初回には楽しみな感覚がある。
メインのふたりは別にして、他のレギュラー陣が、ぽつぽつと顔を見せる。……懐かしさと安心感が入り混じった感覚に包まれる。
伊丹(川原和久)&芹沢(山中崇史)の“捜一コンビ”、内村(片桐竜次)&中園(小野了)の“日和見コンビ”、“暇か?課長”の角田課長(山西惇)、意外と良い人の甲斐峯秋(石坂浩二)、“ツイテいない女”の月本幸子(鈴木杏樹)などなど。
そして、“大小コンビ”の大木(志水正義)&小松(久保田龍吉)のふたり。毎度、特命係を怪訝そうな顔で覗き込んでいるおなじみのシーン(あまりセリフはないが、今話の最後の方では、かなり喋った)だが、感慨深く観た相棒ファンが多いだろう。………志水正義さん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
前後編構成の前編で初回スペシャルの30分拡大版。(後編も拡大枠らしい)
相棒に限らず、前後編モノは間延び感が強く、面白くないが、特に、相棒ではその傾向が著しい。今話も、残念ながら退屈でつまらなかった。
推理らしい推理はほとんどなく、初回スペシャルの見せ場である右京の首を懸けての家宅強制捜査の家屋破壊(薄っぺらな“離れ”だったが)も、それを行う推理や根拠もほとんど示さなかった。右京の暴挙?には、何か訳があるのだろうが、私には現段階では見えてこない。
・面白かったのは、国家公安委員長の鑓鞍兵衛(柄本明)の意地の悪いスマホ着信の振動音の指摘と、三上冨貴江(とよた真帆)とっては無茶苦茶ありがた迷惑な甲斐のお節介ぐらい。
・殺害された鬼束学園の理事長・鬼束鐵太郎(中田博久)の後妻・祥(谷村美月)と鬼束鋼太郎・鐵太郎の息子(利重剛)と冨貴江が並んでソファーに腰掛けるシーンは何かのパロディなのだろうか?
・週刊誌の報道で、冨貴江が路上で好奇の目で見られるが、そこまで露骨に観るものだろうか?スカートの後ろのファスナーが下がっているような観られ方だった。
後編の興味は、死体の在りかと鐵太郎殺害の真相(鋼太郎が語った動機は本当なのか?祥は関わっていないのか?)
・副総監との会話で、峯秋が「“出来の悪い子ほどかわいい”……僕もその気持ちは分かるよ」と呟いたシーン
・冨貴江(とよた真帆)の「何なら、契約書(依頼書、申請書かも)をお見せしましょうか?」の言葉に、右京が真顔で「是非お願いします」と乗り、冨貴江に呆れられ、冠城(反町隆史)に揶揄され、右京が拗ねるシーン
【補足②・死体の在りかの推測】
・冨貴江らが「竹林」という言葉に過敏な反応
・鋼太郎(利重剛)がドローンを操っていて、その最中に右京たちの姿を発見し、ドローンを落下させてしまった
これらから、死体をタケノコに突き刺し、そのタケノコが成長し、遥か頭上に……なんてことはないよねえ。
タケノコの成長は急速で、私有地なので、頭上に行くまで発見されるリスクは意外と少ないかもしれない。しかし、見上げれば目にしてしまうし、死体に見下ろされているという感覚は、耐えられないと思う。
【ストーリー】番組サイトより
資産家一族が起こした恐るべき完全犯罪…。
“3人体制”の特命係が疑惑の権力者に挑む
国家公安委員を務める大学教授・三上冨貴江(とよた真帆)の自宅で殺人事件が発生した。殺害されたのは、鬼束学園の理事長・鬼束鐵太郎(中田博久)。副理事長を務める鬼束鋼太郎(利重剛)が、妻である冨貴江のために父を殺したというのだ。というのも、冨貴江の不貞の証拠を掴んだ鐵太郎が、冨貴江を鬼束家から追い出す算段を進めていたので、それを阻止するためだったという。冨貴江は、自身の社会的立場を守るため、鋼太郎に促されるまま事件の隠蔽を手伝うことに。
数日後、殺害の裏事情を知る鐵太郎の若い後妻・祥(谷村美月)によって失踪届が出されるが、写真誌「週刊フォトス」の記者・風間楓子(芦名星)が、鐵太郎の失踪と祥の放蕩を面白おかしく書き立てたことで世間が注目。
記事を読んだ右京(水谷豊)と亘(反町隆史)、そして特命係に“左遷”された青木(浅利陽介)は、失踪に端を発する一連の経緯に興味を持ち、独自に調べ始める。国家公安委員長の鑓鞍兵衛(柄本明)にまで事情聴取の網を広げた右京は、鐵太郎がすでに殺害されていると確信し、自身のクビを懸けて鬼束家を捜索するが…!?
