後、戸塚の住宅化が進み戸塚駅からの重要な地域アクセスとしてバスセンターの役割は大きくなる一方でバスの増発共に手狭になっていくのは利用者の私たちでも理解できました。発時刻待ちのバスが待機するスペースがなくバスセンター内を何週も廻るバスや一度道路に出て再度バスセンターに入ってきて待機スペースに入るバスも見受けられました。
この手狭なスペースでよくも40年弱も運行してきたなぁ!と感心してしまいます。特に私が一番利用する戸50・52系統は日本でも有数の運行本数を誇っているのでラッシュ時には手狭なスペースに乗客長蛇の列と発待のバスとかが錯綜して、こんな状況でよく暴動が起きないと感心するくらいの状況が繰り広げられていました。ちなみにこの画像でも同じ場所から発車する戸81系統:藤沢駅行バスの後ろで戸50系統:俣野公園・横浜薬大前行のバスが待機しています。ラッシュ時には空バスが3台並ぶ事も珍しくありません。ただここは神奈中だけの乗り入れなので平穏ですが戸塚駅東口は江ノ電バスも乗り入れてくるので、バスの運転士さん同士の感情もいろいろあるようです。
しかしこれも横浜地下鉄湘南台延伸開業で長後街道を走る路線が大幅に見直し(本数削減)されるとその環境もがらりと変わっていくようになります。そしてそれまで大型バス一辺倒だったバスセンターの発着だったのが狭隘路線開業によりリエッセとエルガミオ等の中型バスが発着するようになって来ました。
戸塚バスセンターで成田空港アクセスバスが唯一の高速バス発着です。このバスは私にとっては大変に便利なバスでかつて鉄法から帰ってきて、成田空港でちょうど戸塚バスセンター行のバスがあり、そのまま乗ったら成田空港に着陸して2時間後には戸塚に居たと言うことがありました。
16:25に現:戸塚バスセンターで最後の成田空港行のバスが発車して行きます。その後、専用の案内板は撤去されていました。ちなみに成田空港アクセス高速バスは神奈中バスではなく神奈中ハイヤーで運行されています。
今回は西口再開発のひとつの目玉である雨の日に駅から傘なしでバスに乗れると言うコンセプトから移転が実施されます。今回の移転で思い出すのが町田バスセンターが完成した時になんて立派なバスの発着場なんだろう!戸塚もいつかこんなに大きなバスセンターが出来るのだろうか?と思ったのが明日。現実のものになるのです。
明日の供用開始を前にほとんど完成した新:戸塚バスセンター。その規模は桁違いに違います。また駅に近づいた分便利になると思われます。ただ、定期券等を発券する窓口は現:バスセンターのスペースに残ると言うことです。そこらが神奈中らしいといえば、らしいと言えます。
かれこれ40年弱、慣れ親しんだ現:戸塚バスセンターに惜別の思いがこみ上げてきます。
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DT200A@CF-R3
misato
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