今話の主要人物、泉川慎平(教師)と矢野拓海(司法書士)の行動や心理が不可解。
さらに、10年前の強盗事件に関しても疑問が多く、脚本が荒いように感じた。
司法書士・矢野拓海
昏倒した行きずりの男(泉川…インフルエンザに罹患しながらもバイトの新聞配達)を、肩を貸して彼の部屋まで付き添うという優しさ(お人好しレベル)。当時は”ヤサグレ”ていたにも拘らず。
彼の部屋で、彼が苦学生であり、受験を控えていたことを知り、代わりに試験を受ける(黒髪に戻し、身なりも改める……元カノの証言)
その受験と強盗が重なり、準備しただけで強盗には参加せず。準備の際、目出し帽を入れたポリ袋に指紋を残す。
その後、生活を改め勉強し、司法書士になる。
ただし、強盗をキャンセルした負い目で、強盗主犯のコンサル会社経営の幸田のマネーロンダリングなどに加担。
今回、幸田から呼び出され、会社を訪れたが、幸田は既に殺されており、現場を立ち去る際に泉川と鉢合わせたが、振り切ってその場を去る。
・元は秀才だったとはいえ、ヤサグレ生活を続けていた矢野が入試をクリアするとは思えない
・強盗の準備をするほど心づもり⇒替え玉受験……そこまでの心の転換をするのは無理がある
《友達だった》とか、《日ごろの泉川の努力を知っていた》とかいうのならともかく……
【この件について、一応、劇中で回収はしているが……後述】
・立ち直って司法書士になったのに、なぜ、マネーロンダリングに加担したのか?
強盗を共謀、実行しようとする間柄だったが、それを、キャンセルしたという負い目があり、マネーロンダリングに加担したのだろうが、《強盗は実行しなかった》《幸田は強盗しており、捕まっていない》という状況は、矢野の方が優位なはず。司法書士の資格を得たのなら幸田に加担せず、別の土地に行けばいいのに(公の職業なので、突き止められ易かったのかもしれない)
【マネーロンダリングに矢野が加担した理由】
………「馬鹿じゃねえの? こっち(悪)が本当の俺なんだよ」(←泉川の問いに対する矢野の言葉)
本心とは思えないのだが……
定時制高校の教師・泉川慎平
苦学を経て教師になる。苦学時代、ヒロコが携わっているボランティア食堂に世話になり、現在は手伝いもしている。
入学試験直前にインフルエンザに罹患したが、バイトの新聞配達中、昏倒したが、居合わせた矢野に介助され自室に。
入試への執念を見せるも、高熱で意識を失う。
絶望したが、合格通知が届き驚くが、矢野が替え玉で受験したのではと思うが、連絡付かず、そのまま教師に。
ボランティア食堂が幸田のマネーロンダリングの標的になったため、矢野と遭遇。
矢野が幸田のコンサル会社と関わりがあると知り、矢野に会うため会社に出向く。
そこで、矢野と鉢合わせ。関わりたくない矢野に突き飛ばされ、喫茶店の看板と激突し、高校の教職員章(バッジ)が外れてしまう。
幸田に文句を言おうとやってきたヒロコママがバッジを見つけ、事情を問いただそうと泉川に連絡を取ろうとした。(その行動の為、ヒロコママの関係者は《ヒロコママが幸田を殺害し逃亡?》したのではと心配した)
・冷めた見方をすれば、体調不良ならバイトを休むべき(職場は大迷惑かもしれないが)。昏倒した後の配達はどうなったのか?(余計な心配?)
・試験の三日後には食堂に顔を出していたようだが、合格通知が届くまで、インフルエンザで受験できなかったと誰にも洩らさなかったのだろうか?
・矢野に介抱された時、朦朧としていたが、矢野の顔はしっかり覚えていた
【替え玉受験をすることにした矢野の心内】
やはり、熱にうなされながらの泉川の言葉に心が動いたのだろう
高熱で朦朧としながら
「最初で最後のチャンス…」
「チャンスなんて贅沢なモノ、初めからなかったんだよ」
「あるよ……チャンスは………あるんだ……」(矢野を見つめ、訴える)
気を失う泉川。矢野、泉川の受験票を掴む……
【私見】強盗の準備をしていた矢野だが、本心は強盗などしたくはなかった。替え玉受験は、“強盗に加わらない”理由付けとなった……とか
★最後に見つめ合う泉川と矢野(けっこう長い時間だったよね)
・泉川は生徒たちに替え玉受験の件を告白し、教員免許を返上して、一からやり直すことにした
教員免許返上で済むのかな?
普段の職務態度や生活、自ら告白したことによる情状酌量はあるが、「一(いち)から」ではなく「-(マイナス)から」になるだろう。
【替え玉受験で問われる罪】
有印私文書偽造・同行使罪
建造物侵入罪(各種試験会場の管理者は、受験資格を持つ本人以外の者が、受験者として試験会場に立ち入ることを認めていない)
偽計業務妨害罪
★替え玉受験を依頼した側も罪を問われるかのうせいがある
今回の場合、泉川の感知しないところで行われたので、罪は問えないかもしれないが、合格通知が届いたところで気づくので、その後シラを突き通し、教員免許を取得し、業務した点で罪は問われるのでは?
