英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

いい加減にやめたらいいのに……新語・流行語大賞

2024-12-03 17:05:41 | 時事
毎年、報じられるたびに、タイトルの意味も、選ばれる言葉も、ズレていると思う。
・候補の言葉が新語でも流行語でもなく、単なる用語とか出来事
・12月初旬発表なので、12月のうち、一カ月は対象外(約8%)
・候補30語は多すぎで、知らない言葉、ピンとこない言葉が多い
・野球関連が多い
・そもそも、マスコミも「流行語大賞」と、正式名称「新語・流行語大賞」を用いていない状況だ(“新語”を省略)

 ……などなど疑問に思う点が多い。

【2024年のノミネート語について】
「アサイーボウル」「アザラシ幼稚園」「インバウン丼」「裏金問題」「界隈」「カスハラ」「コンビニ富士山」「侍タイムスリッパー」「初老ジャパン」「新紙幣」「新NISA」「ソフト老害」「トクリュウ」「南海トラフ地震臨時情報」「猫ミーム」「はいよろこんで」「8番出口」「はて?」「BeReal」「被団協」「50-50」「ふてほど」「Bling-Bang-Bang-Born」「ブレイキン」「ホワイト案件」「マイナ保険証一本化」「名言が残せなかった」「もうええでしょう」「やばい、かっこよすぎる俺」「令和の米騒動」

 言葉を見ての感想(“流行”という観点からの感想・考察で、“新語”という観点は省きました)
“流行した”という判定を許容できるモノ……「裏金問題」「カスハラ」「新NISA」「はいよろこんで」「被団協」「50-50」「ブレイキン」「ホワイト案件」「令和の米騒動」
 “流行”というからには、《一定期間、その言葉使用、耳にした》という実績が必須だろう。上記の9語は一応その条件を満たしているが、歓迎したくない5つはマイナス事象で“流行”とは言い難い。
 本来の『流行語大賞』に適合するのは、「はいよろこんで」「50-50」「ブレイキン」ぐらいか。本年の大賞の「ふてほど」は流行と言えるほどブレイクしていないと感じたので、この項には入れなかった(個人的感想です)
 「被団協」はノーベル賞を受賞して、ようやく世間が評価を高めたと点は残念だが、その功績は称えられるべきだ。

意味は分かるが、流行とは言えない……「初老ジャパン」「新紙幣」「南海トラフ地震臨時情報」「マイナ保険証一本化」「名言が残せなかった」
 「初老ジャパン」「名言が残せなかった」はパリ五輪関連だが、「初老ジャパン」はメダルを獲った故の愛称であるし、「名言が残せなかった」は女子投てき種目金メダルを表す言葉としてはピント外れだ。
 「新紙幣」「南海トラフ地震臨時情報」「マイナ保険証一本化」は、制度・システムに類するもので、“流行”とは言い難い。

年間大賞に「ふてほど」について
 「流行語年間大賞は“ふてほど”!」と聴いて、《えっ?“ふてほど”って、何?》と思った方が多かったのではないだろうか。
 確かにドラマ「不適切にもほどがある!」は面白かったらしい(観ていなかったけれど、面白そうだと思った)。しかし、ドラマがブレイクしたと言う訳でもなさそうだし、まして、ドラマの略称として“ふてほど”が世間に認知されていたようには思えない。

 テレビが情報やエンターテインメントの主役とは言えなくなり、趣味も多様化して、世間や世代共通の関心がない状況となってしまったので、この『流行語大賞』は終了した方が良いと考える。
 今に始まったことではなく、もう10年以上前から感じている。
 「新語・流行語」という名称はやめて、「印象語大賞」にしてはどうか?
 そういう時代背景のうえ、選考者たちの感覚が世間とズレていると毎年感じている。特に、今年はともかく。野球関連の言葉が多すぎ!


