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調子の良い鍛冶屋

2018-06-22 | フォトムービー



■軽快な鍛冶屋の音を思わせる人気曲

 オルガンやハープシコードの名手だったヘンデルの作品中、
 おそらく最も広く知られる器楽曲です。
 正確には「ハープシコード組曲第5番ホ長調」HWV.430の
 終曲である「エアと変奏」のことを指します。

 この曲についてはこんな逸話があります。

 ある雨の日に偶然飛び込んだ鍛冶屋の軒先で、
 ヘンデルは鍛冶職人が叩く軽快なハンマーの音に
 インスピレーションを受けます。
 そしてまた職人の口ずさむ鼻歌が、変奏の主題になったというものです。

 とてもよくできた話ですが、残念ながらこれはヘンデルの死後、
 英国の出版社が独自につけた「調子の良い鍛冶屋」という
 愛称が基になった作り話ということがわかっています。

 ですが、たしかにこの曲が持つ規則的なリズム性は、
 いかにも鍛冶屋の叩くハンマーの音という感じで、
 愛称としては親しみやすくぴったりだといえるかもしれません。
             (クラシック名曲サウンドライブラリーより)


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