旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

旅の装備紹介=紐の類

2016年01月04日 | 旅のノウハウ
 しばらく連続で続けてきた旅の装備紹介、とりあえずこの記事で装備関係は一旦終了します。また何か思いついたり、新しいアイデアが浮かんだら書いてみたいと思います。

 さて、最後の装備は”紐”の類についてです。写真に写っている2本はスーパーカブで旅するタイ北部では2本とも持っていく装備で、左はバイクに乗る方ならご存知の通りバンジーコードとかストレッチコードと呼ぶ”ゴム紐”です。私のバッグはスーパーカブのフロントバスケットに入れるわけですが、路面が少し荒れているとバスケットから吹っ飛んで行きそうになるのでバスケットにこのコードで縛ってあります。

 右側は万が一故障車が出たときに牽引できるように持っている”パラコード”。以前は細引きのザイルを持っていたのですが、パラコードはこの細さで静止荷重250kgまで耐えられるらしく、2重にして使えばスーパーカブとライダー1名は余裕で牽引できる計算です。荷重に耐えられる紐なので、宿泊先が火事になった時、脱出にも使えるかもしれませんね。そんな目には合いたくありませんが、過去に宿泊先が火事にあった体験談を聞かせてくださった方がお一人.....ありえない事ではありません。

 パラコードは黒が多いのですが、私はバッグが黒なので、バッグの中で分からなくならないように明るい色のものを選んであります。 

 幸いにして実際に牽引する羽目になったことは今までないですし、そのあたりはスーパーカブの信頼性の高さに感謝です。それでもこれらの紐の類は旅先で思いのほか役に立ちます。

 私の姉はバックパッカー時代、航空機にバックパックを預ける際には細引きザイルでグルグル巻きにして防犯対策としていました。また、”受託手荷物は1人1個です”と空港で言われた乗客が紐でカバン2つを縛って”1個”にしている姿を目にしたこともあります。そういう事情がなくてもバッグに入りきらなくなったものをバッグの外に縛ったり、バッグのバックルが壊れた場合やズボンのベルトのバックルが壊れた場合にも使えます。

 そういう緊急事態以外で、日常的に紐の類が役に立つのは”洗濯物干し”です。特にバンジーコードはしっかり伸ばして使えば濡れたTシャツ位は支えてくれますし、上品なロープ結びのテクニックなどなくてもカーテンレールや家具の取っ手など、工夫すればいろいろなところに引っ掛けて洗濯を干すエリアを拡大してくれます。荷物を減らした結果、毎日のように洗濯が必要な私たちには役に立つ存在です。

 昨年9月の"タイ&ラオス路線バスの旅"の際は、皆さん一度"スーパーカブで旅するタイ北部"にご参加された経験者だからか、それぞれが何らかの洗濯物干しを用意しておられて、宿に着くと設置を開始。支払いなどで必ず出遅れる私に”使ってくださいね”と優しいお言葉をいただき、いつも他の人の紐を使わせてもらっていた事がこの記事を書いていて懐かしく思い出されました。


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