1/16 のリベンジで北尾根ルートふたたび
北日高・・・留辺蘂山 (1001m)
■ 山 行 日 2009年 2月01日(日) 日帰り
■ ル ー ト 北尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №6
■ 登 山 形 態 スノーシュー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「千栄」「二岐岳」
■ 三角点・点名 三等三角点 点名「留辺蘂 ルベシベ」
■ コースタイム 登り 6時間10分 下り 2時間
<登り>
07:00 登山口(春別橋手前分岐)
07:15 林道二股・尾根取付き
09:35 C760尾根上
10:03 C860稜線コル
10:25 C934ピーク
11:20 本ピーク(気付かず通過)
12:20~30 ニセピーク
13:10 本ピーク 瑠辺蘂山(1001m)
<下り>
13:15 下山開始
14:00 C934ピーク
14:10 C860コル
15:15 登山口
夜明けと共に出発するチーヤン・・
去る1月15日、日高山系1000m超峰の中でもっとも低い山としてギリギリ世に知られた?留辺蘂山に
山スキーで初挑戦したが前日の大雪で予定していた登山口まで車が入れずロスタイムが生じた事や取付く尾
根を間違えたのも原因でようやく稜線にあがったところでタイムアウトになってしまった。
(エバ夫婦のよくある話である・・・)
しかし、先日のオコタンペ山のリベンジ成功に気を良くしたのか、今回のリベンジではしっかりとアイゼン
も装備しスキーではなくスノーシューが適としてアタック計画を立てる。
もしあと1m低かったら見向きもされなかったかも知れない稜線上のポコの頂に再度臨むのも単に1000
m超峰だから・・という理由は大きい。この山には、無論夏道はなく登頂の記録も僅かである。
夏の記録としては、HP「一人歩きの北海道の山紀行」函館のsakagさんと「地図がガイドの山歩き」の西條
さんそして「山の時計」のEigiさんの記録で紹介されている東面直登沢の1ルートしか無く、冬季なら「ゆっ
くり歩きで低山を楽しむ」の山ちゃんが3月に登った記録が唯一だった。
その山内さんの北尾根ルートを参考に辿ってみた。
登山口(駐車地)は、国道274号線日高町千栄から右折しチロロ川沿いの林道を約7キロ走ったところに地図
上のC437地点で春別橋のすぐ手前に車を止めた。
除雪は春別橋のすぐ先のゲートと車を止めた林道分岐で終わっている。
ここからチロロ川沿いに約1キロほど林道を歩くと下り坂のコルで小沢と出合う。この出合で林道は二股とな
っているので右折し沢の左岸上の道を辿って登って行く。砂防ダムが見えてくると林道も終了し右岸沿いに新
たな林道の痕跡を見つけた。砂防ダムから渡渉して対岸の林道に取付き登ってみた。これが北尾根の取付きで
ある。地図上のC518付近を経由して順調に軽いラッセルが続く。所々倒木で林道が塞がり乗っ越しに苦労
する場面や林道の分かれ道が幾つかありどれを選べば正解か迷うところだった。
正解ではなかったのかC650付近でいきなり林道が消えた・・。北尾根の西面である。幅30m以上、高さ
100m以上に渡って斜面が林道ごと崩落していたのだ。崩落の斜度は40度以上はあるだろう。とてもトラ
バース出来る状況ではなかった。仕方なく尾根の西斜面を直登することを試みたが急斜度に加え雪がグラニュ
ー糖化してとても登れるものではなかった。
600m付近西面の林道と眼下に望む登山口付近・・
★ アイゼンが役に立った・・・
しかし、教訓が役に立ってアイゼンに履き替えると股下まで沈む足も柔らかい雪は膝で蹴散らし立木に掴まり
ながら一歩一歩登ることが出来た。20mほど登って別の林道に出合うもこの先も崩落にぶつかり更に西斜面
を直登した。30mほど登ったところで次の林道に出合そこは崩落した斜面の上に延びていた。再びスノーシ