・矢野についての“その後”は、なし。マネーロンダリングに関係した件で罪を問われたのだろうか?
このふたり、いい友達になりそうだし、仕事上のパートナーにもなれそうだ。
見つめ合っていたのだし、ふたりで塾やフリースクールを運営するとかしてほしい
【その他の疑問、感想】
・目出し帽をなぜ燃やさず捨てたのか?
・看板の片付け忘れなんて、よくありそうだと思う。と言うより、ゆすりに行く時、看板を片付けてから行きそうなものだ。
・レギュラーやサブレギュラーの料理を、右京たちが試食するリアクションの典型的なパターンだった(美和子は「ひと味足りない」とケチをつけていたが)
・亀山をディスる右京(激しいディスり方)……「何も知らないくせに、僕の思考を刺激してくれる」
・矢野役の柾木玲弥さんは、体操の内村航平氏に似ている?(特に“やさぐれ”ていた時代)
【ストーリー】番組サイトより
ヒロコママが殺人事件の容疑者に!?
10年前の未解決事件との関係とは
特命係と親交の深いゲイバーのママ・ヒロコ(深沢敦)が、殺人事件の現場付近で目撃され、そのまま姿を消した。
殺害されたのは、NPOを利用したマネーロンダリング疑惑が掛かったコンサル会社の社長・幸田。ヒロコが携わっているボランティア食堂を隠れ蓑に、脱税や援助の着服をしていたことが発覚。ヒロコが抗議に向かったというが、そのまま行方不明になっているらしい。
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、ヒロコのボランティア仲間である泉川(西銘駿)らと協力して捜索を開始する。いっぽう、捜査一課は司法書士の矢野(柾木玲弥)から事情を聞いていた。矢野は、幸田に脱税方法を入れ知恵していた疑いがあり、最後に連絡を取っていたのも矢野だった。そんな中、幸田が10年前、いまだ解決されていない強盗事件にかかわっていた可能性が浮上してくる。
忽然と姿を消したヒロコを追う右京と薫
時効直前の強盗事件と奇妙な符合が…!?
理不尽な現代社会に特命係が光を当てる!
ゲスト:深沢敦 西銘駿 柾木玲弥
脚本:岩下悠子
監督:橋本一
さらに、10年前の強盗事件に関しても疑問が多く、脚本が荒いように感じた。
司法書士・矢野拓海
昏倒した行きずりの男(泉川…インフルエンザに罹患しながらもバイトの新聞配達)を、肩を貸して彼の部屋まで付き添うという優しさ(お人好しレベル)。当時は”ヤサグレ”ていたにも拘らず。
彼の部屋で、彼が苦学生であり、受験を控えていたことを知り、代わりに試験を受ける(黒髪に戻し、身なりも改める……元カノの証言)
その受験と強盗が重なり、準備しただけで強盗には参加せず。準備の際、目出し帽を入れたポリ袋に指紋を残す。
その後、生活を改め勉強し、司法書士になる。
ただし、強盗をキャンセルした負い目で、強盗主犯のコンサル会社経営の幸田のマネーロンダリングなどに加担。
今回、幸田から呼び出され、会社を訪れたが、幸田は既に殺されており、現場を立ち去る際に泉川と鉢合わせたが、振り切ってその場を去る。
・元は秀才だったとはいえ、ヤサグレ生活を続けていた矢野が入試をクリアするとは思えない
・強盗の準備をするほど心づもり⇒替え玉受験……そこまでの心の転換をするのは無理がある
《友達だった》とか、《日ごろの泉川の努力を知っていた》とかいうのならともかく……
【この件について、一応、劇中で回収はしているが……後述】
・立ち直って司法書士になったのに、なぜ、マネーロンダリングに加担したのか?
