英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

戦う!書店ガール 第6話

2015-05-25 19:51:10 | ドラマ・映画
第4話で亜紀がイベントリーダを任されたことにより、独力では出来ることが限られることや、他の店員たちの努力や良さに気付くという成長エピソードを挟んで、第5話から新店長となった理子が会社の方針(店舗閉鎖)に立ち向うという新たなステージに立った!

【第5話の復習】
・店長会議初参加の理子だったが、出勤直前、父・達人が脳梗塞で倒れる
・その事情を理子は畠田に伝えるが、理子に先を越された嫉妬心から、きちんと連絡せず、無断欠席扱いとなってしまった
・白を切る畠田に対し、亜紀は「悪いことをしたら謝るのが当たり前のことだ」と訴える(説教する)
・理子は、亜紀の気持ちに感謝し、さらに、畠田を許す
・畠田、改心する
・吉祥寺店が閉店予定で、理子は自分の役目は残務整理ということを知らされる
・エリアマネージャーとなった野島の暗躍により、インタビューで理子が「書店員を軽視する」主旨の言葉が雑誌に載り、書店員の反感を買う
・田代に「ユニコーン堂に来ないか」と誘われる
(過去の感想はこちら、第1話感想第1話~第3話感想

さて、今回、
「君たちは、小学生か?」と言いたくなった。
 “君たち”というのは、麻美(鈴木ちなみ)と日下(伊野尾慧)と由香(木崎ゆりあ)の3人。
 いつも3人一緒で、発言内容もほとんど同主旨。言葉は悪いが“3把ひとからげ”の脇役なので仕方がないかもしれないが……… 
 雑誌に載った内容を鵜呑みにし、吉祥寺店閉店にショックを受けたとは言え、理子に強い不信感を持ち反発、3人そろって欠勤。亜紀の説得にも応じず、待ち合わせの場所にもやって来ず、その挙げ句、「異動願い」を出す。

 理性的判断は全くできず、感情の赴くまま行動するだけ
 長年とは言えないが、ずっと一緒に仕事をしていて、「理子と野島のどちらが信用できるか?」は自明の理であろう。
 3人同時に休んだら、残りの店員がどれだけ大変なのか、考えないのだろうか?(ドラマではそんなに大変そうでないばかりか、三田と亜紀は、雑誌の真相を調べに出版社に赴く余裕さえあった)
 亜紀に説得されても動かず、亜紀曰く、「理子さんの言葉を待っている」なんて、幼稚すぎる。

 大概、こういうドラマには、こういう捨てキャラがいるのだが、あまりにも稚拙な役の使い方。1~3話の理子との信頼関係は何だったのだろうか?
 頼りになるはずの志保(濱田マリ)も傍観者(見守る?だけ)だったし。

 少し、話が脇道にそれるが、「遠野由香」役の木崎ゆりあさんの扱いが可哀そう。
 「相関図」にも「キャスト・スタッフ」にも、載っていない。


 なぜかムカつく亜紀の叱咤激励(説教)
「理想を語れないリーダーには何の魅力も感じません!」
「諦めないで戦えばいいじゃないですか!」
 いいことを言っているように思えるのだが、、、
 台詞が悪いのか、言い回しが悪いのか……
 力説するのだが、くどい気がする。

 それにしても、今回の理子は、踏ん切りが悪かったな。
 ラストの「閉店期限と言われている7月までに、必ず今以上の売り上げを上げます。私が全責任を取る覚悟です」と啖呵を切るまでの、“溜め”かもしれないし、亜紀の説教を際立たせるためかもしれない。


 理子の啖呵の「売上アップ」や予告編の「閉店回避の秘策」が、「視聴率アップ」「打ち切り回避の秘策」に思えてしまう。
 第6話の視聴率が3.6%で、11回(10回の説もある)の予定が9回に短縮されるらしい。
 う~ん、脚本の質がさらに低下しそう。
 短縮(打ち切り)はドラマの質を下げることになるし、自ら「失敗」の烙印を押すことになると思う。
 原作(原作者)にも失礼だ。
 


【ストーリー】番組サイトより
 祥寺店が閉店すると知った理子(稲森いずみ)は、この先も全員が会社に残れるよう奔走するが、裏では経営陣と手を組んだ野島(木下ほうか)が人員削減に向けて密かに動き出していた。しかし、そうとは知らない麻美(鈴木ちなみ)や日下(伊野尾慧)たちは、インタビュー記事が原因ですっかり理子に失望。店内の雰囲気も悪くなる。
 そんな様子を見かねた亜紀(渡辺麻友)は、三田(千葉雄大)と一緒に記事を掲載した出版社へ。偶然その場に居合わせた漫画家のあがちなお(浅利陽介)の口利きで、掲載前に原稿の内容を確認したのが野島だと判明するが、話を聞いた理子は感謝するどころか、二人の行為を厳重注意する。
 そんな中、麻美たちは閉店の事実と、さらに理子がユニコーン堂から誘いを受けていると野島に聞かされ大ショック。「もう理子さんのことは信頼できない」「ひどすぎる」と理子を非難する。
 何を言っても信用してもらえない理子は、「時間をください」と答え、社長のもとに直談判へ出向く。ところが、社長からは店長として人員削減を進めるよう指示を受け、書店員たちを残してもらおうと考えていた理子はぼう然。
 そんな窮地に立たされた理子のことが心配で仕方ない三田は、夜のオフィスで一人落ち込む理子に、思わず好きだと告白。その気持ちがうれしい理子だったが、ふとデスクを見ると、そこには麻美たちの異動願が…!
 亜紀と三田は当分仕事を休むという麻美たちの元へ行き、説得を試みるが、麻美たちの心を動かすことはできない。一方の理子は、会社の理不尽な方針に悔しさがこみ上げ、密かに退職願を書き、一人涙していた。
 しかし、そんないつになく弱気な理子に業を煮やした亜紀は、「理想を語れないリーダーには何の魅力も感じません!」と厳しい言葉を浴びせつつも、「諦めないで戦えばいいじゃないですか!」と亜紀なりのやり方でその背中を押す。
 さらに、これまで娘の仕事にまったく興味がないと思っていた父・達人(井上順)が、自分の知らないところで娘を心配し、心から応援してくれていると知り、胸が熱くなる理子。
 翌朝、意を決した理子は、定例会議で「私にチャンスをください」と社長に直訴。期限までに必ず今以上の売り上げをあげると約束し、達成できなかった時は自分が全責任を負うと頭を下げるが…。

原作:碧野圭『書店ガール』シリーズ(PHP文芸文庫)
脚本:渡辺千穂

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