ューに履き替えて標高も700m付近となり尾根上に直接登ることも考えたがもう少しこの林道を辿ってみる
と東斜面側に回り込み約700m付近で終了していた。
ジグを切りながら慎重に登ると約760mの尾根上に着いた。
ここまで登山開始からすでに2時間30分を越えていた。山内さんの記録とは比べものにならないほど時間を
要しているが時期も違えば道具も違う、違うものだらけで比べる比ではないだろう・・と自分で納得しておく。
前回タイムアウトになった地図上のC934ピークの西隣にある約860mピークとの稜線コルには30分で
登り、いよいよ未踏の尾根を辿ることになる。
C934ピークから南東に延びる稜線上は針広樹林帯でうっそうとしているが歩くにはさほど苦にならない程
度木々の間隔はあった。しかし、小さなアップダウンや現在地の確認をするための特徴ある地形を知ることが
出来ず苦労した。
稜線から望む「春別岳(1491m)」
稜線上の登りで朝日を浴びる・・・
★ 変だよね 1.3キロに2時間は・・
C934ピークから留辺蘂山まで約1.3キロしかないが、ポコのピークを求めて1時間以上歩いたとき一つ
のピークに立っていた。
読図をしてもここが留辺蘂山とは認め難くその先の稜線に目を向けるとそれらしきポコが2つほどあった。
自信は無かったがその2つ目を頂上と定めさらに1時間近く歩いてそのピークに辿り着く。でもポコではなく
立派な頂上に見えた。雪庇が張り出し狭い頂上に突風が吹く。それでもようやく来たぞ!!と喜ぶバカ夫婦だ。
それにしてもその先に聳え立つ「二岐岳」の雄姿には感動した。切り立った痩せ尾根が恐竜の背のようにギザ
ギザして頂上まで続き、同じ稜線とは思えない世界がこの先にあるようだった。とてもこの稜線からは登れな
いから残雪期の沢を利用して何とか登りたい山の一つである。しかし、堪能するも一時で風が強いので写真だ
け撮って稜線に戻り風の無いところで休憩した。
ニセピーク(1020m)への登り
ニセピーク登頂に喜ぶエバ夫婦(背景は春別岳方向)
ニセピーク手前から望む二岐岳
★ 歩けば 6時間10分の登り・・・
C934ピークから約2時間である。今考えても(いつ考えても・・)であるが、わずか1.3キロに2時間も
要するほど苦労したラッセルでもないのに疑わずに歩いた自分に反省する。
ニセピークから下山して約40分たったとき稜線上のポコに偶然目が止まった。そこにはピンクのテープや古
い赤い布が枝に示され、山内さんのピーク写真と同じ風景だった。思わず絶句して「ここかぁ~」と言葉を失
う。遅れてきたチーヤンを待って「ここだよ! 本当の頂上は・・・」「留辺蘂山だよ!」・・・でした。
★ 本ピークは 500m手前にあった・・
頂上と思えないほんとのポコでした・・・・
本当のピーク「留辺蘂山」頂上です・・・
感動は半減しましたが、証拠写真だけ撮ってすぐに下山しました。ほんと頂上とは思えない稜線上の少し東側
に積った雪の丘という感じで眺望も悪くニセピークの方がずっと感動しました。
それでも未踏の登頂を果たした達成感と充実感は二人とも同じで、疲れもピークなのに下りの足取りは軽かっ
たように思える。何も考えずトレースを辿れば本ピークから僅か2時間で車に到着してしまった。
本当にお疲れ様でした。
帰路は、温泉にも入らず即効で帰宅し所用を済ませてからわが街のスパで汗を流しました。
雪質や天候などにも因りますがルートさえ間違えなければスノーシューで登り4時間、下り2時間というのが
私の参考タイムです。
※ 2021年1月20日、再編集してアップしました・・。
北日高・・・留辺蘂山 (1001m)
■ 山 行 日 2009年 2月01日(日) 日帰り
■ ル ー ト 北尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №6
