2014/10/18
「17日のブログの続きです(まとめ)」 評論・随筆その他
『生き心地の良い町』(岡檀著)という書物によると、徳島県の南部、旧海部(かいふ)町が(「島」以外の自治体では)日本で一番自殺率が低いとのことである。海部町は「平成の大合併」で、現在は隣接2町と合併して、海陽町になっている。
合併前の海部町の(10万人あたりの)自殺者は8.7人とのことである。両隣の町は26.2人と29.7人。日本全体の自殺率(10万人あたりの自殺者)は、国連統計のデータによると、21.4でした。だから、徳島県の海陽町(旧海部町+隣接2町)の自殺率は日本全体とほとんど同じような数値になるだろう。
自殺率が極端に低い旧海部町とはどういう町なのであろうか?
岡さんの指摘によると、「何かがほかと違う」町だと指摘し、調査・研究されている。
その結果をまとめたものによると、「町民気質」にあると指摘されている。
どんな町民気質なのか?
それは「他人と足並みをそろえることに重きを置かず、いろんなタイプの人がいたほうがいい、と考える」町民気質だと述べられている。
こんな町民気質の自治体は珍しい。
日本のほとんどの市町村民の「住民気質」は、海部町住民気質と真逆であろう。
つまり、「他人と足並みをそろえることに重きを置き、マイノリティ(社会的少数派)にならないように、と考える」住民気質であろう。「いや、私の町は違う」と思われる方は、その町を教えていただきたい。その町に声援を送りたいから。
残念ながら、日本人の多くは、周りの人(多数派)の顔色・様子・考えをうかがい、それにあわせようと気を使って行動している。
自分の意見はすすんで言わない。そして、まわりの人々から浮き上がらないように用心して生活している。権力のある人に反抗はしないで、「その人が考えている意見」にさりげなくしたがって、自らは目立つ存在にならないようにする。
こういう大人の生き方が、子どもの心にもしみこんでいく。子どもは親の影響を受けて育つ。 だから、子どもたちですら、日本を覆っている「村の掟」によって洗脳されていき、いじめにあったとき「私は少数派でもかまわない」・「私は一人だけでも生きていくぞ!」という生き方を選ぼうとはしない。孤独に弱い民族である。社会的少数派(マイノリティ)になることを恐れる大人が多い。「村」でも職場でも!
はずされることが怖いからだ。
こういう気質が日本の保守的住民組織を築き上げてきた。この気質がもたらすパワーは、政治の世界においても漂っている。「村の掟」から放たれるパワーはすごい力を持っている。
「村の掟」を破る者は、徹底的にいじめられ、村から追い出されるか、「村八分」にされてきた。その歴史が、日本の市町村の「住民気質」を継続定着させてきたと考えられる。
しかし、戦後日本の歩みは、マイノリティ(社会的少数派)の存在を認め始め、(表面上は)村八分行為は激減していった。
すばらしいことだ。しかし、残念ながら、まだまだ日本人は「マイノリティの存在になること」を恐れがちである。私も弱い存在である。
だから、旧海部町の町民気質が日本全体に広まっていくことを願っている。その動きを応援したい。
マイノリティの存在を無視しない、むしろ大切にしあうことが「自殺率低下」につながるはずである。私は、そう信じている。
日本全体が「海部町民気質」に満ちる時代が来るであろう。
マイノリティ同士が支えあって、自殺者の少ない国になっていくように、と強く願っている。
この願いが、今回のブログの結論です。
蛇足になりますが、私の先祖(安土桃山時代ごろの先祖)が暮らしていたところは、(記録によると)「阿州海部」と書かれている。
つまり、阿波(徳島県)海部である。記録にある初代先祖の俗号は「海部屋利左衛門」。氏は○○=(鬼井の本名)と書かれ、堺と関係が深い阿波「三好一族」とつながりがあったらしい。(詳しくはわからないが・・・)
慶長年間(豊臣秀吉の時代)に、阿波の「海部」から(国際貿易都市になっていた)堺へ移り住み、商人として活躍したらしい。豪商だったかどうかは不明。
