接待マイム

　７月１０日（日）　対戦相手：つぐみくん
　Ａンバサダー

　昨日に引き続きビルメンテナンスです。やっぱり週末は人が多くて楽しいですね。見て笑って突っ込み入れてビデオまわして走り回っての数が圧倒的に違いますもん。いつも平日は決められた事を決められた通りに、敷かれたレールをはみ出さないように演ってますが、今日なんか

　はみだし刑事くらいはみ出してる。

　余計な事を演ったおかげで休憩時間が少なくなろうとも、一向に構わないのです。そんなはみだしっぱなしのビルですが、２回目の出番の時にビルが見えない壁、というかガラスを、高度なパントマイムを駆使して拭いていると、それを見ていた「つぐみくん」という名の男の子はマネをして拭き始めました。それを見てボクは、

　「上手いねえ。」

　まあ実際には固定点も甘いし、脇も閉まってるし、何より感情が一切見えてこないので、ボク的には赤点なんですが、そこはそれ、大人の社交辞令で褒めると、つぐみくんは一生懸命喋り出しました。

　「あのねえ、学校のアンドウ先生がパントマイムが上手で教えてくれたんだよ。」

　そう言うと、つぐみくんは壁だけではなく、綱引きのマイムも演りはじめました。うわあ、綱引きはここではやってないのに。そうですかぃ、売られたマイムは買うのがビルです。で、お互いが綱を持って引き合い、しばらくの均衡状態の後、

　引っ張られた。

　力比べで負けたね。子供に負けるビル。喜ぶつぐみくんの親。 なんか納得のいかなそうなつぐみくん。何でだよ？演りたがったのはアンタでしょう？それともこれ見よがしに負けたオレ様が気に入らないの？真剣勝負が良かった？

　接待マイム。やりすぎると嫌われます。