地味な配役ながら
意外に(失礼)魅力あり。
ちょっと高野文子のマンガ
「るきさん」を思い出しました。
「スープ・オペラ」72点★★★☆
古家に暮らす30半ば過ぎ?の
図書館員ルイ(坂井真紀)のもとに
還暦過ぎた怪しい絵かき(藤竜也)と
若い男(西島隆弘)が転がり込んで
奇妙な同居生活が始まる……というストーリー。
おままごとみたいな話で
まあいちジャンルと化した
「おいしいごはん&丁寧な暮らし」系
ゆるムービーではあるけれど
見ているうちにだんだん好きになる
“ほっくり”した映画でした。
バンドネオンの音楽が
「おとぎ話感」を上手に演出してるし
原作の阿川佐和子が書いたのだろうか
しっかりした文章、セリフに支えられている。
坂井真紀の作った声も
最初は気になったんだけど
だんだん慣れました。
なによりも
主人公をさりげなく成長させる
藤竜也さんのアヤシイおやじぶりが
すげえチャーミングで好きでした。
彼が話す「メキシコのバス」の
エピソードが心に残りましたねえ。
恋愛をバスに例えてて
確かこんな話。
「メキシコのバスは
待ってるだけじゃ止まってくれない。
自分で『エイヤッ』と飛び乗るんだ」
というような。
なかなか「ふーん」でしょ?
★10/2からシネスイッチ銀座ほか全国で公開中。
「スープ・オペラ」公式サイト