記録によると、海部屋(利左衛門)から名を改め、海部屋善兵衛となっている。
堺の古地図(江戸時代の地図)に「海部屋善兵衛」居宅場所がはっきりと記されているので、実在したことは確かなのであろう。
海部屋善兵衛は、商人として儲けたらしい。商売において扱ったものは「唐物薬種」で、「売買」していたと記録されている。
私の家の先祖は、「漢方薬の売買業者」だったのだ。
そのことを知ったのは、最近のことである。
中国などと貿易もしていたらしく、船を3艘持っていたと記録にある。船の名前は「幸祝丸」・「幸明丸」・「戎丸」と記されている。船の大きさまではわからない。
堺の商人として、漢方薬などを売買し、船を3艘持っていた・・・。
その記録を読みながら、400年ほど前の先祖の様子が目に浮かんできた。
商売が儲かっていたらしいことは、先祖の墓を見て想像できた。
しかし、明治時代に近づくにつれて、商売は失敗し、没落していったようである。その様子は詳しくは書かれていないが、なんとなく読み取れる。
さらに、太平洋戦争で堺の街(旧堺のほとんどの地域)は爆撃され、灰燼に帰した。没落していった流れに、さらに悪いこと(戦災)が付け加わった。
私の先祖は「すべてを失ってしまった」。商売の失敗と戦災によって・・・。
私の本籍地は「堺市堺区甲斐町東・・・」である。今は、その地は「土居川公園」になっている。
(そこは旧堺の地名の一つであるから、わが○○家は江戸時代から現在に至るまで堺に住み続けてきたのであろう、と考えられる。
(何の値打ちもないことだが)本籍地を意識する時に、ふと「先祖の形見だなあ・・・」と思う時がある。
(さらに)まったく関係はないだろうが・・・、わが息子は薬剤師になって働いていることについて。
このことは、江戸時代の先祖の「薬種売買業」と因縁があるのであろうか?
このことを息子と話題にしたことはないのだが・・・。何かの機会に、話題にしてみようと思っている。
(起承転結のない話になりましたが、これで一応おしまいです。)
合併前の海部町の(10万人あたりの)自殺者は8.7人とのことである。両隣の町は26.2人と29.7人。日本全体の自殺率(10万人あたりの自殺者)は、国連統計のデータによると、21.4でした。だから、徳島県の海陽町(旧海部町+隣接2町)の自殺率は日本全体とほとんど同じような数値になるだろう。
自殺率が極端に低い旧海部町とはどういう町なのであろうか?
岡さんの指摘によると、「何かがほかと違う」町だと指摘し、調査・研究されている。
その結果をまとめたものによると、「町民気質」にあると指摘されている。
どんな町民気質なのか?
それは「他人と足並みをそろえることに重きを置かず、いろんなタイプの人がいたほうがいい、と考える」町民気質だと述べられている。
こんな町民気質の自治体は珍しい。
日本のほとんどの市町村民の「住民気質」は、海部町住民気質と真逆であろう。
つまり、「他人と足並みをそろえることに重きを置き、マイノリティ(社会的少数派)にならないように、と考える」住民気質であろう。「いや、私の町は違う」と思われる方は、その町を教えていただきたい。その町に声援を送りたいから。
残念ながら、日本人の多くは、周りの人(多数派)の顔色・様子・考えをうかがい、それにあわせようと気を使って行動している。
自分の意見はすすんで言わない。そして、まわりの人々から浮き上がらないように用心して生活している。権力のある人に反抗はしないで、「その人が考えている意見」にさりげなくしたがって、自らは目立つ存在にならないようにする。
こういう大人の生き方が、子どもの心にもしみこんでいく。子どもは親の影響を受けて育つ。 だから、子どもたちですら、日本を覆っている「村の掟」によって洗脳されていき、いじめにあったとき「私は少数派でもかまわない」・「私は一人だけでも生きていくぞ!」という生き方を選ぼうとはしない。孤独に弱い民族である。社会的少数派(マイノリティ)になることを恐れる大人が多い。「村」でも職場でも!
