「私の方を向いてくれとは言いません
………私が小四郎殿を見ていれば、それでいいのです」
比奈(堀田真由)の思慕の念がこもった右フックがクリーンヒット!
……八重の心を溶かした小四郎の言葉、そのもの……立場は八重の時と逆だが、あの時の八重に対する自分の思いや、これまでの八重への思いがフラッシュバックして逆流!
カウンターパンチを喰らい、小四郎はクラッと
★コメディ風の前半部分
①巻狩り
・弓の腕がお粗末な万寿の面目を立てようと苦心惨憺する御家人たち(梶原景時までもが「毒の餌をバラまけば獲物を得ることができる」と進言……食えるのか?)
・弓など武芸は起ちそうだが、空気を読めない金剛
結局、シカの剥製を射させて面目を立てさせたが、万寿は御家人たちの細工と知り落胆。それでも、源氏の面子を保つため、出来レースに乗る万寿。大人だなあ…
②「為りませぬっ!」(by安達盛長)……バカ殿と家老か?
比奈の寝所を尋ねようとする頼朝をきつく留める安達。これまでのセリフの中で飛び抜けて大きな声で制したが……頼朝は工藤祐経をダミーに仕立て、爺の目を欺き、いそいそと比奈のもとへ
この安達の制止と頼朝の助平さが、頼朝の命拾いの因となった
★曽我兄弟仇討事件
☆『鎌倉殿の13人』に於ける事件の展開
親の仇の工藤祐経を討つのは表向きで烏帽子親である時政の兵を利用する為で、頼朝の過去の行いと現施策に不満を持ち謀反を起こすのが真の目的だった。
しかし、曽我五郎はダミーの祐経を頼朝と思い込み、斬り。首を刎ねた。
謀反を起こされたことを世間に知られるのは頼朝政権の足元が揺らぐという危惧、謀反に図らずも手を貸すことになってしまった北条家の保身の為に、結果的に祐経を討ち果たした事実をそのまま利用して、頼朝は五郎を処刑した
曽我兄弟の本懐を捻じ曲げられた断罪を悔しがって退場する五郎。
義時は比奈に「私はあなたが思っているよりずっと汚い。一緒にいても幸せになれない」と言ったのは、曽我兄弟の思いを捻じ曲げた自分が許せないのだろう(義経の件、藤内光澄斬殺の件もある)
☆通説(『吾妻鏡』)
親の仇の工藤祐経を討つのが目的で、本懐を遂げる。
その場は大混乱となり、五郎は頼朝に突進したが御所五郎丸に取り押さえられた(兄・十郎は新田四郎忠常に討たれた……『鎌倉殿の13人』では仁田忠常という表記)
………五郎が頼朝に突進したという伝承があるので、あながちでたらめではなく、脚本の三谷氏がうまく利用した感がある
★巻き込まれたいい人・範頼 (蒲殿)
「頼朝、討たれる」の誤報(なぜか万寿まで殺害された噂も)に踊らされる鎌倉
自分の利益のことしか考えない比企に利用され《鎌倉殿の座を狙った》と思われてしまった蒲殿
固辞した蒲殿だが、比企に急き立てられ、レールに乗ってしまった……
大江広元も比企の思惑だったことぐらい察知しろよ
それにしても、鎌倉を守護するよう手配したのが万寿だったのに、なぜ死亡説が……
★頂点に上り詰めたら、あとは下るだけ……頼朝
命拾いした頼朝だったが、今回は天の声は聞こえず《天に守られた》感はなかった(まあ、おのれの助平心によって助かったのだから、そうは思えないかも)
《平家を滅ぼす》《征夷大将軍となり天下人となる》という大願を成就させてしまい、目的がなくなってしまったのだから、終わった感を感じてしまうのはやむを得ないかも。
【その他の疑問・感想】
・頼朝を襲撃する曽我兄弟を待ち構えていた畠山重忠、格好よく登場したが、なぜ、五郎を頼朝の寝所に通す?
・謀反の企みを察知していたのなら、既に計画は発覚していると脅して、工藤祐経を討つことで手を打たせればよかったのに
・そう言えば、前話で何やら動いていた(謀反を主導していた?)岡崎義実は何もしなかったのか?
・道路工事人だと思っていたが、実は剥製作家だった?八田知家(市原隼人)
・仁田忠常はあの場で命を落とすと思った
・大姫は身内を心配する優しさを見せていた。“変わった子”で留まっているので、ほっとした
第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」
第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」
第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」
第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」
第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」
第22話「義時の生きる道」
【ストーリー】番組サイトより
嫡男・万寿(金子大地)の披露目の場とするため、御家人を集めて富士の裾野で巻狩りを行うことを決めた源頼朝(大泉洋)。工藤祐経(坪倉由幸)が賞賛する中、頼朝を憎む曽我十郎(田邊和也)・五郎(田中俊介)兄弟らが謀反を計画。梶原景時(中村獅童)から企みを知らされた義時(小栗旬)は、急ぎ五郎の烏帽子親である父・北条時政(坂東彌十郎)のもとへと向かう。不穏な気配が漂う巻狩りには、義時の愛息・金剛(坂口健太郎)も……
脚本:三谷幸喜
………私が小四郎殿を見ていれば、それでいいのです」
比奈(堀田真由)の思慕の念がこもった右フックがクリーンヒット!
……八重の心を溶かした小四郎の言葉、そのもの……立場は八重の時と逆だが、あの時の八重に対する自分の思いや、これまでの八重への思いがフラッシュバックして逆流!
