いわたくんちのおばあちゃんという絵本が8月1日に発売されました。 いわたくんのおばあちゃんは、写真を撮られることを嫌がります。そこには悲しい理由があったのです…。被爆から60年目の夏に、ある小学校で実際に行われた平和を考える授業。そこで語られた1枚の写真をもとにしたお話です。 原爆で両親と妹の五人を失った女性の家族写真に込める思いが、絵本として出版されました。広島市中区十日市町に住む綿岡智津子さん(77)の被爆体験と、その記憶を受け止める長女親子の三世代の物語。広島を拠点に活動するエッセイスト天野夏美さん(44)がまとめたものです。「いわたくんちのおばあちゃん」と題した絵本は、原爆ドーム近くの小学校に通う孫の家族と写真に写りたがらない祖母が胸に抱く理由を、小学校の下級生が明かすストーリーで描いている。綿岡さんは、十日市町の自宅で両親ら家族六人そろって写真を撮った数日後に学徒動員先の工場で被爆し、独りとなった。今も近所に住む長女の岩田美穂さん(47)と孫で中学一年となった雅之さん(12)らと写真に収まるのを好まない。家族を失うのではないかという不安がよぎるためだ。
本当に、悲惨な悲しい話だが、絵本では、実際に行われた、小学校での平和を考える授業の中で静かに淡々と話される場面が出ている。優しいタッチの絵と共に、戦争の惨さ、癒されない心の苦しみ悲しみを静かに訴える。是非沢山の人に読んで欲しい。
いわたくんちのおばあちゃん
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2006-08-01
。その写真を60年たった今でも大切にしています。おばあちゃんが写真を撮らない理由は、家族で集合写真を撮るとあの時のようなことになってしまうと思い撮らないそうです。