はずされることが怖いからだ。
こういう気質が日本の保守的住民組織を築き上げてきた。この気質がもたらすパワーは、政治の世界においても漂っている。「村の掟」から放たれるパワーはすごい力を持っている。
「村の掟」を破る者は、徹底的にいじめられ、村から追い出されるか、「村八分」にされてきた。その歴史が、日本の市町村の「住民気質」を継続定着させてきたと考えられる。
しかし、戦後日本の歩みは、マイノリティ(社会的少数派)の存在を認め始め、(表面上は)村八分行為は激減していった。
すばらしいことだ。しかし、残念ながら、まだまだ日本人は「マイノリティの存在になること」を恐れがちである。私も弱い存在である。
だから、旧海部町の町民気質が日本全体に広まっていくことを願っている。その動きを応援したい。
マイノリティの存在を無視しない、むしろ大切にしあうことが「自殺率低下」につながるはずである。私は、そう信じている。
日本全体が「海部町民気質」に満ちる時代が来るであろう。
マイノリティ同士が支えあって、自殺者の少ない国になっていくように、と強く願っている。
この願いが、今回のブログの結論です。
蛇足になりますが、私の先祖(安土桃山時代ごろの先祖)が暮らしていたところは、(記録によると)「阿州海部」と書かれている。
つまり、阿波(徳島県)海部である。記録にある初代先祖の俗号は「海部屋利左衛門」。氏は○○=(鬼井の本名)と書かれ、堺と関係が深い阿波「三好一族」とつながりがあったらしい。(詳しくはわからないが・・・)
慶長年間(豊臣秀吉の時代)に、阿波の「海部」から(国際貿易都市になっていた)堺へ移り住み、商人として活躍したらしい。豪商だったかどうかは不明。
記録によると、海部屋(利左衛門)から名を改め、海部屋善兵衛となっている。
堺の古地図(江戸時代の地図)に「海部屋善兵衛」居宅場所がはっきりと記されているので、実在したことは確かなのであろう。
海部屋善兵衛は、商人として儲けたらしい。商売において扱ったものは「唐物薬種」で、「売買」していたと記録されている。
私の家の先祖は、「漢方薬の売買業者」だったのだ。
そのことを知ったのは、最近のことである。
中国などと貿易もしていたらしく、船を3艘持っていたと記録にある。船の名前は「幸祝丸」・「幸明丸」・「戎丸」と記されている。船の大きさまではわからない。
堺の商人として、漢方薬などを売買し、船を3艘持っていた・・・。
その記録を読みながら、400年ほど前の先祖の様子が目に浮かんできた。
商売が儲かっていたらしいことは、先祖の墓を見て想像できた。
しかし、明治時代に近づくにつれて、商売は失敗し、没落していったようである。その様子は詳しくは書かれていないが、なんとなく読み取れる。
さらに、太平洋戦争で堺の街(旧堺のほとんどの地域)は爆撃され、灰燼に帰した。没落していった流れに、さらに悪いこと(戦災)が付け加わった。
私の先祖は「すべてを失ってしまった」。商売の失敗と戦災によって・・・。
私の本籍地は「堺市堺区甲斐町東・・・」である。今は、その地は「土居川公園」になっている。
(そこは旧堺の地名の一つであるから、わが○○家は江戸時代から現在に至るまで堺に住み続けてきたのであろう、と考えられる。
(何の値打ちもないことだが)本籍地を意識する時に、ふと「先祖の形見だなあ・・・」と思う時がある。
(さらに)まったく関係はないだろうが・・・、わが息子は薬剤師になって働いていることについて。
このことは、江戸時代の先祖の「薬種売買業」と因縁があるのであろうか?