隠蔽に走る知謀の公安委員vs特命係の3人
事件解決の鍵になるのは消えた遺体の発見!?
右京が自身のクビを担保に危険な賭けに出る!
ゲスト:とよた真帆 利重剛 谷村美月 芦名星 柄本明
脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
メインのふたりは別にして、他のレギュラー陣が、ぽつぽつと顔を見せる。……懐かしさと安心感が入り混じった感覚に包まれる。
伊丹(川原和久)&芹沢(山中崇史)の“捜一コンビ”、内村(片桐竜次)&中園(小野了)の“日和見コンビ”、“暇か?課長”の角田課長(山西惇)、意外と良い人の甲斐峯秋(石坂浩二)、“ツイテいない女”の月本幸子(鈴木杏樹)などなど。
そして、“大小コンビ”の大木(志水正義)&小松(久保田龍吉)のふたり。毎度、特命係を怪訝そうな顔で覗き込んでいるおなじみのシーン(あまりセリフはないが、今話の最後の方では、かなり喋った)だが、感慨深く観た相棒ファンが多いだろう。………志水正義さん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
前後編構成の前編で初回スペシャルの30分拡大版。(後編も拡大枠らしい)
相棒に限らず、前後編モノは間延び感が強く、面白くないが、特に、相棒ではその傾向が著しい。今話も、残念ながら退屈でつまらなかった。
推理らしい推理はほとんどなく、初回スペシャルの見せ場である右京の首を懸けての家宅強制捜査の家屋破壊(薄っぺらな“離れ”だったが)も、それを行う推理や根拠もほとんど示さなかった。右京の暴挙?には、何か訳があるのだろうが、私には現段階では見えてこない。
・面白かったのは、国家公安委員長の鑓鞍兵衛(柄本明)の意地の悪いスマホ着信の振動音の指摘と、三上冨貴江(とよた真帆)とっては無茶苦茶ありがた迷惑な甲斐のお節介ぐらい。
・殺害された鬼束学園の理事長・鬼束鐵太郎(中田博久)の後妻・祥(谷村美月)と鬼束鋼太郎・鐵太郎の息子(利重剛)と冨貴江が並んでソファーに腰掛けるシーンは何かのパロディなのだろうか?
・週刊誌の報道で、冨貴江が路上で好奇の目で見られるが、そこまで露骨に観るものだろうか?スカートの後ろのファスナーが下がっているような観られ方だった。
後編の興味は、死体の在りかと鐵太郎殺害の真相(鋼太郎が語った動機は本当なのか?祥は関わっていないのか?)
