大阪 南船場 眼'z スポーツグラストレーナー井上の喜怒哀楽

眼鏡&スポーツサングラスサロン眼'zです。
https://eglasses.wixsite.com/mysite

増永金次郎の技!眼鏡フレーム

2012年07月14日 | メガネ
磨き職人の技、匠が「増永金治郎」ブランドに・・・”

「磨きの職人さんがいなくなってしまったら、鯖江は
(福井県)眼鏡産地じゃなくなってしまう。」

以前取材先でこのような言葉を伺ったことがあります。
技術力が必要とされ、眼鏡作りになくてはならない
「磨き」の工程。増永金治郎氏(以下:増)は、
プラスチックフレーム製造業界トップクラスの
磨きの職人さんです。その職人技とは?増永さんと
、社長の佐々木一整氏(以下:社)にお話を伺いました。



--増永さんはメガネ職人歴は何年くらいになりますか?

増)もう55年くらいになるね。

--55年ですか!増永さんが職人になられたきっかけは?

増)中学校を卒業後に眼鏡会社に勤めて、定年後に今の
  会社に入りました。

社)定年を迎えるのを待っていました。
  ヘッドハンティングですね。



--すごいですね。定年後も増永さんの技術が求められて
 いるということですね。

増)ありがたいことですね。

--増永さんは手作業でメガネを磨いて仕上げる職人さん
 だとお聞きしましたが?

社)増永さんには、磨きの工程の中でも一番初めの段階
  を担当してもらっています。この初めの磨きが綺麗に
  出来ているかどうかでその後の仕上がりが全く違って
  くるんですよ。縁の下の力持ちです。

--1本を磨くのにどれくらいの時間がかかりますか?

増)普通の磨きだと30秒くらい、難しい磨きだと2~3分
  かけているかな。

--どういうものが「難しい磨き」なんでしょうか?

増)ただ綺麗に丸く均(なら)す磨きなら簡単なんだけどね
  、カット面の磨きと言って、エッジを利かせた形のメガネ
  を磨くのが難しいんだよ。磨きすぎると、せっかくエッジ
  を利かせてカットした面が無くなってしまうし、下手を
  すると、エッジのラインがベコベコに歪んでしまうからね。


※「増永金次郎」ブランドは、昨年のIOFTでも大変
な好感触だったそう。シンプルな黒のフレームですが、
カット面のエッジがポイントになっています。



--御社では、増永金治郎ブランドの眼鏡も作られて
 いますが、誕生秘話はあるんですか?

社)プラスチックフレームには、セルロイドとアセテート
  という2つの素材があるんですが、最近ではセルロイド
  のフレームが希少になっているんです。

  増永さんもいらっしゃるし、セルロイドのメガネを復活
  させたいということで一昨年ブランドを立ち上げました。
  ブランド名をどうしようかということで、「金さんの
  名前でいいか。」と半ば雰囲気で名付けましたね(笑)。

--セルはどうして希少なんですか?

社)昔はセルロイドが主流でしたが、扱いが難しいので
  技術のある職人さんでないと作ることができないのと
  、燃えやすい素材で作業が危険なので、どの会社も
  アセテートに素材を変更していったんです。今、セル
  フレームブームの波に乗って、いろいろな会社が
  セルロイドを復活させようとしていますが、なかなか
  難しいようですね。出来ない部分の仕上げを増永
  さんがお願いされることも少なくありません。

--さすがですね。増永さんにとってセル枠の魅力ってなんでしょうか?

増)昔から慣れ親しんだ素材だから、私は扱いやすいね。
  磨きやすいし、ツヤがとても綺麗。やっぱり仕上がり
  が違うね。

--ここだけは負けない!というこだわりはありますか?

増)やっぱりカット面の磨きは負けないと思うよ。

社)カット面の磨き自体、そもそもできる職人さんは
  少ないと思います。

--手作業でメガネを仕上げるということですが、
 心掛けておられるところは?

増)「ヤマ」の磨きは特に気を使って磨くね。ヤマは
  、眼鏡のレンズとレンズの間のブリッジのこと
  なんだけど、この部分も難しいんだよ。
  ここが綺麗だと、眼鏡全体が綺麗に見えるから
  重要な部分。
 
      「眼鏡の顔」だね。





「セル」は生もの。


セル」は生もの。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


※仕事は椅子に座るより、昔ながらのあぐらを
かいての作業がやりやすい!と語る増永氏。
ベテランならではのコツですね!

--55年の大ベテラン職人さんの増永さんですが、
 その間ずっと磨き一筋でやってこられたんですか?

増)そうやね。昔は磨きの職人さんもたくさんいて、
  大勢が並んで仕事をしていたんだよ

--今後は技の継承が大切だと思いますが、後継者の
 育成はされているんですか?

増)たまに、「教わりたい」って子は来るよ。
  若い子に磨きの練習をさせるときは、まず眼鏡
  の形にカットされていない板状のセル生地を
  磨かせるんだよ。

社)磨きの工程はすごく集中しないとできない仕事
  だと思います。
  私も磨きを手伝うことがあるんですが、ずっと
  座っている仕事で神経も使うのですごく大変ですね。
  なかなか表に出る仕事ではないので、職人になりたい
  って言う若い方って少ないんです。
  産地全体の課題ですね。

--確かに大変なお仕事だと思います。一人前になるには
 どのくらいかかりますか?

増)普通の磨きだったら1年ちょっと、複雑な磨きを
  できるようになるには7~8年かな。

--8年ですか…!そう簡単には次の職人さんという訳
 にはいかないんですね。

社)方法だけなら独学でも習得できると思うんですが
  、コツというのはベテランの職人さんについて
  仕事を盗まないと覚えられませんからね。

  今の職人さんたちが現役の間に若い方に技術を
  覚えていってほしいですね。

増)セルフレーム製造は、型に合わせるだけじゃなくて
  、板の状態を削ってゼロから形を作っていく
  「生もの」の眼鏡だから、難しいけどやりがい
  もあると思うよ。

--本日はありがとうございました!



http://www.city.sabae.fukui.jp/users/monodukuri/sabaemegane/index.html

眼鏡業界において高い技術を誇る鯖江の職人達に
スポットを当てていく企画!!ゲンバシュギさんより
抜粋しました。

今回はその増永金治郎氏の新作です。
特に海外では日本の眼鏡技術には絶大なる
支持されています。
翼に中国ではこの日本製眼鏡をステイタスとする
若者も多いとか・・・

でも、彼らは言います。Why?黒とか茶色しかないの?

もっとカラフルなカラーが有ればもっと良いのに・・・

これはマジのお話です^^

だからこのモデルのカラーは海外向けと言っても
過言ではございません。量産しない数少ないセル枠です。大笑

セル枠のワインカラーとブルー笹カラー・亀甲ツートンだけを

仕入れました。次回入荷はございません!

注文してて忘れていました^^だって3ヵ月前でした。。。

早いもの勝ちです!価格は27300円です。







この頑固な作りを見てください!








金治郎作のロゴ入りです。









この斜めのエッジが堪らんです~~
こちらもモデルはまだ入荷予定がございます。


全ての作品にはThe291(フクイ)のギャランティカードと
専用ケースがついています。笑



通常はeglassesに置いていますが見たい!っと言う方が

いたら南船場スポーツグラスサロン眼’zにも持っていきます。

お問い合わせ:TEL06-6661-5195
       TEL06-6251-5504(20:00~)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