緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

症状緩和を必要とする患者さんに届きますように

2019年06月30日 | 医療
先週、第24回日本緩和医療学会学術大会が終わりました。

初めてこの学会に参加した医療者から、
女性が多い学会ですねえと言われました。

多職種の学会で
医師は48%くらい。

看護師が30%くらいなのですが、
看護師さんは
本当にまじめに参加されます。

ですから、会場内には女性が多く感じます。

総じて、まじめで
勉強に取り組もうという姿勢があります。
また、看護分野でも、緩和ケアチームの要件になっている
認定看護師など、看護師の大学等を卒業した後にも
資格を取るために学校に行く人が多いため
その同期などとの再会や意見交換の様子もうかがえ、
同窓会のような風景があちらこちらで広がるのも
この学会の特徴かもしれません。


学会の体制としても、
教科書が改訂され、
ガイドラインもラインナップがそろい、
教育セミナーも充実しています。

また、緩和ケア研修会は全国で開催され、
昨年の3月で10万人の医師が受講修了しました。




こうした知識を用いることには、
そこに技能や態度という要素が
かかわってきます。

教育の3項目、
知識、技能、態度
まさに、これらのバランスで
臨床力は患者さんにどう届けれるかが
変わってくるわけです。

臨床現場で30年間緩和医療に
かかわってきて、
知識を咀嚼して、
技能ーつまり、スキルとして
用いられるようにするために、
教育現場で積み重ねてきたものを
本にまとめました。

昨年の第23回学術大会では
ベストセラーになりました。




驚いたことに・・・
最初、ここにgooブログと連動している
アマゾンのサイトをリンクさせていたのですが、
アマゾン在庫がなくなったようで、
その後、中古書籍が2~3倍弱の値を付けて
アマゾンで売られていることに気づきました。

色々な方にご相談もしました。
書籍の流通について
教えてもらう機会にはなりました。


アマゾンサイトが品切れになったことで、
上記のようなことが起きたようです。

すでに、復帰しています。
  ↓
アマゾンサイト




何よりも、
症状緩和を必要とする患者さんへの
一助となりますように
願っています。
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