カンボジア経済

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シェムリアップ新空港 工事進む 今年10月の開港を目指す

2023年08月02日 | 経済
 7月17日、カンボジア民間航空局(SSCA)のシン・チャンセレユブタ報道官は、カンボジア旅行代理店協会の関係者等とシェムリアップ新空港を視察しました。この際、シェムリアップ新空港を今年10月16日に開港する予定であると発表しました。
 シェムリアップ新空港は、シェムリアップ市街の東約60キロメートルに位置し、敷地面積約750ヘクタール、滑走路延長3600メートル、ターミナル面積8万平方メートルで、旅客処理能力年間700万人、貨物取扱能力年間1万トンの計画です。契約期間55年間のBOT方式で建設されています。中国の雲南省投資控股集団(雲投集団)傘下のアンコール・インターナショナル・エアポート・インベストメントが工事を請け負っています。総工費は当初の約8億8000万ドル(約1230億円)から、11億ドル(1540億円)に膨らんでいるようです。新型コロナの影響もあり、工事は遅れていましたが、6月末現在で進捗率は98%となったとしています。
 現在のシェムリアップ空港は、シェムリアップ市街からすぐ近いというメリットがありますが、周囲にアンコール遺跡等があり、運用に様々な規制があります。そうした中で、かなり遠くとなりますが、大型機も発着可能な空港がコロナ明けと共に完成することは、新型コロナで深刻な打撃を受けてきたカンボジアの観光業界には朗報と言えます。きちんとした工事の完成と、稼働後の維持管理が重要な課題と見られますので、カンボジア政府の厳格な監視と指導が期待されます。
(写真は、AKPより)



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