このことを息子と話題にしたことはないのだが・・・。何かの機会に、話題にしてみようと思っている。
(起承転結のない話になりましたが、これで一応おしまいです。)
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2014/10/17
「13日のブログの続きです」 評論・随筆その他
話が横道へ行ってしまって、なかなか本論へ入れなくなってしまったので、もう一度入りなおします。
「生き心地のいい町」とは?
この点について考え出したのだが、話が脱線してしまった。
「生き心地の悪い町」を考えることによって、「生き心地のいい町」を把握しようと考えはじめた。
そこで、「生き心地の悪い国=自殺率の高い国」とみなして、データを調べてみたわけである。13日のブログ内容は、各国の自殺率のデータを掲げるだけで終わってしまった。(データをブログに掲載する作業だけで疲れてしまった。)
韓国・ロシア・中国・日本などが、自殺率の高い国々であった。
要するに、「生き心地の悪い国」だと言えそうである。
もっとも、日本には日本のいいところがあり、韓国・ロシア・中国にもいいところがある。
日本は一人当たりの収入面では、世界のトップレベルである。世界中の人たちからの人気度はすごい! 安心して過ごせる・和食人気・時間の正確さ・街の清潔さ・貧富の差が比較的少ない・・・など、世界の人たちがうらやましく思う国である。
こんなにすばらしい面が多い国なのに、どうして自殺率が高いのであろうか?
やはり「生き心地が悪い」からであろう。
生き心地を悪くする原因(理由・問題点)は何であろうか?
一言で言うならば、「人間関係がもたらすストレス」であろう。私はそう思っている。
お金や病気などで苦しむことも、当然深刻な問題である。お金の問題で自殺する人がいるし、病気が原因で自殺する人もいる。
しかし、「人間関係がもたらすストレス」が「生き心地」を悪くする原因だと考えられる。
自殺率が低い国々を考えてみると、貧しい国が多い。お金で苦労している人々が多いのに、自殺者が少ない。また、病気などが原因で寿命が短い国は、貧しい国とほぼ一致する。
「貧しさや病気」=「生き心地が悪い」とは、断定できないはずである。自殺率の低い国々を、私なりに分析してみた上での考えである。
人間関係がもたらすストレスは、人間を「うつ病(うつ症状)」に追い込み、自殺へ至らせるケースが多い。韓国や日本での自殺例の多くがこのケースらしい。特に韓国や日本における若者の自殺問題。まだまだ増加傾向にあるのだ。
日本や韓国は、小学生や中学生・高校生が何人も自殺する国になってしまった!
なんとまあ、若者にとって「生き心地の悪い国」なんだろう!
若者だけではなく、国民全体が「人間関係のストレス」で疲れきっているようだ。最近自殺した京都大学医学部教授のケースも、ストレスから「うつ」へ追い込まれ、自殺したのであろう。
要するに、自殺に至らないケースにおいても、現在の日本や韓国は「人間関係のストレス」に苦しめられ、追いつめられて、疲れきっている人が多いのだ。
だから、その状況が「自殺率の高さ」になっていると言える。
一方、自殺率の低い国々を考えてみたい。それらの国々はどこも経済面や医療面でのレベルは低い。
ハイチ(自殺率0)・エジプト(0.1)・ペルー(0.9)などは、自殺者はものすごく少ない国々。韓国(28.1)や日本(21.4)と比較すれば、その自殺者の少なさに驚かされる。
「なんとまあ! 生き心地のいい国なんだろう!」と。
(続きは後日に)
「生き心地のいい町」とは?
