10月31日、シェムリアップで、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、ASEAN貯蓄の日(ASEAN Savings Day)のイベントを開催しました。イベントには、NBC、カンボジア銀行協会、カンボジアマイクロファイナンス協会等の関係者多数が参加しました。このイベントは、ASEAN加盟諸国の行事の一環として実施されたものです。
今回のテーマは、「少ない貯金でも、無いよりはまし(Little Saving, better than not)」で、金融リテラシーの低いカンボジアにおいて、金融サービス、特に貯金の有用性を紹介する教育ビデオが発表されました。また、認可された公式な金融サービスや金融商品に関する展示や、貯蓄文化や貯金の重要性、金融リテラシーの向上等に関する展示も行われました。
また、イベントでのNBCの発表によりますと、カンボジアにおける預金残高は大きく伸びているとのことです。預金残高総額は、2021年末の385億ドルから、2022年9月末には415億ドルと7.8%増となっています。この金額は、カンボジアのGDPの160.6%に相当します。また、預金口座数も、商業銀行1170万口座、マイクロファイナンス260万口座の合計1430万口座に達しているとしています。
カンボジアの農村部等では、金融機関へのアクセスが困難で、金融包摂の障害となっていましたが、最近のモバイルバンキング等のフィンテックの進展により、預金口の開設や電子支払、スマホ送金等のサービスが利用しやすくなっています。また、貧困層から一旦脱却しても、また戻ってしまうようなケースを防止する観点からも、国民全体に貯蓄文化を広めていくことは重要と見られます。NBC等による教育・広報の拡充に向けた継続的な努力が期待されます。
(写真は、カンボジア国立銀行のフェイスブックより)
カンボジア国立銀行のフェイスブック(クメール語です)
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今回のテーマは、「少ない貯金でも、無いよりはまし(Little Saving, better than not)」で、金融リテラシーの低いカンボジアにおいて、金融サービス、特に貯金の有用性を紹介する教育ビデオが発表されました。また、認可された公式な金融サービスや金融商品に関する展示や、貯蓄文化や貯金の重要性、金融リテラシーの向上等に関する展示も行われました。
また、イベントでのNBCの発表によりますと、カンボジアにおける預金残高は大きく伸びているとのことです。預金残高総額は、2021年末の385億ドルから、2022年9月末には415億ドルと7.8%増となっています。この金額は、カンボジアのGDPの160.6%に相当します。また、預金口座数も、商業銀行1170万口座、マイクロファイナンス260万口座の合計1430万口座に達しているとしています。
カンボジアの農村部等では、金融機関へのアクセスが困難で、金融包摂の障害となっていましたが、最近のモバイルバンキング等のフィンテックの進展により、預金口の開設や電子支払、スマホ送金等のサービスが利用しやすくなっています。また、貧困層から一旦脱却しても、また戻ってしまうようなケースを防止する観点からも、国民全体に貯蓄文化を広めていくことは重要と見られます。NBC等による教育・広報の拡充に向けた継続的な努力が期待されます。
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