こーれは、ワシ的に、クリーンヒット!
「フランシス・ハ」80点★★★★
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ニューヨーク、ブルックリン。
ダンサー見習いの27歳、フランシス(グレタ・ガーウィク、共同脚本も担当)は
親友ソフィー(ミッキー・サムナー)とルームシェアして暮らしている。
しかしソフィーにマジ彼ができ
同居はあっけなく解消。
ダンサーとしても芽が出ず、
完全に行き詰まったフランシスは
自分の居場所を探してあちこちを転々とするが――?!
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「ライフ・アクアティック」(04年)の脚本家で
「イカとクジラ」(05年)監督の
ノア・バームバック氏の新作。
いやあ、これ、好きだ!(笑)
昨年の「ストラッター」に近い好きさ。
まあとにかく主人公、フランシスがいい!
動作が雑で、
大人になりきない非モテ女子・27歳。
そんなフランシスの
しおしおな日々が疾走する!(笑)って話。
ツボる感情満載で、
親友女子にマジな彼氏ができたときのぼっち感。
「いっそ、二人の家族(子ども)になりたい!」と駄々をこねる、あの感じ、
あうう(悶)。わかりすぎるくらいわかるよう。
んで、寂しいもんだから、
男友達と住んだり、さして仲良くない知り合いに居候したり、
実家に帰ってみたり。
さらに寮に入ったり。
んじゃ仕事は?夢はどうなのよ?っていうと
ヘンなプライドでわざわざ遠回りしたり
もーどーしたいんだよお前は!っていう
この壮大なる中途半端さよ!(笑)
ああ、自分にも痛い痛い(笑)
人と一緒にいたいのは、経済的理由もあるだろけど
なによりフランシスは
学生時代の「ワイワイ感」を
いつまでも手放したくないんだよね。
わかるわかる。
フランシスのその時々の住所がテロップされるのも
そうそう、
住む場所ってホントに人生に大きな意味を持つんだよね~とか。
音楽も「プッ」と噴くいいセンス。
フランシス・ハの“ハ”の意味が
明らかになる最後も「うん!」って。
おすすめす。
★9/13(土)からユーロスペースほか全国順次公開。
「フランシス・ハ」公式サイト