カウンターパンチを喰らい、小四郎はクラッと
★コメディ風の前半部分
①巻狩り
・弓の腕がお粗末な万寿の面目を立てようと苦心惨憺する御家人たち(梶原景時までもが「毒の餌をバラまけば獲物を得ることができる」と進言……食えるのか?)
・弓など武芸は起ちそうだが、空気を読めない金剛
結局、シカの剥製を射させて面目を立てさせたが、万寿は御家人たちの細工と知り落胆。それでも、源氏の面子を保つため、出来レースに乗る万寿。大人だなあ…
②「為りませぬっ!」(by安達盛長)……バカ殿と家老か?
比奈の寝所を尋ねようとする頼朝をきつく留める安達。これまでのセリフの中で飛び抜けて大きな声で制したが……頼朝は工藤祐経をダミーに仕立て、爺の目を欺き、いそいそと比奈のもとへ
この安達の制止と頼朝の助平さが、頼朝の命拾いの因となった
★曽我兄弟仇討事件
☆『鎌倉殿の13人』に於ける事件の展開
親の仇の工藤祐経を討つのは表向きで烏帽子親である時政の兵を利用する為で、頼朝の過去の行いと現施策に不満を持ち謀反を起こすのが真の目的だった。
しかし、曽我五郎はダミーの祐経を頼朝と思い込み、斬り。首を刎ねた。
謀反を起こされたことを世間に知られるのは頼朝政権の足元が揺らぐという危惧、謀反に図らずも手を貸すことになってしまった北条家の保身の為に、結果的に祐経を討ち果たした事実をそのまま利用して、頼朝は五郎を処刑した
曽我兄弟の本懐を捻じ曲げられた断罪を悔しがって退場する五郎。
義時は比奈に「私はあなたが思っているよりずっと汚い。一緒にいても幸せになれない」と言ったのは、曽我兄弟の思いを捻じ曲げた自分が許せないのだろう(義経の件、藤内光澄斬殺の件もある)
☆通説(『吾妻鏡』)
親の仇の工藤祐経を討つのが目的で、本懐を遂げる。
その場は大混乱となり、五郎は頼朝に突進したが御所五郎丸に取り押さえられた(兄・十郎は新田四郎忠常に討たれた……『鎌倉殿の13人』では仁田忠常という表記)
………五郎が頼朝に突進したという伝承があるので、あながちでたらめではなく、脚本の三谷氏がうまく利用した感がある
★巻き込まれたいい人・範頼 (蒲殿)
「頼朝、討たれる」の誤報(なぜか万寿まで殺害された噂も)に踊らされる鎌倉
自分の利益のことしか考えない比企に利用され《鎌倉殿の座を狙った》と思われてしまった蒲殿
固辞した蒲殿だが、比企に急き立てられ、レールに乗ってしまった……
大江広元も比企の思惑だったことぐらい察知しろよ
それにしても、鎌倉を守護するよう手配したのが万寿だったのに、なぜ死亡説が……
★頂点に上り詰めたら、あとは下るだけ……頼朝
命拾いした頼朝だったが、今回は天の声は聞こえず《天に守られた》感はなかった(まあ、おのれの助平心によって助かったのだから、そうは思えないかも)
《平家を滅ぼす》《征夷大将軍となり天下人となる》という大願を成就させてしまい、目的がなくなってしまったのだから、終わった感を感じてしまうのはやむを得ないかも。
【その他の疑問・感想】
・頼朝を襲撃する曽我兄弟を待ち構えていた畠山重忠、格好よく登場したが、なぜ、五郎を頼朝の寝所に通す?
・謀反の企みを察知していたのなら、既に計画は発覚していると脅して、工藤祐経を討つことで手を打たせればよかったのに
・そう言えば、前話で何やら動いていた(謀反を主導していた?)岡崎義実は何もしなかったのか?
・道路工事人だと思っていたが、実は剥製作家だった?八田知家(市原隼人)
・仁田忠常はあの場で命を落とすと思った
・大姫は身内を心配する優しさを見せていた。“変わった子”で留まっているので、ほっとした
第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」
第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」
第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」
第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」
第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」
第22話「義時の生きる道」
【ストーリー】番組サイトより
嫡男・万寿(金子大地)の披露目の場とするため、御家人を集めて富士の裾野で巻狩りを行うことを決めた源頼朝(大泉洋)。工藤祐経(坪倉由幸)が賞賛する中、頼朝を憎む曽我十郎(田邊和也)・五郎(田中俊介)兄弟らが謀反を計画。梶原景時(中村獅童)から企みを知らされた義時(小栗旬)は、急ぎ五郎の烏帽子親である父・北条時政(坂東彌十郎)のもとへと向かう。不穏な気配が漂う巻狩りには、義時の愛息・金剛(坂口健太郎)も……
脚本:三谷幸喜
美談になってしまっている「曽我事件」も
実は案外こんな感じなのか?
なんて思ってしまうくらいの
三谷脚本の見事さ。
恐るべしです。
いや、でも・・・・歴史は勝者によって
作られるので、これくらいの改ざんは
普通にあってもおかしくないんですよねぇ~~~。
う~ん・・・・。
真実はどーなんでしょ?
まっ、でも、北条パパが大丈夫で良かったです。
>比企さん
やべ~な、この人。
覚醒しつつあるぞ・・・・
万寿の後見人だけに、まじでやばそう。
ではではっ。
>美談になってしまっている「曽我事件」も実は案外こんな感じなのか?
曽我事件に関しては、ドラマでは時政は利用されていましたが、冷遇に不満を持つ時政が頼朝襲撃を指示したという説もありるようです。
比企さんに関しては、最初から胡散臭かったですね。