これマジですごくイーぜ。←感化されてる。
「パティ・ケイク$」79点★★★★
*********************************
パティ(ダニエル・マクドナルド)は
地元・ニュージャージーでくすぶる23歳女子。
かつてロック歌手だったが、いまは呑んだくれの母と
車椅子の祖母と暮らす彼女は
そのボリューミーなルックスから「ダンボ」と呼ばれ、揶揄されている。
しかし彼女の夢もまたでっかい。
パティは大好きなラップで世に出て、地元を出ようと考えているのだ。
親友男子のジェリ(シッダルダ・ダナンジェイ)とコンビを組み、デモテープを作ろうとするが
現実はなかなか厳しく――?
*********************************
サンダンス映画祭で審査員大賞にノミネートされ
かつてないほどの権利の争奪戦となったという本作。(読み方は、パティ・ケイクス、でいいそうです)
うーむサンダンス、やっぱり信頼性高い!
描かれるのは
地元でくすぶるボリューミーなラッパー女子の日常と、挑戦。
冒頭から、憧れのラップの神様と夢のなかで共演し、
あれ、妄想系の腐女子?かと思いきや、
いやいや、これがなかなかの才能の持ち主。
地元男子とのハードなフリースタイルラップバトルも受けて立ち、
瞬時に繰り出す、切れ味するどいリリック、そして
その堂々たるライムっぷり!
(SRサイタマノラッパーとかで憶えた言葉。笑)
しかし、その中身は
実は超・繊細で乙女。
「認められたい」「世に出たい」という思いと
「あたしなんて」とのせめぎ合い、
舞台本番前の胃のせり上がるような緊張も、
気になる男子への視線も周りにバレバレな様子も
こちらを一喜一憂させ、どんどん魅せられていく。
そんな彼女を上手に盛り上げ、励ます、親友男子ジェリとのチームワークのよさ。
さらにパティは
“一見やばそうな”ある男子の音のセンスを見抜き、
そこにイレギュラーで車椅子おばあちゃんも参加し、
自分の“音”をみつけていく。
この高揚感!
そして、ラストにある、もうひとつのしかけ。
いや~うまい映画でした。
見終わっても
パティと男子2人×おばあちゃんコンビ「PBNJ」の音楽が、マジで頭から離れない。
サントラ、おすすめっす(笑)
★4/27(金)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。