この点について考え出したのだが、話が脱線してしまった。
「生き心地の悪い町」を考えることによって、「生き心地のいい町」を把握しようと考えはじめた。
そこで、「生き心地の悪い国=自殺率の高い国」とみなして、データを調べてみたわけである。13日のブログ内容は、各国の自殺率のデータを掲げるだけで終わってしまった。(データをブログに掲載する作業だけで疲れてしまった。)
韓国・ロシア・中国・日本などが、自殺率の高い国々であった。
要するに、「生き心地の悪い国」だと言えそうである。
もっとも、日本には日本のいいところがあり、韓国・ロシア・中国にもいいところがある。
日本は一人当たりの収入面では、世界のトップレベルである。世界中の人たちからの人気度はすごい! 安心して過ごせる・和食人気・時間の正確さ・街の清潔さ・貧富の差が比較的少ない・・・など、世界の人たちがうらやましく思う国である。
こんなにすばらしい面が多い国なのに、どうして自殺率が高いのであろうか?
やはり「生き心地が悪い」からであろう。
生き心地を悪くする原因(理由・問題点)は何であろうか?
一言で言うならば、「人間関係がもたらすストレス」であろう。私はそう思っている。
お金や病気などで苦しむことも、当然深刻な問題である。お金の問題で自殺する人がいるし、病気が原因で自殺する人もいる。
しかし、「人間関係がもたらすストレス」が「生き心地」を悪くする原因だと考えられる。
自殺率が低い国々を考えてみると、貧しい国が多い。お金で苦労している人々が多いのに、自殺者が少ない。また、病気などが原因で寿命が短い国は、貧しい国とほぼ一致する。
「貧しさや病気」=「生き心地が悪い」とは、断定できないはずである。自殺率の低い国々を、私なりに分析してみた上での考えである。
人間関係がもたらすストレスは、人間を「うつ病(うつ症状)」に追い込み、自殺へ至らせるケースが多い。韓国や日本での自殺例の多くがこのケースらしい。特に韓国や日本における若者の自殺問題。まだまだ増加傾向にあるのだ。
日本や韓国は、小学生や中学生・高校生が何人も自殺する国になってしまった!
なんとまあ、若者にとって「生き心地の悪い国」なんだろう!
若者だけではなく、国民全体が「人間関係のストレス」で疲れきっているようだ。最近自殺した京都大学医学部教授のケースも、ストレスから「うつ」へ追い込まれ、自殺したのであろう。
要するに、自殺に至らないケースにおいても、現在の日本や韓国は「人間関係のストレス」に苦しめられ、追いつめられて、疲れきっている人が多いのだ。
だから、その状況が「自殺率の高さ」になっていると言える。
一方、自殺率の低い国々を考えてみたい。それらの国々はどこも経済面や医療面でのレベルは低い。
ハイチ(自殺率0)・エジプト(0.1)・ペルー(0.9)などは、自殺者はものすごく少ない国々。韓国(28.1)や日本(21.4)と比較すれば、その自殺者の少なさに驚かされる。
「なんとまあ! 生き心地のいい国なんだろう!」と。
(続きは後日に)
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2014/10/13
「自殺率の低い町の特徴」 評論・随筆その他
「自殺率の低い町」の特徴を手がかりに、「生き心地のよい町」を研究・出版した方がおられる。和歌山県立医科大学講師の岡(おか)檀(まゆみ)さん。
彼女の書物を読んだわけではないが、彼女の指摘をある新聞記事で知ることができた。その記事で、「いいことを指摘しておられるなあ!」と思ったので、このブログでも指摘された問題を取り上げてみたい。
日本国内の各地域の自殺率を比較検討する前に、世界の国々の自殺率のデータを示しておこう。
【 人口10万人あたりの自殺者数 】(国連統計・ネット情報より抜粋)
順位 男 女 男女総合
1 グリーンランド 116.9 45.0 83.0
2 リトアニア 58.5 8.8 31.5
3 韓国 38.2 18.0 28.1
