久しぶりに夜の街に出かけた。
自宅で軽く腹ごしらえし自転車で🚲
噂通り閉まっている店が多かった。
ライブハウスは青息吐息。
大変だろうなと「寅家」を覗いた。
午後8時。
店はまだ開いたばかり。
カウンターでハイボールを飲んでいると寅ちゃんがやって来た。
元気そうだが元気なわけはない。
みんな踏ん張っている。
暫くするとSさんがやって来た。
とくし丸の社長である。
親会社のオイシックスに入社した新入社員を数人連れて来た。
研修で徳島に来ているらしい。
「こんな時期に」と密になることに恐縮していた。
新入社員らはテーブル席に陣取り、Sさんはカウンターでボクと相席。
Sさんは地元の新聞社と放送局に、ある企画を提案したという。
それは地元の飲食店を応援しようというもの。
店を閉めデリバリーに活路を見出そうとしている飲食店を助けませんか。
そいう提案。
儲けなど度外視である。
「やるべきだ」と思った。
地元のマスメディアとして率先してやるべきだと。
だが同時に新聞社は乗るかも知れないが放送は乗らないと思った。
ボクがいた会社はそういう会社である。
新しいことに臆病。
儲からないことに冷淡。
Sさんに対応した3人の1人に電話してみた。
報道制作局長。
答えは予想通り。
従来のスポンサーとの兼ね合いで営業部門が二の足を踏んでいるらしい。
ダサい。
国民が自粛を強いられ、民業が疲弊している今、影響力を持つメディアが先頭に立って民心を鼓舞せずどうする。
CMがなくなり公共広告ばかり流れる現状なら空き枠は売る程ある。
局アナが色んな店のデリバリーを食してPRするくらい簡単なこと。
制作だって片手間でできる。
窮状に手を差し伸ばせば、もしかしたら将来的にスポンサーになってくれるかも知れない。
そんな下世話な計算すらできない。
やれる方法を探らず、やれない理由ばかり見つける。
残念ながらダメな組織の典型と言わざるを得ない。
話を戻そう。
そんなことをカウンターで話をしている間、カウンターの向こうで寅ちゃんは料理を作り続けている。
テーブル席で腹を空かした子雀たちの餌である。
てんてこ舞いとはこのことか。
作れど作れど子雀たちの胃袋に消えてゆく。
これぞ三密。
濃厚接触だらけ。
もしここに感染者がいたら・・・。
そう思ってゾッとしたのは今朝のこと。
飲んでる時にはそんなことは気にもならない。
さて、コロナウイルス🦠は存在したのかいなかったのか。
答えが出るのは今しばらく先のこと。