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【補足①・面白かった点】・副総監との会話で、峯秋が「“出来の悪い子ほどかわいい”……僕もその気持ちは分かるよ」と呟いたシーン
・冨貴江(とよた真帆)の「何なら、契約書(依頼書、申請書かも)をお見せしましょうか?」の言葉に、右京が真顔で「是非お願いします」と乗り、冨貴江に呆れられ、冠城(反町隆史)に揶揄され、右京が拗ねるシーン
【補足②・死体の在りかの推測】
・冨貴江らが「竹林」という言葉に過敏な反応
・鋼太郎(利重剛)がドローンを操っていて、その最中に右京たちの姿を発見し、ドローンを落下させてしまった
これらから、死体をタケノコに突き刺し、そのタケノコが成長し、遥か頭上に……なんてことはないよねえ。
タケノコの成長は急速で、私有地なので、頭上に行くまで発見されるリスクは意外と少ないかもしれない。しかし、見上げれば目にしてしまうし、死体に見下ろされているという感覚は、耐えられないと思う。
【ストーリー】番組サイトより
資産家一族が起こした恐るべき完全犯罪…。
“3人体制”の特命係が疑惑の権力者に挑む
国家公安委員を務める大学教授・三上冨貴江(とよた真帆)の自宅で殺人事件が発生した。殺害されたのは、鬼束学園の理事長・鬼束鐵太郎(中田博久)。副理事長を務める鬼束鋼太郎(利重剛)が、妻である冨貴江のために父を殺したというのだ。というのも、冨貴江の不貞の証拠を掴んだ鐵太郎が、冨貴江を鬼束家から追い出す算段を進めていたので、それを阻止するためだったという。冨貴江は、自身の社会的立場を守るため、鋼太郎に促されるまま事件の隠蔽を手伝うことに。
数日後、殺害の裏事情を知る鐵太郎の若い後妻・祥(谷村美月)によって失踪届が出されるが、写真誌「週刊フォトス」の記者・風間楓子(芦名星)が、鐵太郎の失踪と祥の放蕩を面白おかしく書き立てたことで世間が注目。
記事を読んだ右京(水谷豊)と亘(反町隆史)、そして特命係に“左遷”された青木(浅利陽介)は、失踪に端を発する一連の経緯に興味を持ち、独自に調べ始める。国家公安委員長の鑓鞍兵衛(柄本明)にまで事情聴取の網を広げた右京は、鐵太郎がすでに殺害されていると確信し、自身のクビを懸けて鬼束家を捜索するが…!?
隠蔽に走る知謀の公安委員vs特命係の3人
事件解決の鍵になるのは消えた遺体の発見!?
右京が自身のクビを担保に危険な賭けに出る!
ゲスト:とよた真帆 利重剛 谷村美月 芦名星 柄本明
脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
新Season始まりましたね。もう「相棒」のレビューに乗り気ではないのでは、と心配していましたが、とりあえずは継続されるようで、ほっとしています。
さて第1話ですが、開始20分くらいで「今回では完結しないな」と確信しました。ストーリーのテンポがよくなかったですから。
ちなみに、今回のストーリー、「刑事コロンボ」の『パイルD-3の壁』に酷似しているとの声がチラホラと聞こえてきますね。犯人たち(コロンボの方は単独犯)が死体を隠して行方不明の状態にしているところと、死体がでてくるはずと建物を壊したけれど何も出てこなかったところは全く一緒です。
まさかオチまで一緒じゃないよなあ、と心配しつつ後編を待ちたいと思います(『パイルD-3の壁』のオチはここでは書きません)。
なお、回想シーンとはいえ、カイトが出てきたのは意表を突かれました。
大木刑事役の清水正義さんへの追悼メッセージには、しんみりした気持ちになりました。プレシーズンの第1話から、小松刑事と一緒に 出演しており、セリフは少なくとも、いるのが当たり前でした。
そういえば、瀬戸内米蔵役の津川雅彦さんも亡くなったのでしたね。大杉連さん以降、相棒関係者の訃報が続きますね。
あらためて、大杉さん、津川さん、清水さんのご冥福をお祈りします。
>もう「相棒」のレビューに乗り気ではないのでは、と心配していましたが、とりあえずは継続されるようで、ほっとしています。
実は、他の記事でのコメントレスでも洩らしましたが、『相棒』のレビュー記事を継続するかを迷っています。
取りあえず、視聴してみてと思っていますが、前後編モノなので、まだ判断ができません。
『相棒』の前後編モノはがっかりすることが多いのですが、今回も間延び感が強かったです。
後編が面白ければいいのですが、あまり期待できません。せめて、巷の危惧(『刑事コロンボ』と酷似)が的中しなければいいのですが。(「パイルD-3の壁」はおぼろげに覚えています)
>回想シーンとはいえ、カイトが出てきたのは意表を突かれました。
甲斐峯秋の「“出来の悪い子ほどかわいい”……僕もその気持ちは分かるよ」は泣けました。
>大木刑事役の清水正義さんへの追悼メッセージには、しんみりした気持ちになりました。プレシーズンの第1話から、小松刑事と一緒に 出演しており、セリフは少なくとも、いるのが当たり前でした。
そうですね。当たり前のように思っていました。
>瀬戸内米蔵役の津川雅彦さんも亡くなったのでしたね。大杉連さん以降、相棒関係者の訃報が続きますね。
長期シリーズの宿命とはいえ、寂しいですね。
津川さん、大杉さんの件を書こうと思っていたのに、抜けてしまいました。フォローありがとうございました。