~ 兵庫県相生市金ヶ崎の椿園より瀬戸内海を望む ~
暖かな日差しに誘われてツバキと海を見に行って来ました。
こちらは兵庫県の西に位置する造船の町相生市
相生湾の東南の端にある金ヶ崎の椿園です。
左上は「家島諸島」右上に見えているのは「小豆島」です。
程よくかすんで素敵な春の景色でした。
中央のお椀のような小さな島は「君島」といい
万葉集巻十二に収められている歌に出てくる島ですが、
万葉集では「鳴島」と詠まれています。
「室の津の 湍門の崎なる鳴島の
磯越す浪に 濡れにけるかも」 詠み人知らず
(室の津の、潮流が早い海峡にある鳴島の磯を
越す波に濡れてしまったことよ)
前途のはるけさを思って詠んだ舟行旅愁の歌
※湍門 (たんもん)= 海峡の狭く流れの速いところ
「縄の浦ゆ 背向に見ゆる奥つ島
漕ぎ廻る舟は 釣しすらしも」 山部赤人
(縄の浦にたどりついて振り返ると、はるか沖合いに見える島、
あのあたりを漕いでいる舟はまだ釣りの真っ最中らしい)
※ 写真の島は「家島諸島」です。
文中の島ではありません。
「玉藻刈る 唐荷の島に島廻する
鵜にしもあれや 家思はざらむ」 山部赤人
(この私は、玉藻を刈る唐荷の島で、えさを求めてつたっていく
鵜であろうか、いや私は鵜なんかではないのだから、
どうして家を思わないでおられよう)
※ 「唐荷の島」は沖合の島で、地(じ)の唐荷(からに)、
中の唐荷、沖の唐荷の三つの島があります。
これらの歌は標識にある通り、それぞれ石碑が建てられています。
このように、この地で詠まれた和歌が多いことから
「万葉の岬」と呼ばれるようになりました。
~ 相生湾 石川島播磨重工業のドック ~
和歌に詠まれた「縄の浦」です。
今日は大型船がドック入りしていました。
~ 万葉岬から見る相生湾 (縄の浦) ~
大型船が2隻並んでいる様子は圧巻でした。
「海賊と呼ばれた男」に出てくる日昇丸二世は
こちら播磨造船所(後の石川島播磨重工業➡IHI)で建造され、
この相生湾で進水式を済ませ、イラン石油の輸入に成功しました。
山部赤人がこの光景を見たらなんと詠むでしょう。
万葉の香りと現代が同居する「縄の浦」でした。
※ 参考
相生市HP、清川妙の万葉集(私の古典2・集英社)
暖かな日差しに誘われてツバキと海を見に行って来ました。
こちらは兵庫県の西に位置する造船の町相生市
相生湾の東南の端にある金ヶ崎の椿園です。
左上は「家島諸島」右上に見えているのは「小豆島」です。
程よくかすんで素敵な春の景色でした。
中央のお椀のような小さな島は「君島」といい
万葉集巻十二に収められている歌に出てくる島ですが、
万葉集では「鳴島」と詠まれています。
「室の津の 湍門の崎なる鳴島の
磯越す浪に 濡れにけるかも」 詠み人知らず
(室の津の、潮流が早い海峡にある鳴島の磯を
越す波に濡れてしまったことよ)
前途のはるけさを思って詠んだ舟行旅愁の歌
※湍門 (たんもん)= 海峡の狭く流れの速いところ
「縄の浦ゆ 背向に見ゆる奥つ島
漕ぎ廻る舟は 釣しすらしも」 山部赤人
(縄の浦にたどりついて振り返ると、はるか沖合いに見える島、
あのあたりを漕いでいる舟はまだ釣りの真っ最中らしい)
※ 写真の島は「家島諸島」です。
文中の島ではありません。
「玉藻刈る 唐荷の島に島廻する
鵜にしもあれや 家思はざらむ」 山部赤人
(この私は、玉藻を刈る唐荷の島で、えさを求めてつたっていく
鵜であろうか、いや私は鵜なんかではないのだから、
どうして家を思わないでおられよう)
※ 「唐荷の島」は沖合の島で、地(じ)の唐荷(からに)、
中の唐荷、沖の唐荷の三つの島があります。
これらの歌は標識にある通り、それぞれ石碑が建てられています。
このように、この地で詠まれた和歌が多いことから
「万葉の岬」と呼ばれるようになりました。
~ 相生湾 石川島播磨重工業のドック ~
和歌に詠まれた「縄の浦」です。
今日は大型船がドック入りしていました。
~ 万葉岬から見る相生湾 (縄の浦) ~
大型船が2隻並んでいる様子は圧巻でした。
「海賊と呼ばれた男」に出てくる日昇丸二世は
こちら播磨造船所(後の石川島播磨重工業➡IHI)で建造され、
この相生湾で進水式を済ませ、イラン石油の輸入に成功しました。
山部赤人がこの光景を見たらなんと詠むでしょう。
万葉の香りと現代が同居する「縄の浦」でした。
※ 参考
相生市HP、清川妙の万葉集(私の古典2・集英社)
>万葉の香りと現代が同居する「縄の浦」でした。
本当にどういう歌を詠んだのでしょう・・・
万葉の旅をしてみたいです。
赤人は、
田子の浦に打ち出でてみれば・・・とか、
和歌の浦に潮満ちくれば・・・とか、
海辺を詠んだものが多いようですね。
私の持ってる万葉集は「令和」の考案者ではないかと言われている「中西進」さんのものです(*^^*)
良い旅をなさって良かったですね(*^^*)
この風光明媚な岬が多くの歌人に愛された事が何か頷ける気がします。
越後美人さんも一句、浮かんだのではないでしょうか?
