ちょいと日が経ってしまいましたが・・・8月20日のテレビ朝日「徹子の部屋」に勝野洋氏が登場 1974年(昭和49年)にテキサス刑事として出演に至るまでを、サクッと話して下さいました。
当時大学生だったと同時に劇団に所属していた勝野氏が、劇団から言われて新人刑事のオーディションを受けて合格したものの、「自分はまだ卒業していないので大学に戻ります」と固辞するも、プロデューサーから「だったらせっかくだから、せめて裕次郎さんに会って行きなさいよ」と言われて有頂天。「彼が3代目の新人です」といきなり紹介され戸惑う勝野氏に、裕次郎さんが「そうか・・・よろしく」と握手をしてきて出演決定。「ほんと、大人たちって嘘つきだなぁ~」とさわやかに苦笑いしていた勝野氏が印象的でした
萩原健一、松田優作の”長髪刑事”から一転、スポーツ刈りの体育系キャラが逆に受け入れられ、ドラマの人気に拍車がかかっていた時勢と相まって、視聴率はうなぎのぼりの番組最盛期 登場2年後の殉職/降板エピソードでは、日本のドラマ史上に残る高視聴率を上げたわけです。
「太陽にほえろ!」のレコードが初めて発売されたのが、番組放送が始まって2年後の1974年とされています。ポリドール及び東宝レコードからそれぞれシングル盤がリリースされましたが、まだ勝野氏が登場する前だったこともあり、ジャケットにはジーパン刑事=松田優作を中心としたスチールが使用されていました。
翌75年2月に初のアルバム「オリジナル・サウンド・トラック主題曲集」がポリドールからリリース。当時、これまた人気番組だった「傷だらけの天使」(主演・萩原健一)とのカップリングアルバムでした
世田谷区の大蔵運動公園にあるピラミッド型体育館前でのスチール。後年、ロッキー刑事登場時の集合写真もこの場所で撮影されましたね。
「ポリドールがそう来たなら、うちらもこうしよう!」と言ったかどうかはわかりませんが(笑)、東宝レコードも「テレビ主題曲集」として、やはり人気番組だった「俺たちの勲章」(主演・松田優作)とのカップリングで発売
両社ともども、「太陽にほえろ!」卒業生の萩原/松田を抱え込んでの販売戦略と言ったところでしょうか。「太陽!」「傷天」の音楽を担当していた井上堯之バンドの所属レコード会社がポリドール、「太陽!」「俺勲」の製作をしていたのが東宝・・・というそれぞれの事由に依るところのレコード製作・販売。つまるところ、「太陽!」の人気がそれほどすさまじかったという証拠なんですよね
銀幕のスター・石原裕次郎がテレビに出演するという事で注目された「太陽にほえろ!」。すでに人気若手スターだった萩原健一が、”殉職”することで番組の知名度が上がったのに続き、その風貌・キャラそして演技力において爆発力を持った松田優作がさらに人気度を上げ、誰もが知るドラマになったタイミングで加入した勝野氏の大いなる大奮闘で、それこそ国民的番組と称されたその勢いにレコード業界も乗ったわけですね
勝野洋さん、テキサス刑事として赴任する前に
交番勤務の実直なおまわりさん役で
一度殉職されていたと記憶していますが。。。
あれはまぼろしでしょうか。