英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

文法こそ英会話の礎

2015年05月15日 | 実用英語
昨日の信濃毎日新聞朝刊の記事を以下に引用します。
北安曇郡小谷村教育委員会は13日、村内の保育園、小学校、中学校の希望者らを対象にした無料の英会話教室「おたり塾」を小谷小学校と小谷中学校で始めた。近年、村内のスキー場に多くの外国人観光客が訪れ、コミュニケーションの機会が増えていることなどから本年度に導入。初日は、隣接する同郡白馬村在住の英語指導助手(AET)ら外国人3人を講師に、ゲーム形式で楽しみながら学んだ。
(中略)
本年度は水曜日を中心に月1~4回ずつ開き、年間で計30回前後を予定。山田光美教育長は「文法中心に教わる学校の授業では英語に苦手意識を持つ子もいる。会話を楽しめる力を身に付けてほしい」と期待している。
このような取り組み自体は素晴らしいと思うのですが、最後にある「文法中心に教わる学校の授業では英語に苦手意識を持つ子もいる。会話を楽しめる力を身に付けてほしい」という教育長のコメントが気になりました。

なぜ英会話力と文法力を分けて考えるのか。会話を楽しむためには英語が聞けて話せなければなりません。その最大の武器となるのが文法力のはずです。文法を極めれば、英会話はもっと楽になるはずです。文法を英会話力と分離して考えたり、英会話の際に軽視していて、いったいどんな英語を発話できるのでしょうか。

文法中心の授業で英語に苦手意識を持つとしたら、それは指導者の技量による場合がほとんどと思われます。文法が英会話の礎となるという事実をもっと伝えていかなければならないと強く感じます。

「日常英会話くらいは出来ます」という言葉もよく耳にしますが、私に言わせれば、日常英会話が最も難しいです。すべての英語力が相まって、そのピラミッドの頂点に英会話力がある、というのが私の経験論です。


コメント
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