でも偶然です、私が先日行きました三毳山にも万葉の歌碑が幾つか置かれておりました。
「しもつけぬ みかものやまの こならのす まくはしころは たかけかもたむ」
しもつけは下野の国(栃木県)ですが当時、三毳山にはたくさんのコナラの木が生えていたそうです。
それを見て「この木の様な可愛らしい女人は一体、誰に嫁ぐのだろうか」そんな気になる想いを詠った様ですが
あの頃からカタクリが自生して居たらまた内容も変わっていた事でしょうね。
越後美人さん、私も数日後、もしかしたら同じ海が見ているかもしれません。
椿の花越しに眺める瀬戸内海の風景が素晴らしいです。
君島も小さな島ながら、瀬戸内海の点景として存在感があります。
小豆島の島影が、春霞の向こうにうっすらと見えるのも、
瀬戸内の春のうららかさを感じさせてくれます。
この地が万葉集に数多く読まれた理由がわかるような気がしますね。
真っ赤なツバキ咲く・・・
何と 詩情豊かな 好景(光景)でしょう
写真
自分もこんな構図が好みです
いやっ~素晴らしいです\(^o^)/
赤人さんが生きておられた時代には、考えられないこの巨大な船が泊まった光景を
どのように詠われるのか聞いてみたいですね。
万葉の旅ですか、いいですね~♪
新元号が万葉集からとられたことで、今年はその関連のツアーが出て来そうですね。
赤人さんの叙景歌は素敵ですよね~✨
奥の細道を辿る人がいるように、これからは万葉の旅が脚光を浴びそうです。
今回は、その一つを訪ねられて幸せでした(^_-)-☆
はい、瀬戸内海はさすがの長閑さでした。
暖かくうらうらとした様子は、嬉しくもあり寂しくもある。
そんな春の愁いは、景色の美しさでさらに増したことでしょうね。
今のように新幹線や飛行機でピューッととはいかず、時には命がけだったでしょうから、
旅の思いも深かったと想像出来ます。
ここで一句、ひねって見たかったですが、何も出て来ず、でした(^^;
そうですか、三毳山にも万葉の歌碑があったんですね。
コナラを見てそんな素敵な歌が詠まれたのなら、カタクリが咲いていたなら、
どれほど麗しい歌が詠まれたのだろうと、ゾクゾクしますね。
万葉人の感性は魅力的ですね。
たかさん、今度は西を目指していますね♪
瀬戸内海がたかさんにはどんな風に映るでしょう。
ご報告楽しみにしていますね(^_-)-☆
この椿園からは瀬戸内海180度の展望です。
東は淡路島、西は日生に至るまで遠望出来ます。
この時期は遠景のかすみが美しく、一年で一番好きな景色です。
君島は可愛らしいでしょう~♪
波が穏やかなので、万葉の頃と変わらぬ姿を留めているようです。
これが太平洋や日本海でしたら、ひとたまりもないですね(^_-)-☆
本当に、椿が海を眺めているようですね♪
暖かい陽光に照らされて、歌でも歌っているように思えます。
春のうら~ら~の~♪
一枚目は椿を擬人化してみました。
椿は山部赤人さんや詠み人知らずさんだと思って下さいね。
Kさんにお褒め頂き嬉しいです(*^^)v
おはようございます。
相生市金ヶ崎の椿園、いいところですね。ツバキの向こうに家島群島が望める。家島には2度ほど行ったことがあります。
万葉集のゆかりの地も兵庫県は多いのですね。淡路島にもたくさんありました。
これから万葉集ブームがやってきますから、この辺りも人気になるのでは?!
はい、瀬戸内海が180度展望出来る素晴らしい立地です。
家島諸島や小豆島が望めるのも良い景色になっていますね。
私は家島には渡ったことがないので、反対に向こうからの眺めを見てみたいと思います。
そうですね、これから万葉集ブームでツアーが組まれたり、
個人での万葉集追っかけの旅が増えそうですね。
この辺りも、その流れで訪れる人が増えると思います。
万葉集は日本の素晴らしい文化ですから、人々が興味を持つのは
喜ばしいことですね(^_-)-☆