その他
 「トクリュウ」……フィギュアスケートの「りくりゅう」ペアだと思った。ちなみに「トクリュウ」は「匿名・流動型犯罪グループ」の略で、略称とか隠語とか業界用語的なもので、これを候補に入れる選考委員の思考が解せない
 他のノミネート語は、全く知らないか、ほとんど知らない。もし、巷で流行していたのなら、私は相当流行に後れているのだろう。

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2 コメント

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そうですね (zoran)
2024-12-06 13:31:24
英さん、こんにちは。

本当に今年の「新語・流行語大賞」は"???"でしたね。発表時たまたま運転しながらテレビでの発表を聴いたのですが、やくみつる氏の選考理由(の一部?)を聞いても"???"でした。このコメントを書くのに検索して読みましたが、私に読解力がないせいで、さらに"???"でした。

引用開始(YAHOO JAPAN ニュース より)

やくみつる氏も「大賞に選ばれた『ふてほど』――この選出はまことにアイロニカルであったと思っているわけです」と、現代への“皮肉”として評価。「“言葉の保管庫”として毎年、その年を代表する語を選定し、顕彰もする中、二度と世に引き出せないものも出て来ている。近年であれば『歴女』や『カープ女子』、あるいは『オバタリアン』などジェンダ一限局の語は今やNG」と振り返り、「口にした当時は微塵も疑わなかったそれら封印語を敢えて世に問うかの『ふてほど』を大賞としたことは、選んだ側の自戒の念も含むものとご理解願います」と、自戒を込めてコメントしていた。

引用終了

結局、今年の大賞語は、新しく生まれて世の中に浸透した言葉でもなく、世の中に著しく流行して国民の大多数が耳にしたことがあり、かなりの割合の人々が使用したことがある言葉でもなかったってことですよね。そんなもん「新語・流行語大賞」でも何でもないから"選ぶな"ってことです。やく氏自身が「新語・流行語大賞」なんて現代では存在しないし、選ぶことができないと考えているなら、選考委員を降りなさい。

確かに英さんが仰るように、もうこんな賞はやめた方がよいと思うのですが、続けるなら、こんなのはいかがでしょう?

1.もちろん大流行の言葉が現れる年もあるかもしれませんが、なかなか1つを選ぶのは難しいので3つくらいの部門に分けて、それそれ選考する。
2.部門は例えば、「政治経済部門」「文化社会部門」「スポーツ芸能部門」などにする。

続けるなら、意味不明な選考理由で多くの人が納得できない言葉ではなく、少なくとも国民の半数以上は知っていて選考に納得できる語を選び、もしそのような語がなければ"該当なし"とすべきかと思います。私が個人的に納得できるのは「裏金問題」「カスハラ」「新紙幣」「50-50」「マイナ保険証一本化」のどれかかな?何せ"まじめなじじい"なもんで。

あっ、因みに件のドラマは見ていません。理由の1つとして"脚本家が嫌い"だからです。
返信する
本文、一部修正 ()
2024-12-06 15:54:20
>zoran さんへ
>そうですね... への返信

 おっしゃる通りです。

まず、記事を一部修正します
・流行?したとして、ピンとくるもの
  ↓
・“流行した”という判定を許容できるモノ

 元の項目は意味不明でした(笑)


 zoran さんが納得できた流行語?はすべて入っています。お互い、世間に対する認知度は互角ということで…

 やく氏のコメントの引用、ありがとうございました。
 私の考えも氏と重なる部分が多いです。
 現代社会では「コンプライアンス」云々で、奔放な発言は迂闊にできなくなりました。なので、世間にインパクトを与える言葉は発生しにくいです。
 本記事では、社会全体や全世代に共通する話題(分野)がなくなり、情報を受信するメディアも分化してしたのが、流行語が生まれない原因だと述べましたが、やく氏の述べたような事情も大きな理由ですね。
 
 制度や規制などを流行語とするのは抵抗がありますが、政治家が使う用語(「エビデンス」など)はけっこう流行しますよね(他の政治家がまねるだけかも)。小池百合子氏も横文字を流行らせているような気がします(「ダイバーシティ」)。
 弁護士が使うような用語も一般化(流行)してきました。「コンプライアンス」とか「ガバナンス」とか。
  あと用語的な用語?も増えました。「インフラ」「サブスク」「テンプレート」「インバウンド」「コミット」……

 zoranの提唱した部門的選考方法は有効かもしれません。でも、そこまでして存続させるのも…

>理由の1つとして"脚本家が嫌い"

 ん?脚本家?……ああ、あの人か。
 私も脚本家名を聴いて、観るのをやめたような気がします。
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