誘拐に巻き込まれ命を落としてしまった息子・翔太の死を受け入れず、幻の息子のいる虚構の世界を造り、そこでふたりで生きていく母親(安達祐実)……非常に切ない真相だったが、つじつまの合わない点が2、3あった。(訂正があります。補足記事をアップしました)
・冒頭で息子の遺体(画面では顔が確認できない)を見て半狂乱になる母親。しかし、誰もいないところでほくそ笑んでいた
・遺体の手に握られていたマスコットのようなおもちゃを置き忘れる……
・自宅のアパートの部屋では、母と息子が会話している
・男と密会していた
・誘拐のターゲットの少年・広斗の死を悼む菊の花を購入
・「翔太は死んでいる」と警察に電話
これらの事象から、「遺体は広斗で、翔太の母は誘拐犯の仲間、もしかしたら主犯」ではないかという仮定が導き出される。広斗は裕福な家庭で、翔太の母は給食費の支払いもままならないという状況も、疑惑を深める。
ただ、あまりにも状況が揃いすぎるので、母親が幻影を見ている可能性も強いと視聴していた。
結構、巧妙だった誘拐犯の手口。
ただ、広斗の父に投資をそそのかしたのも誘拐犯らしくて、投資話も犯行計画の一部だとしたら、それだけでやめておけばよかったのに。計画が巧妙な割には、拉致は杜撰で翔太を殺めてしまった。
母親の狂気や、協力者(内通者)もふたりと、いくつもの“フェイク”があり、身代金受け渡しのトリックも巧みだった。
母親に気を取られ、所轄の女性警官の存在をすっかり忘れていた。内通者は白髪の捜査指揮官だと……やられた。この人、言動が大袈裟なんだもん(笑)
【疑問点】
・犯人がスイスフランを用意させたこと(大金の軽量化)から、身代金のバッグのすり替えを予想し、伊丹らにバッグを持ってバスから降りた乗客(真犯人)をマークさせたのは、さすがの推理。しかし、その電話のタイミングが、真犯人がバスを降りた後だったのはおかしい。
・無自覚で翔太の遺体を広斗と思い込んだのなら、その時に、なぜ「翔太じゃない」と言わなかったのか?また、広斗の両親に「自分たちの息子でなくてよかったと思っているんだろう」と叫ぶのも辻褄が合わず、この台詞は視聴者を惑わすためと、予告で興味を抱かせるための細工なのだろう。さらにその後、ほくそ笑んだのも、ミスリードさせるためと、冠城を母親に張り付かさせる為だと思われるが、整合性を欠いた脚本だった。?
【ストーリー】番組サイトより
冷酷な誘拐犯と極限の頭脳戦!!
二転三転する事態の中、“疑惑の母”が特命係を翻弄する
世田谷西署の管轄内で誘拐事件が発生。行方が分からなくなっていた小学生の男の子2人の内の一人、翔太(黒澤宏貴)が遺体で発見された。捜査に潜り込もうと捜査本部にやってきた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、署で遺体を確認し、茫然自失のまま帰路についた翔太の母・美奈子(安達祐実)の姿を見かける。特命係を捜査から遠ざけたい伊丹(川原和久)は、美奈子を自宅まで送るよう頼むが、右京はその役割を亘に任せ、自分は本部に足を向ける。青木(浅利陽介)の機転で本部に潜り込んだ右京は、青木から事件の概要を聞く。
誘拐されたのは、広斗(寺内勇貴)という小学生で、犯人から両親に3億円を要求する電話が掛かってきたという。それから10時間後の朝、翔太の遺体が発見されたのだが、本部では犯人の目的は家庭が裕福な広斗だけで、翔太は巻き込まれただけと見ていた。一方、帰宅途中の美奈子に追いついた亘は、彼女が不意に一人で笑い声をあげている姿を目撃。さらに、アパートまで送っていくと、部屋に入った彼女が子供と話している声が聞こえる。翔太と2人暮らしだったはずなのに、なぜ?
その頃、本部には犯人から身代金の受け渡し方法を知らせる電話が掛かってきていた。本部では、いったん犯人に身代金を受け取らせ、尾行してアジトを突き止めるという方針を決定。翌日、本部は身代金を指示された場所へ運ぶ広斗の母・有里(木下あゆ美)の周囲に万全の体制を敷き、受け渡しの時に備えていた。そんな中、右京は犯人の行動にある疑念を抱いていた。
二手に別れた特命係。亘がマークする被害者の母親に不審な動きが…
一方、右京は誘拐犯の巧妙な計画を見破り、人質を救出できるのか?