■ 登 山 形 態 スノーシュー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「千栄」「二岐岳」
■ 三角点・点名 三等三角点 点名「留辺蘂 ルベシベ」
■ コースタイム 登り 6時間10分 下り 2時間
<登り>
07:00 登山口(春別橋手前分岐)
07:15 林道二股・尾根取付き
09:35 C760尾根上
10:03 C860稜線コル
10:25 C934ピーク
11:20 本ピーク(気付かず通過)
12:20~30 ニセピーク
13:10 本ピーク 瑠辺蘂山(1001m)
<下り>
13:15 下山開始
14:00 C934ピーク
14:10 C860コル
15:15 登山口
夜明けと共に出発するチーヤン・・
去る1月15日、日高山系1000m超峰の中でもっとも低い山としてギリギリ世に知られた?留辺蘂山に
山スキーで初挑戦したが前日の大雪で予定していた登山口まで車が入れずロスタイムが生じた事や取付く尾
根を間違えたのも原因でようやく稜線にあがったところでタイムアウトになってしまった。
(エバ夫婦のよくある話である・・・)
しかし、先日のオコタンペ山のリベンジ成功に気を良くしたのか、今回のリベンジではしっかりとアイゼン
も装備しスキーではなくスノーシューが適としてアタック計画を立てる。
もしあと1m低かったら見向きもされなかったかも知れない稜線上のポコの頂に再度臨むのも単に1000
m超峰だから・・という理由は大きい。この山には、無論夏道はなく登頂の記録も僅かである。
夏の記録としては、HP「一人歩きの北海道の山紀行」函館のsakagさんと「地図がガイドの山歩き」の西條
さんそして「山の時計」のEigiさんの記録で紹介されている東面直登沢の1ルートしか無く、冬季なら「ゆっ
くり歩きで低山を楽しむ」の山ちゃんが3月に登った記録が唯一だった。
その山内さんの北尾根ルートを参考に辿ってみた。
登山口(駐車地)は、国道274号線日高町千栄から右折しチロロ川沿いの林道を約7キロ走ったところに地図
上のC437地点で春別橋のすぐ手前に車を止めた。
除雪は春別橋のすぐ先のゲートと車を止めた林道分岐で終わっている。
ここからチロロ川沿いに約1キロほど林道を歩くと下り坂のコルで小沢と出合う。この出合で林道は二股とな
っているので右折し沢の左岸上の道を辿って登って行く。砂防ダムが見えてくると林道も終了し右岸沿いに新
たな林道の痕跡を見つけた。砂防ダムから渡渉して対岸の林道に取付き登ってみた。これが北尾根の取付きで
ある。地図上のC518付近を経由して順調に軽いラッセルが続く。所々倒木で林道が塞がり乗っ越しに苦労
する場面や林道の分かれ道が幾つかありどれを選べば正解か迷うところだった。
正解ではなかったのかC650付近でいきなり林道が消えた・・。北尾根の西面である。幅30m以上、高さ
100m以上に渡って斜面が林道ごと崩落していたのだ。崩落の斜度は40度以上はあるだろう。とてもトラ
バース出来る状況ではなかった。仕方なく尾根の西斜面を直登することを試みたが急斜度に加え雪がグラニュ
ー糖化してとても登れるものではなかった。
600m付近西面の林道と眼下に望む登山口付近・・
★ アイゼンが役に立った・・・
しかし、教訓が役に立ってアイゼンに履き替えると股下まで沈む足も柔らかい雪は膝で蹴散らし立木に掴まり
ながら一歩一歩登ることが出来た。20mほど登って別の林道に出合うもこの先も崩落にぶつかり更に西斜面
を直登した。30mほど登ったところで次の林道に出合そこは崩落した斜面の上に延びていた。再びスノーシ
ューに履き替えて標高も700m付近となり尾根上に直接登ることも考えたがもう少しこの林道を辿ってみる
と東斜面側に回り込み約700m付近で終了していた。
ジグを切りながら慎重に登ると約760mの尾根上に着いた。
