旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

旅の装備とファスナー

2008年07月05日 | 旅のトラブル事例
旅先でのトラブルのうちで、それほど深刻なわけではないけれども不快であり、なおかつ後の深刻なトラブルの原因となるものに、自分の持ち物の破損があります。例えば航空機に預けた受託手荷物のバッグが破損したり、服のボタンが取れてしまったり、ズボンのポケットに穴が開いたりといった事態の話です。

例えばズボンのポケットに穴が空いてしまったとしても、それ自体はたいしたトラブルではありません。しかし、その事に気がつかずにポケットに部屋の鍵を入れて外出したとすると、重大なトラブルへとつながっていく可能性が出て来るでしょう?それに、何といっても不快ですし、帰国までその状態である事は旅の楽しさを妨害してしまうかもしれません。私は100円ショップで売っているポケット裁縫キットを旅先に持って行っていますが、これは思いのほか役に立つ旅の装備だと思います。

バッグや衣服のファスナーはどうしても壊れやすい装備で、特に砂漠のような環境ではホコリを缶で磨耗が進行して、いつの間にか閉まらなくなる事がままあって、長い旅では不安材料となりえます。写真を載せたバッグは私が通勤で使用しているメッセンジャーバッグですが、やはりファスナーが閉まったり閉まらなかったりしています。長い間使用した結果、ファスナー部分が磨耗してしまったのでしょう。

だから長旅で使用するカバンには極力ファスナーが使われていないものを選択するのが無難です。バックパッカーの多くは登山用のバックパックを使用していますが、登山用のバックパックはやはりファスナーがほぼ使われていないので長旅でも頼りにできる存在であるといえます。

ウエストバッグは口がファスナーで閉める場合がほとんどで、なおかつ場合によってはパスポートなどの貴重品を入れている事があるので、油断するといつの間にか貴重品をばら撒いて歩き回っていたなんていう事になりかねません。私は旅の途中で大型のウエストバッグの口が閉まらなくなって、バイクのタイヤチューブを輪切りにしたものを2本作って口を縛っていた事がありますが、こうなってくると信頼できる装備ではなくなってしまいます。

私自身は使用していませんが、ウエストバッグの中にはファスナーで閉めた上からベルトで止めるフラップを更に閉めるものがあります。そういった品物を選択すれば、ファスナーが壊れても一応蓋ができてよいかもしれません。


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