エドガータダシのタダシの青春２０１７・１０・１３

　タダシの予備校時代
　タダシ多美子が好きになったの。あの子はあかんで。恋人が東大合格確実の彼氏やから。
　ダメかな。それでもこの前多美子が挨拶してくれたんだよ。今度遊びに行こうって言ったら。いいわ。だったよ。
　その後大学受験で二人の縁は途切れたが。
　大学に入学時
　タダシ前に言ってた岸和田高校に行ってた予備校時代の女の子多美子の家の電話番号解ったで。
　教えてくれるの。ありがとう。
　多美子に電話。
　多美子どこの大学に入ったの。奈良女子大理学部よ。あなたは。
　私は近代薬学部だよ。
　あっそう。
　多美子さん付き合ってください。
　ちょっとちょっと。
　ちょっとどうしたの。
　私の予備校時代は私の空白よ。
　ええっ空白。そうですか。また電話します。
　多美子に電話。
　多美子さんお願いします。多美子の母ですけれど。多美子は東京の大学行ってた彼氏のいる東京に行きました。
　はい解りました。失礼します。
　ひどい。そりゃ近大生が奈良女の彼女を持つことは不可能に近いけれど。
　それでも予備校時代に話してくれたから。こんなに苦しい。
　多美子の予備校時代は空白だって。
　悲しいことも時間が過ぎれば忘れる。