2018年制作の映画「ブルーノート・レコード ジャズを超えて」は翌年に上映されたので、同年にヴィム・ヴェンダースがプロデュースした「ブルーノート・ストーリー」も直ぐに観れるものと思っていたが、なかなか掛からない。タイトルも忘れかけていたが、ようやく当地で一日一回、一週間限定で上映の運びになった。そのせいか平日の夕方にもかかわらずやたらと混んでいる。
前者はジャズ史上最高のレーベルの設立80周年を記念して作られたドキュメンタリーで、歴代アーティストや関係者たちの証言が中心だったが、後者は創設者のアルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフにスポットを当てた作品だ。同レーベルについては多くの書籍やジャズ誌で度々紹介されているので、熱心なファンならジャズ常識かも知れないが、ハンコックやショーター、ゴルソン、ドナルドソンが語ると誇張されたり冗談交じりに喋るので活字とは違った味わいがあり面白い。
お年を召されても綺麗なライオンの最初の妻ロレイン・ゴードンが証言者として出てくる。離婚した理由に涙がこぼれそうになった。二番目の奥方ルース・メイソンもインタビューに答えている。スリー・サウンズの「Moods」とは全くイメージが違うのに驚いたし、残念ながら「Cool Struttin'」の美脚は映らなかった。初めて知ったのはウルフの私生活である。亡くなるまで盟友のライオンでさえ知らなかったというから驚きだ。文献には載っていないので観てのお楽しみにしておこう。
映画館を出たあと居酒屋で軽く腹ごしらえをして、馴染みのジャズバーに寄った。規制は解除されたというのにガランとしている。自宅に帰りオープニングに流れたリー・モーガンの「I Remember Clifford」を聴くのもいい。ブルーノートの名盤を棚から取り出して眺めるのもいい。が、素晴らしいジャズ映画を観た後はしばしジャズバーで余韻に浸りたいものだ。
前者はジャズ史上最高のレーベルの設立80周年を記念して作られたドキュメンタリーで、歴代アーティストや関係者たちの証言が中心だったが、後者は創設者のアルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフにスポットを当てた作品だ。同レーベルについては多くの書籍やジャズ誌で度々紹介されているので、熱心なファンならジャズ常識かも知れないが、ハンコックやショーター、ゴルソン、ドナルドソンが語ると誇張されたり冗談交じりに喋るので活字とは違った味わいがあり面白い。
お年を召されても綺麗なライオンの最初の妻ロレイン・ゴードンが証言者として出てくる。離婚した理由に涙がこぼれそうになった。二番目の奥方ルース・メイソンもインタビューに答えている。スリー・サウンズの「Moods」とは全くイメージが違うのに驚いたし、残念ながら「Cool Struttin'」の美脚は映らなかった。初めて知ったのはウルフの私生活である。亡くなるまで盟友のライオンでさえ知らなかったというから驚きだ。文献には載っていないので観てのお楽しみにしておこう。
映画館を出たあと居酒屋で軽く腹ごしらえをして、馴染みのジャズバーに寄った。規制は解除されたというのにガランとしている。自宅に帰りオープニングに流れたリー・モーガンの「I Remember Clifford」を聴くのもいい。ブルーノートの名盤を棚から取り出して眺めるのもいい。が、素晴らしいジャズ映画を観た後はしばしジャズバーで余韻に浸りたいものだ。