4 カザフスタン 46.2 9.0 26.9
5 ガイアナ 39.0 13.4 26.4
6 ベラルーシ N/A N/A 25.3
7 ロシア N/A N/A 23.5
8 ウクライナ 40.9 7.0 22.6
9 中国 N/A N/A 22.2
10 スロベニア 34.6 9.4 21.8
11 ハンガリー 37.4 8.5 21.7
12 スリランカ N/A N/A 21.6
13 日本 30.3 13.0 21.4
14 ラトビア 34.1 7.7 19.9
15 セルビア 28.4 11.1 19.5
16 フィンランド 28.9 9.0 18.8
17 ベルギー 27.2 9.5 18.2
18 クロアチア 26.9 9.7 18.0
19 スイス 23.5 11.7 17.5
20 モルドバ 28.0 4.3 17.4
21 フランス 25.5 9.0 17.0
25 南アフリカ 25.3 5.6 15.4
26 ポーランド 27.8 3.8 15.3
29 ニュージーランド 20.3 6.5 13.2
30 スウェーデン 18.1 8.3 13.2
34 アメリカ 19.2 5.5 12.4
43 イギリス 18.2 5.1 11.8
44 カナダ 17.9 5.4 11.6
45 ポルトガル 17.9 5.5 11.5
46 デンマーク 16.6 6.2 11.3
47 チリ 18.2 4.2 11.2
48 インド N/A N/A 11.2
50 オーストラリア 16.7 4.4 10.5
52 シンガポール 12.9 7.7 10.3
53 ドイツ 15.6 4.7 9.9
55 オランダ 12.0 5.0 8.8
60 アルゼンチン 12.7 3.4 7.9
62 タイ 12.0 3.8 7.8
64 スペイン 11.9 3.4 7.6
70 イラン 7.6 5.1 6.4
71 イタリア 10.0 2.8 6.3
72 イスラエル 9.9 2.1 5.8
76 ブラジル 7.7 2.0 4.8
81 メキシコ 6.8 1.3 4.0
84 トルコ 5.4 2.5 3.9
90 ギリシャ 6.1 1.0 3.5
94 フィリピン 2.5 1.7 2.1
95 クウェート 2.5 1.4 2.0
97 ヨルダン N/A N/A 1.1
98 ペルー 1.1 0.6 0.9
104 エジプト 0.1 0.0 0.1
107 ハイチ 0.0 0.0 0.0
以上(*順位を省略した国あり。数字の列が乱れてしまい、見苦しくなってしまいました。)
<データを見ての感想>
自殺者が多い国(ワースト10以内で人口の多い国)として、3位の韓国、7位のロシア、9位の中国が挙げられる。日本は13位で、10万人あたり21.4人も自殺している。
日本は人口1億2700万人として、年間自殺者総数を国連統計データに基づいて計算すると、27820人となった。ここ10年、日本は毎年約3万人以上が自殺しているというデータがある。2万8000人足らずという(国連発表の)データは、3万人に近い数字なので、一応参考になりそうだ。
だから、他の国のデータも参考にすることができるであろう。
自殺か自殺以外の死なのかの認定については、国によって違うであろうから、数字は「参考にする程度」の価値しかないかもしれない。日本においても、自殺だと断定できない人の死は「自殺者数」に入らない。そういう「判断の難しい死」はものすごく多いらしい。しかし、国連統計の「自殺率データ」はその国が抱える問題を暗示していると考えられる。
日本は韓国や中国よりも自殺率は低いが、ワースト10に近い国である。
自殺率を尺度に世界を見回してみると、韓国・中国・ロシア・日本などは、「生きづらい国」と言えそうですね。
実際、テレビや書物を通して知るかぎり、今の韓国や中国はほんとうに大変らしい。日本もたいへんだが、日本が抱える問題のレベルを超えているようだ。雇用問題・貧富の差・環境問題・食糧問題など・・・。どれも日本以上に困難な状況にある。
