スーパーカブで旅するタイ北部では、小グループでの行動になるので食事をとったり、ビールを飲んだり、あるいは宿でのんびりしている際などに参加者や私を含めいろいろな話をする機会があります。時には激しい議論に展開することもありますが...。
11月の同企画の参加メンバーは少し年齢層が離れていて1950年代生まれの方、1960年代生まれの私、そして1990年代生れの方という面々でした。
そんな中で世代の違いというよりもバックグラウンドとしてのインフラの違いを興味深く感じた話題が”宿を事前に手配するか否か”というお話。
スーパーカブで旅するタイ北部は、募集の中でも謳っていると思うのですが、宿はおろか、レンタルバイクの事前予約も基本的にしていません。最近はチェンマイの宿だけは到着時間が遅すぎて宿の空室云々ではなくて門が閉まってしまうので事前に連絡を入れるようになりましたが、それ以外の宿は全て飛び込みです。とはいえ、もう10年近く続いている企画なので、毎回泊まるところはある程度決まっているのですが、行ってみたら空室が無かったり、廃業していたりというハプニングはあります。今回は今まで行ったことのない町へも足を踏み入れたので、ここでは白紙の状態からの宿探しです。
ラリー参戦など特別な場合を除いて自分がプライベートで旅する時も宿を決めて行った事は基本的にはありません。そして、1950年代生まれの方も同じお話でした。一方、1990年代生まれとなると、宿を事前に手配する事について、”当然そうするものだと思っていた”というお話でした。
インターネットが存在しなかった世代の場合、宿を事前予約することが事実上不可能な時代に旅をしていた事から、宿泊を事前手配せずに旅するのが”当然そういうものだと思っていた”という事になるわけです。
私が旅行会社に就職した当時、つまり1990年代でも宿泊を予約しようと思ったら旅行会社に依頼するか、あるいは国際電話でも入れるしか手がありませんでした。旅行会社で手配できるのはある程度のランク以上のホテルでしたから、バックパッカーズやゲストハウスやB&Bはガイドブックを頼りに飛び込んでみるか、あるいは勘だけを頼りに飛び込んでみるしかありませんでした。ガイドブックだってその頃は発行されていない国も多かったのです。
インターネットの普及によってB&Bやゲストハウスやバックパッカーズが予約できるようになったのは画期的に便利になったようにも思えますが、その便利さは旅の趣旨によっては限定的なものだと思うのです。
宿を事前に手配していくメリットは
*安心感。
*指定の宿に確実に泊まれる
*効率が良い(到着してからの宿探し不要)
*到着が遅くなっても、暗くなってからでも大丈夫。
一方、私が考える宿を事前手配するデメリットは
*絶対そこへ行かなければなならなくなる
*予約した宿を探さなければならなくなる(空室ありの宿が沢山あっても、わざわざ予約した宿をその中から探さなければならなくなる。
*行ってみて、ダメだと思っても泊まるしかない。
そしてもう1点
*宿探しのプロセスの楽しみを失う
今回のスーパーカブで旅するタイ北部ではメーサイとパイの2つの町で宿を探して町を彷徨う事になりました。メーサイでは確か6軒、パイでは4軒の宿に入ってみて、空室や料金を尋ね、空きがある場合は部屋を見せてもらって、それぞれ気に入った宿に入ることができました。
何軒もの宿を巡って泊まるところを決める作業は大変とも言えますが、見方を変えればこれも旅の貴重な体験です。いろいろな人たちに話を聞きながら宿を巡るのもいろいろな人との出会いの機会です。こんな中で知り合った人たちに今でもスーパーカブで旅するタイ北部の企画を支えてくれて、参加者を温かく迎えてくれている人たちがいるのですから。
宿を事前に手配するのが良いか悪いかという風に判断しようとするのは少しナンセンスな話ではあると思います。以前は事前に手配することが不可能であったものがインターネットの普及によって可能になったのであって、そのメリットを活かして活用するべき状況とデメリットを避けた方が良い状況が1つの旅の間にも混在するものなので、旅をより良いものにするツールとしていかに活用できるかだと思います。
たとえば、どうしても到着が遅くなる街には宿は事前手配したほうが良いと思います。あるいはどうしても指定の宿に泊まりたい場合は予約したほうが良いと思います。(スーパーカブで旅するタイ北部の場合、チェンマイの宿はこれに当たります。)いろいろな情報の中で沢山の宿があると判っている町なら思い切って事前手配せずに訪れて宿探しのプロセスを楽しんでみるのも旅をより思い出深いものにしてくれる体験になると思います。