強盗を共謀、実行しようとする間柄だったが、それを、キャンセルしたという負い目があり、マネーロンダリングに加担したのだろうが、《強盗は実行しなかった》《幸田は強盗しており、捕まっていない》という状況は、矢野の方が優位なはず。司法書士の資格を得たのなら幸田に加担せず、別の土地に行けばいいのに(公の職業なので、突き止められ易かったのかもしれない)
【マネーロンダリングに矢野が加担した理由】
………「馬鹿じゃねえの? こっち(悪)が本当の俺なんだよ」(←泉川の問いに対する矢野の言葉)
本心とは思えないのだが……
定時制高校の教師・泉川慎平
苦学を経て教師になる。苦学時代、ヒロコが携わっているボランティア食堂に世話になり、現在は手伝いもしている。
入学試験直前にインフルエンザに罹患したが、バイトの新聞配達中、昏倒したが、居合わせた矢野に介助され自室に。
入試への執念を見せるも、高熱で意識を失う。
絶望したが、合格通知が届き驚くが、矢野が替え玉で受験したのではと思うが、連絡付かず、そのまま教師に。
ボランティア食堂が幸田のマネーロンダリングの標的になったため、矢野と遭遇。
矢野が幸田のコンサル会社と関わりがあると知り、矢野に会うため会社に出向く。
そこで、矢野と鉢合わせ。関わりたくない矢野に突き飛ばされ、喫茶店の看板と激突し、高校の教職員章(バッジ)が外れてしまう。
幸田に文句を言おうとやってきたヒロコママがバッジを見つけ、事情を問いただそうと泉川に連絡を取ろうとした。(その行動の為、ヒロコママの関係者は《ヒロコママが幸田を殺害し逃亡?》したのではと心配した)
・冷めた見方をすれば、体調不良ならバイトを休むべき(職場は大迷惑かもしれないが)。昏倒した後の配達はどうなったのか?(余計な心配?)
・試験の三日後には食堂に顔を出していたようだが、合格通知が届くまで、インフルエンザで受験できなかったと誰にも洩らさなかったのだろうか?
・矢野に介抱された時、朦朧としていたが、矢野の顔はしっかり覚えていた
【替え玉受験をすることにした矢野の心内】
やはり、熱にうなされながらの泉川の言葉に心が動いたのだろう
高熱で朦朧としながら
「最初で最後のチャンス…」
「チャンスなんて贅沢なモノ、初めからなかったんだよ」
「あるよ……チャンスは………あるんだ……」(矢野を見つめ、訴える)
気を失う泉川。矢野、泉川の受験票を掴む……
【私見】強盗の準備をしていた矢野だが、本心は強盗などしたくはなかった。替え玉受験は、“強盗に加わらない”理由付けとなった……とか
★最後に見つめ合う泉川と矢野(けっこう長い時間だったよね)
・泉川は生徒たちに替え玉受験の件を告白し、教員免許を返上して、一からやり直すことにした
教員免許返上で済むのかな?
普段の職務態度や生活、自ら告白したことによる情状酌量はあるが、「一(いち)から」ではなく「-(マイナス)から」になるだろう。
【替え玉受験で問われる罪】
有印私文書偽造・同行使罪
建造物侵入罪(各種試験会場の管理者は、受験資格を持つ本人以外の者が、受験者として試験会場に立ち入ることを認めていない)
偽計業務妨害罪
★替え玉受験を依頼した側も罪を問われるかのうせいがある
今回の場合、泉川の感知しないところで行われたので、罪は問えないかもしれないが、合格通知が届いたところで気づくので、その後シラを突き通し、教員免許を取得し、業務した点で罪は問われるのでは?
・矢野についての“その後”は、なし。マネーロンダリングに関係した件で罪を問われたのだろうか?
このふたり、いい友達になりそうだし、仕事上のパートナーにもなれそうだ。
見つめ合っていたのだし、ふたりで塾やフリースクールを運営するとかしてほしい
【その他の疑問、感想】
・目出し帽をなぜ燃やさず捨てたのか?
・看板の片付け忘れなんて、よくありそうだと思う。と言うより、ゆすりに行く時、看板を片付けてから行きそうなものだ。
・レギュラーやサブレギュラーの料理を、右京たちが試食するリアクションの典型的なパターンだった(美和子は「ひと味足りない」とケチをつけていたが)
・亀山をディスる右京(激しいディスり方)……「何も知らないくせに、僕の思考を刺激してくれる」
・矢野役の柾木玲弥さんは、体操の内村航平氏に似ている?(特に“やさぐれ”ていた時代)
【ストーリー】番組サイトより
ヒロコママが殺人事件の容疑者に!?
10年前の未解決事件との関係とは
特命係と親交の深いゲイバーのママ・ヒロコ(深沢敦)が、殺人事件の現場付近で目撃され、そのまま姿を消した。
殺害されたのは、NPOを利用したマネーロンダリング疑惑が掛かったコンサル会社の社長・幸田。ヒロコが携わっているボランティア食堂を隠れ蓑に、脱税や援助の着服をしていたことが発覚。ヒロコが抗議に向かったというが、そのまま行方不明になっているらしい。
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、ヒロコのボランティア仲間である泉川(西銘駿)らと協力して捜索を開始する。いっぽう、捜査一課は司法書士の矢野(柾木玲弥)から事情を聞いていた。矢野は、幸田に脱税方法を入れ知恵していた疑いがあり、最後に連絡を取っていたのも矢野だった。そんな中、幸田が10年前、いまだ解決されていない強盗事件にかかわっていた可能性が浮上してくる。
忽然と姿を消したヒロコを追う右京と薫
時効直前の強盗事件と奇妙な符合が…!?
理不尽な現代社会に特命係が光を当てる!
ゲスト:深沢敦 西銘駿 柾木玲弥
脚本:岩下悠子
監督:橋本一