「運び屋」と「グリーンブック」を観た。
どちらも面白かった。
どちらも実話に基づいたもの。
「運び屋」はクリント・イーストウッドの監督・主演作品。
85歳から87歳まで麻薬の運び屋をやった男を、88歳のクリントが演じた。
飄々とした運び屋を楽しそうに演じている。
犯罪映画かと言えばそうではない。
家族の物語。
仕事にのめり込み家庭を顧みなかった男が、最後に絆を取り戻す。
ひとつ隣の席のオジサンが、涙を拭っていた。
その気持ちはよく分かる。
オジサンたちに響く映画だ。
「グリーンブック」はもっと良い。
黒人の天才ピアニスト、ドン・シャーリーが60年代のアメリカ南部で
経験した差別の現実に唖然とする。
演奏旅行のドライバーとして雇われたトニーはイタリア系。
白人でありながら、イタ公と蔑まれることもあるイタリア系。
にもかかわらず黒人は黒ナスと侮蔑する。
そんな2人の関係が4週間でどう変化していくか。
この辺の描き方が上手い。
ピアニストを演じたマハーシャラ・アリがオスカーを獲得(助演賞)したが、主演のビゴ・モーテンセンにも上げたかった。
ドン・シャーリーの音楽が素晴らしい。
ジャズでもなく、クラシックでもなく、ポップスでもない。
独特だ。
とっても気持ちの良い映画。
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