最悪の状況から始まった誘拐事件は、かつてない驚がくの結末を迎える!
ゲスト:安達祐実 木下あゆ美
脚本:徳永富彦
監督:橋本一
・冒頭で息子の遺体(画面では顔が確認できない)を見て半狂乱になる母親。しかし、誰もいないところでほくそ笑んでいた
・遺体の手に握られていたマスコットのようなおもちゃを置き忘れる……
・自宅のアパートの部屋では、母と息子が会話している
・男と密会していた
・誘拐のターゲットの少年・広斗の死を悼む菊の花を購入
・「翔太は死んでいる」と警察に電話
これらの事象から、「遺体は広斗で、翔太の母は誘拐犯の仲間、もしかしたら主犯」ではないかという仮定が導き出される。広斗は裕福な家庭で、翔太の母は給食費の支払いもままならないという状況も、疑惑を深める。
ただ、あまりにも状況が揃いすぎるので、母親が幻影を見ている可能性も強いと視聴していた。
結構、巧妙だった誘拐犯の手口。
ただ、広斗の父に投資をそそのかしたのも誘拐犯らしくて、投資話も犯行計画の一部だとしたら、それだけでやめておけばよかったのに。計画が巧妙な割には、拉致は杜撰で翔太を殺めてしまった。
母親の狂気や、協力者(内通者)もふたりと、いくつもの“フェイク”があり、身代金受け渡しのトリックも巧みだった。
母親に気を取られ、所轄の女性警官の存在をすっかり忘れていた。内通者は白髪の捜査指揮官だと……やられた。この人、言動が大袈裟なんだもん(笑)
【疑問点】
・犯人がスイスフランを用意させたこと(大金の軽量化)から、身代金のバッグのすり替えを予想し、伊丹らにバッグを持ってバスから降りた乗客(真犯人)をマークさせたのは、さすがの推理。しかし、その電話のタイミングが、真犯人がバスを降りた後だったのはおかしい。
・無自覚で翔太の遺体を広斗と思い込んだのなら、その時に、なぜ「翔太じゃない」と言わなかったのか?また、広斗の両親に「自分たちの息子でなくてよかったと思っているんだろう」と叫ぶのも辻褄が合わず、この台詞は視聴者を惑わすためと、予告で興味を抱かせるための細工なのだろう。さらにその後、ほくそ笑んだのも、ミスリードさせるためと、冠城を母親に張り付かさせる為だと思われるが、整合性を欠いた脚本だった。?
【ストーリー】番組サイトより
冷酷な誘拐犯と極限の頭脳戦!!
二転三転する事態の中、“疑惑の母”が特命係を翻弄する
世田谷西署の管轄内で誘拐事件が発生。行方が分からなくなっていた小学生の男の子2人の内の一人、翔太(黒澤宏貴)が遺体で発見された。捜査に潜り込もうと捜査本部にやってきた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、署で遺体を確認し、茫然自失のまま帰路についた翔太の母・美奈子(安達祐実)の姿を見かける。特命係を捜査から遠ざけたい伊丹(川原和久)は、美奈子を自宅まで送るよう頼むが、右京はその役割を亘に任せ、自分は本部に足を向ける。青木(浅利陽介)の機転で本部に潜り込んだ右京は、青木から事件の概要を聞く。
誘拐されたのは、広斗(寺内勇貴)という小学生で、犯人から両親に3億円を要求する電話が掛かってきたという。それから10時間後の朝、翔太の遺体が発見されたのだが、本部では犯人の目的は家庭が裕福な広斗だけで、翔太は巻き込まれただけと見ていた。一方、帰宅途中の美奈子に追いついた亘は、彼女が不意に一人で笑い声をあげている姿を目撃。さらに、アパートまで送っていくと、部屋に入った彼女が子供と話している声が聞こえる。翔太と2人暮らしだったはずなのに、なぜ?
その頃、本部には犯人から身代金の受け渡し方法を知らせる電話が掛かってきていた。本部では、いったん犯人に身代金を受け取らせ、尾行してアジトを突き止めるという方針を決定。翌日、本部は身代金を指示された場所へ運ぶ広斗の母・有里(木下あゆ美)の周囲に万全の体制を敷き、受け渡しの時に備えていた。そんな中、右京は犯人の行動にある疑念を抱いていた。
二手に別れた特命係。亘がマークする被害者の母親に不審な動きが…
一方、右京は誘拐犯の巧妙な計画を見破り、人質を救出できるのか?
最悪の状況から始まった誘拐事件は、かつてない驚がくの結末を迎える!
ゲスト:安達祐実 木下あゆ美
脚本:徳永富彦
監督:橋本一
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