韓国の自殺者は、女性も多い。中国は、男女別のデータが発表になっていないので、わからないが。日本も多い。韓国や日本の女性の自殺率は、(人口10万人あたり)10人を超えている。世界の国々を見ていくと、女性で10人を超える国はほんの少しである。女性は(生きるという面では)たくましく「自殺する人」は少ないはずだが・・・。
世界中、どの国も自殺する人は圧倒的に男性が多い。この点では、世界共通である。「生きる」という面では、女性のほうが強く、男性のほうが弱いというデータである。
自殺と宗教とは大いに関係がある。自殺を強く禁じている宗教(イスラム教やキリスト教など)を信仰している国では、やはり自殺者が少ない。宗教が「自殺する心」に影響していると考えられる。
自殺すると、「地獄に落ちる」と洗脳されて育った者にとって、ほとんど自殺はしない。幼い頃から洗脳されてきたことは、その呪縛を解きにくい。自殺者数はその国の宗教と大いに関係があるだろう。自殺率からも、そのことが伺えるのではないでしょうか。
韓国・中国・ロシア・日本はイスラム教の国家ではない。キリスト教国家ともいえない。韓国にはキリスト教を信仰している人は多いのだが・・・、自殺率がものすごく高い。ロシアは昔は「ロシア正教=キリスト教」の国であったが、この100年の変化ですっかり宗教色は色あせてしまった。
日本は、一応「仏教国」であるが、宗教的には分類しにくいところがある国である。不思議な国である。神道(神社へのお参り)・仏教・キリスト教などが、人々の生活の中になんとなく入り込んでいる。
神道=神社へのお参り(初詣や子どもの宮参りなど)
仏教=お葬式は仏教式で行う人がほとんど。法事やお墓参りも仏教式の家がほとんど。
キリスト教=イエスキリスト誕生を祝するクリスマスには、どこの家でも(子どもいるお坊さんの家であっても)ケーキを食べ、クリスマスプレゼントを贈っている。最近の結婚式は、ほとんどが教会で挙げている。神社での結婚式は珍しくなってしまった。ちなみに、私も結婚式は41年前に、(グアムの)教会で挙げた。
神道・仏教・キリスト教は違和感なく、人々の生活の中に入り込んでいる。こんな国は珍しい。世界の常識からすると、「宗教的に自立していない国民」とみなされ、馬鹿にされる。馬鹿にされるだけならいいが、「一人前の人間」として扱われない。
とにかく、日本人は「一人前ではない、中途半端な人間」の集まりとみなされている。
信仰心があやふやな人間は「人間として確立できていない」という認識は、世界では常識なのである。
日本人はそのことを自覚しにくいらしいが・・・。
私も「中途半端な人間」の一人である。日本にいるので、「中途半端」であっても、困らない。周りが中途半端な人が多いから。
ヨーロッパやアメリカなどで永住したとしたら、やはり、日本人の人格は軽く見られるようである。差別される現実もあるようである。
この続きは、後日に。
「生き心地の悪い国・地域」を示すデータとして、貧困率・ジニ係数・自殺率などが考えられる。
今回は、「自殺率」を手がかりにして、考えてみた。
(* 考えがまとめきれずに書き始めて・・・。まとまっていない段階。ごめんなさい。)
彼女の書物を読んだわけではないが、彼女の指摘をある新聞記事で知ることができた。その記事で、「いいことを指摘しておられるなあ!」と思ったので、このブログでも指摘された問題を取り上げてみたい。
日本国内の各地域の自殺率を比較検討する前に、世界の国々の自殺率のデータを示しておこう。
【 人口10万人あたりの自殺者数 】(国連統計・ネット情報より抜粋)
順位 男 女 男女総合
1 グリーンランド 116.9 45.0 83.0
2 リトアニア 58.5 8.8 31.5
3 韓国 38.2 18.0 28.1
4 カザフスタン 46.2 9.0 26.9
5 ガイアナ 39.0 13.4 26.4
6 ベラルーシ N/A N/A 25.3
