ハッピー話なのに
ロザムンド・パイクが登場するだけで
「ギクッ!」と身構えてしまう(笑)
「ゴーン・ガール」の功罪だわ・・・。
「しあわせはどこにある」72点★★★★
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ロンドンの精神科医へクター(サイモン・ペッグ)は
オシャレなフラットで美しいガールフレンド(ロザムンド・パイク)と暮らし
患者たちにも信頼されている。
一見、完璧に見える暮らしだが
しかし、へクターはずっとモヤモヤを感じていた。
僕が本当にしたかったことってなんだ?
そして彼は、仕事を休み、彼女を置いて
旅に出る決意をする――。
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見終わって
ほんのり、しみじみと深まる多幸感。
それに
サイモン・ペッグに泣かされた(笑)
「毎日にうんざりしたおっさんの自分探し旅」というありがち感を、
ごくフツーに思える「言葉」で、
しかしきちんと染みるように描き、
予想をうまく超えてくれました。
主人公の精神科医へクター(サイモン・ペッグ)の憧れのベースにあるのは
絶対に、あの「タンタン」。
毎日にうんざりした彼が、仕事を休んで旅に出る様子も
まさに「(ちょっと老けた)タンタンが冒険に出る」という感じで笑える(笑)
劇中に登場するへクターが描くイラストもうまく
髪型もなにげにタンタン意識してるよね、という(笑)
で、へクターは思いつくまま
中国にやチベット、アフリカに行ったりして
そこで様々な人と出会うんですね。
その各エピソードがけっこうおもしろく
「もうこの歳で、なにか変わるとかないだろ?」と思い込んでいた
へクター自身も、観客も巻き込んで、確かに成長していく。
そこに、けっこうグッとくるんですねえ。
特にへクターが機内で出会う病気の女性のシーンは泣けた。
やっぱり誰かに見守られての最期って、しあわせだよねえって。
それがホントは“他人”な、医者でもね。
タンタンならば相棒のワンコがいないのが
ちとさみしいですが
その代わりに、道中スカイプで連絡を取る彼女
ロザムンド・パイクが相棒役になってます。
彼女とは「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」(13年)での共演が縁だそう。
ええ、彼女が出てくるたんびにビクッとしてしまうのは
こちらの勝手なイメージなのはわかってるんです……(笑)
★6/13(土)からシネマライズ、新宿シネマカリテほかで公開。
「しあわせはどこにある」公式サイト
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