コタツ評論

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今夜はタバハラス

2014-07-20 02:38:00 | 音楽
全コタツが感動した。検索するとざっとミックス動画が30はあろうか。こんなに多いのはじめてだ。ということはつまり、タバハラスをたぶん全曲聴いていて、お気に入りを他人様にも聴かせたいって、熱心かつ息の長いファンがかなりいるってこと。1960年代に活躍したデュオだからね。

また、そのミックス動画の全曲がまるまる残っていて、リンク切れになってないってこと。これも驚くべきことだ。これは誰も削除依頼を出していないんだな。現在の著作権者が鷹揚なうえに、狭量なファンもいないってわけだ。たぶん、こんな聴き放題なんてかなり珍しいはず。ほとんど奇跡に近いのでは。

懇切で充実したファンサイトを読んでみると、ロス・インディオス・タバハラスそのものが、ムサペレとエルンディ兄弟の数奇な運命というか、奇跡的なアンビリーバボーなのね。
 
ムサペレとエルンディ(彼らの部族の言語では3番目と4番目という意味・・・日本語の三郎、四郎といったところ)

解説にあるように、部族名からとったという芸名やインディアン衣装がデタラメなように、芸術やメッセージどころか、ルーツさえも、爪の垢ほども気にしてないのね。ただの芸人なんだな。1960年代ってのは、いうまでもなく音楽的には世界的に大変革期なんだが、ジャズやロック、ブルースなど、全然彼らの眼中にないの。でも、ショパンは聴いたとたん気に入っちゃって、楽譜なしに一小節一小節繰り返し演奏して覚えたっての。すごいね、まったく。

いや、いつもよけいな前口上が長くてすまん。まずは、日本人に有名なこれから聴いてくれ。

Los Indios Tabajaras - Star Dust


シャボン玉ホリデーのエンディングテーマだよ。ザ・ピーナッツが、「びさいどがーでんうおーく♪」と歌っていると、ハナ肇が真ん中に割り込んできて、何かピーナッツにセクハラめいた一言云っては、ピーナッツに同時肘鉄を食わされ、むうっと歯をむき出して引き下がるというおなじみのシーン。バックに流れているのが、この流麗甘美なギターだったのね。次は、ミックスでなんと95曲も入っています。

Los Indios Tabajaras - Tico Tico


(敬称略)

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