そんな風に自由に毎日の行動計画を考えてみてはいかがでしょうか。
11月の同企画の参加メンバーは少し年齢層が離れていて1950年代生まれの方、1960年代生まれの私、そして1990年代生れの方という面々でした。
そんな中で世代の違いというよりもバックグラウンドとしてのインフラの違いを興味深く感じた話題が”宿を事前に手配するか否か”というお話。
スーパーカブで旅するタイ北部は、募集の中でも謳っていると思うのですが、宿はおろか、レンタルバイクの事前予約も基本的にしていません。最近はチェンマイの宿だけは到着時間が遅すぎて宿の空室云々ではなくて門が閉まってしまうので事前に連絡を入れるようになりましたが、それ以外の宿は全て飛び込みです。とはいえ、もう10年近く続いている企画なので、毎回泊まるところはある程度決まっているのですが、行ってみたら空室が無かったり、廃業していたりというハプニングはあります。今回は今まで行ったことのない町へも足を踏み入れたので、ここでは白紙の状態からの宿探しです。
ラリー参戦など特別な場合を除いて自分がプライベートで旅する時も宿を決めて行った事は基本的にはありません。そして、1950年代生まれの方も同じお話でした。一方、1990年代生まれとなると、宿を事前に手配する事について、”当然そうするものだと思っていた”というお話でした。
インターネットが存在しなかった世代の場合、宿を事前予約することが事実上不可能な時代に旅をしていた事から、宿泊を事前手配せずに旅するのが”当然そういうものだと思っていた”という事になるわけです。
私が旅行会社に就職した当時、つまり1990年代でも宿泊を予約しようと思ったら旅行会社に依頼するか、あるいは国際電話でも入れるしか手がありませんでした。旅行会社で手配できるのはある程度のランク以上のホテルでしたから、バックパッカーズやゲストハウスやB&Bはガイドブックを頼りに飛び込んでみるか、あるいは勘だけを頼りに飛び込んでみるしかありませんでした。ガイドブックだってその頃は発行されていない国も多かったのです。
インターネットの普及によってB&Bやゲストハウスやバックパッカーズが予約できるようになったのは画期的に便利になったようにも思えますが、その便利さは旅の趣旨によっては限定的なものだと思うのです。
宿を事前に手配していくメリットは
*安心感。
*指定の宿に確実に泊まれる
*効率が良い(到着してからの宿探し不要)
*到着が遅くなっても、暗くなってからでも大丈夫。
一方、私が考える宿を事前手配するデメリットは
*絶対そこへ行かなければなならなくなる
*予約した宿を探さなければならなくなる(空室ありの宿が沢山あっても、わざわざ予約した宿をその中から探さなければならなくなる。
*行ってみて、ダメだと思っても泊まるしかない。
そしてもう1点
*宿探しのプロセスの楽しみを失う
今回のスーパーカブで旅するタイ北部ではメーサイとパイの2つの町で宿を探して町を彷徨う事になりました。メーサイでは確か6軒、パイでは4軒の宿に入ってみて、空室や料金を尋ね、空きがある場合は部屋を見せてもらって、それぞれ気に入った宿に入ることができました。
何軒もの宿を巡って泊まるところを決める作業は大変とも言えますが、見方を変えればこれも旅の貴重な体験です。いろいろな人たちに話を聞きながら宿を巡るのもいろいろな人との出会いの機会です。こんな中で知り合った人たちに今でもスーパーカブで旅するタイ北部の企画を支えてくれて、参加者を温かく迎えてくれている人たちがいるのですから。
宿を事前に手配するのが良いか悪いかという風に判断しようとするのは少しナンセンスな話ではあると思います。以前は事前に手配することが不可能であったものがインターネットの普及によって可能になったのであって、そのメリットを活かして活用するべき状況とデメリットを避けた方が良い状況が1つの旅の間にも混在するものなので、旅をより良いものにするツールとしていかに活用できるかだと思います。
たとえば、どうしても到着が遅くなる街には宿は事前手配したほうが良いと思います。あるいはどうしても指定の宿に泊まりたい場合は予約したほうが良いと思います。(スーパーカブで旅するタイ北部の場合、チェンマイの宿はこれに当たります。)いろいろな情報の中で沢山の宿があると判っている町なら思い切って事前手配せずに訪れて宿探しのプロセスを楽しんでみるのも旅をより思い出深いものにしてくれる体験になると思います。
そんな風に自由に毎日の行動計画を考えてみてはいかがでしょうか。
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