(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

誰の人生にも重みがある

2023年05月28日 | 吉60系統と】路線バスで散歩【そのご近所様
 当該、A2-320。
 ある着物姿のお姐様の話。
 彼女のお友達のヨシダヨシコ(仮名)さん、自宅のマンションに耳の聞こえない方が何人か住まわれてるということで、その方々と近所付き合いするために手話を習ってたそう。その近所の方が倒れた時に習ってたのが使えて、大変役立ったそうな。
 バスで聞く人生の並木道を歩った人々の話は、染々泣ける。戦前は石神井公園のホームから三軒寺まで見渡せたとか、いいとこのお嬢様がパンツのゴムひものセールレディやりだしたら、一杯売れることで自分の才能に目覚めた話とか、グラントハイツに家政婦で通ってるうちに、そこの進駐軍の兵隊さんの家に家族が呼ばれるようになって、お菓子とかキャンディとかをいっぱい貰ってきたとか・・・谷原2丁目の交差点近くに自宅があった某Y画伯、天気の日に素っ裸で屋根の上で日光浴してたら人にみられて、テレビドラマで見るようなあの感じで応えていたとか。・・・いいなぁ
 俺もあんな経験踏めたらと思うと自分が惨めに思えてくるが、んなことはない。自分だってそれなりに語れる話があるじゃないか。あの丸ノ内南口にあったサティアンにまつわる話だって、「震災の後の建物で、中の柱にぶっとい松の木が使われてた」とか「出身者は誰も解体されるのを惜しまなかった」なんて、聞かなきゃ誰ぞ知る。
 人間、誰の人生にも重みがある。そう思えば俺の人生も満更ってもんだとつくづく思わされた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