9月14日(木曜)午前
第14回講座 「芥川の水質と生物」
講師 TKK自然観察会 代表 田口 圭介 さん
場所 あくあぴあ芥川及び芥川周辺
最初に約50分の座学で芥川の概要、特徴、水質(BOD)経年変化、及び芥川の生き物について
学びました。
芥川は急流から途中盆地があって一旦緩やかとなり、再度急流となる特殊な勾配の河川です。
工業排水が規制され、下水道が整備され、水質の向上がみられます。
座学後、網とバケツを手に芥川に移動に移動。田口講師から採取の仕方とこつを教わり、水生昆虫を
探して川の中へ。
水生昆虫はこんなところにいる筈がないと思わず、探してみることが大事。
この日気温は31.5度 水温28.5度。 水量が適度にあり、水生昆虫はもとより魚類も結構捕れました。
田口講師は河原に陣取り受講生が捕ってくる生き物を丁重に仕分けして説明をされ、また受講生の質問に
回答されてました。
ヒラマキガイ・サカマキガイ・ヒル類・ミナミヌマエビ・サワガニ・シロタニガワカゲロウ・モンカゲロウ・コオニヤンマ・オジロサナエ・アオサナエ・ハグロトンボ
シオカラトンボ・フタツメカワゲラ属・ニンギョウトビゲラ・ヒゲナガカワトビゲラ・ムナグロナガレトビゲラ・コバントビゲラ・アオヒゲナガラトビゲラ
ヒラタドロムシ属・ゲンジボタル・ヒメアメンボ等20余種を採取
9月14日(木曜)午後
第15回講座 「水生昆虫から水質を知る」
講師 引き続き 田口 圭介 さん
場所 あくあぴあ芥川
顕微鏡でプロジェクターを通して午前中に採取した水生昆虫の細部を観察しました。
ムナグロナガレトビケラ オジロサナエ モンカゲロウ
ゲンジホタル(幼虫) シロタニガワカゲロウ ヒラタドロムシ(抜殻)
芥川倶楽部の概要、芥川におけるアユの遡上についての講義。
ここ10年でヘビトンボやムカシトンボを見かけなくなった。
芥川がきれいになっても水量の減少などで環境変わり生態系が変化してきている。
川の生態系そのものはなかなか回復しない。
どんな川で育ったかで川に対する想いが違う。
Ex:タイの人は川の底が見えない。だから川の底が見える川が怖い。
もっと市内の川を知ってほしい。川の中に入ってほしい。きれいな川が日本には多い。
だからよその川にも入ってほしい。本物の川を見せることで芥川の環境を守り
より良いものして次世代に引き継いでいく事が大事であると纏められた。
講座終了後40分程度時間が余ったが、時間いっぱいまで受講生から相次いで質問が
寄せられ関心の高さが伺える講座となった。
次回講座
令和5年10月1日(日曜)10:00~15:00
午前:クモから見た虫と自然
講師:京都女子大学 現代社会学部 教授 中田 兼介 さん
午後:クモを探そう
講師:同上
以上