ここまで登山開始からすでに2時間30分を越えていた。山内さんの記録とは比べものにならないほど時間を
要しているが時期も違えば道具も違う、違うものだらけで比べる比ではないだろう・・と自分で納得しておく。
前回タイムアウトになった地図上のC934ピークの西隣にある約860mピークとの稜線コルには30分で
登り、いよいよ未踏の尾根を辿ることになる。
C934ピークから南東に延びる稜線上は針広樹林帯でうっそうとしているが歩くにはさほど苦にならない程
度木々の間隔はあった。しかし、小さなアップダウンや現在地の確認をするための特徴ある地形を知ることが
出来ず苦労した。
稜線から望む「春別岳(1491m)」
稜線上の登りで朝日を浴びる・・・
★ 変だよね 1.3キロに2時間は・・
C934ピークから留辺蘂山まで約1.3キロしかないが、ポコのピークを求めて1時間以上歩いたとき一つ
のピークに立っていた。
読図をしてもここが留辺蘂山とは認め難くその先の稜線に目を向けるとそれらしきポコが2つほどあった。
自信は無かったがその2つ目を頂上と定めさらに1時間近く歩いてそのピークに辿り着く。でもポコではなく
立派な頂上に見えた。雪庇が張り出し狭い頂上に突風が吹く。それでもようやく来たぞ!!と喜ぶバカ夫婦だ。
それにしてもその先に聳え立つ「二岐岳」の雄姿には感動した。切り立った痩せ尾根が恐竜の背のようにギザ
ギザして頂上まで続き、同じ稜線とは思えない世界がこの先にあるようだった。とてもこの稜線からは登れな
いから残雪期の沢を利用して何とか登りたい山の一つである。しかし、堪能するも一時で風が強いので写真だ
け撮って稜線に戻り風の無いところで休憩した。
ニセピーク(1020m)への登り
ニセピーク登頂に喜ぶエバ夫婦(背景は春別岳方向)
ニセピーク手前から望む二岐岳
★ 歩けば 6時間10分の登り・・・
C934ピークから約2時間である。今考えても(いつ考えても・・)であるが、わずか1.3キロに2時間も
要するほど苦労したラッセルでもないのに疑わずに歩いた自分に反省する。
ニセピークから下山して約40分たったとき稜線上のポコに偶然目が止まった。そこにはピンクのテープや古
い赤い布が枝に示され、山内さんのピーク写真と同じ風景だった。思わず絶句して「ここかぁ~」と言葉を失
う。遅れてきたチーヤンを待って「ここだよ! 本当の頂上は・・・」「留辺蘂山だよ!」・・・でした。
★ 本ピークは 500m手前にあった・・
頂上と思えないほんとのポコでした・・・・
本当のピーク「留辺蘂山」頂上です・・・
感動は半減しましたが、証拠写真だけ撮ってすぐに下山しました。ほんと頂上とは思えない稜線上の少し東側
に積った雪の丘という感じで眺望も悪くニセピークの方がずっと感動しました。
それでも未踏の登頂を果たした達成感と充実感は二人とも同じで、疲れもピークなのに下りの足取りは軽かっ
たように思える。何も考えずトレースを辿れば本ピークから僅か2時間で車に到着してしまった。
本当にお疲れ様でした。
帰路は、温泉にも入らず即効で帰宅し所用を済ませてからわが街のスパで汗を流しました。
雪質や天候などにも因りますがルートさえ間違えなければスノーシューで登り4時間、下り2時間というのが
私の参考タイムです。
※ 2021年1月20日、再編集してアップしました・・。
やはりご一緒しなくて良かった~、邪魔になっただけでしょうからね。
林道崩壊地点からのご苦労が眼に浮かぶようです。
エバさんの言われる通り、偽ピークの方がピークらしいですよ。
二岐山、行ってみたい山の一つです。
ホロホロも立派な冬山登山です。
互いに夫婦登山楽しんでますね。
留辺蘂は人数がいればラッセルも楽だし、スノーシューで充分です。日帰りで行ける山です。
二岐岳は冬はちょっと厳しいかも・・でも夏の沢なら何とか・・エバも未踏なので今年計画しますか!!
よろしくお願いします。