7 ロシア N/A N/A 23.5
8 ウクライナ 40.9 7.0 22.6
9 中国 N/A N/A 22.2
10 スロベニア 34.6 9.4 21.8
11 ハンガリー 37.4 8.5 21.7
12 スリランカ N/A N/A 21.6
13 日本 30.3 13.0 21.4
14 ラトビア 34.1 7.7 19.9
15 セルビア 28.4 11.1 19.5
16 フィンランド 28.9 9.0 18.8
17 ベルギー 27.2 9.5 18.2
18 クロアチア 26.9 9.7 18.0
19 スイス 23.5 11.7 17.5
20 モルドバ 28.0 4.3 17.4
21 フランス 25.5 9.0 17.0
25 南アフリカ 25.3 5.6 15.4
26 ポーランド 27.8 3.8 15.3
29 ニュージーランド 20.3 6.5 13.2
30 スウェーデン 18.1 8.3 13.2
34 アメリカ 19.2 5.5 12.4
43 イギリス 18.2 5.1 11.8
44 カナダ 17.9 5.4 11.6
45 ポルトガル 17.9 5.5 11.5
46 デンマーク 16.6 6.2 11.3
47 チリ 18.2 4.2 11.2
48 インド N/A N/A 11.2
50 オーストラリア 16.7 4.4 10.5
52 シンガポール 12.9 7.7 10.3
53 ドイツ 15.6 4.7 9.9
55 オランダ 12.0 5.0 8.8
60 アルゼンチン 12.7 3.4 7.9
62 タイ 12.0 3.8 7.8
64 スペイン 11.9 3.4 7.6
70 イラン 7.6 5.1 6.4
71 イタリア 10.0 2.8 6.3
72 イスラエル 9.9 2.1 5.8
76 ブラジル 7.7 2.0 4.8
81 メキシコ 6.8 1.3 4.0
84 トルコ 5.4 2.5 3.9
90 ギリシャ 6.1 1.0 3.5
94 フィリピン 2.5 1.7 2.1
95 クウェート 2.5 1.4 2.0
97 ヨルダン N/A N/A 1.1
98 ペルー 1.1 0.6 0.9
104 エジプト 0.1 0.0 0.1
107 ハイチ 0.0 0.0 0.0
以上(*順位を省略した国あり。数字の列が乱れてしまい、見苦しくなってしまいました。)
<データを見ての感想>
自殺者が多い国(ワースト10以内で人口の多い国)として、3位の韓国、7位のロシア、9位の中国が挙げられる。日本は13位で、10万人あたり21.4人も自殺している。
日本は人口1億2700万人として、年間自殺者総数を国連統計データに基づいて計算すると、27820人となった。ここ10年、日本は毎年約3万人以上が自殺しているというデータがある。2万8000人足らずという(国連発表の)データは、3万人に近い数字なので、一応参考になりそうだ。
だから、他の国のデータも参考にすることができるであろう。
自殺か自殺以外の死なのかの認定については、国によって違うであろうから、数字は「参考にする程度」の価値しかないかもしれない。日本においても、自殺だと断定できない人の死は「自殺者数」に入らない。そういう「判断の難しい死」はものすごく多いらしい。しかし、国連統計の「自殺率データ」はその国が抱える問題を暗示していると考えられる。
日本は韓国や中国よりも自殺率は低いが、ワースト10に近い国である。
自殺率を尺度に世界を見回してみると、韓国・中国・ロシア・日本などは、「生きづらい国」と言えそうですね。
実際、テレビや書物を通して知るかぎり、今の韓国や中国はほんとうに大変らしい。日本もたいへんだが、日本が抱える問題のレベルを超えているようだ。雇用問題・貧富の差・環境問題・食糧問題など・・・。どれも日本以上に困難な状況にある。
韓国の自殺者は、女性も多い。中国は、男女別のデータが発表になっていないので、わからないが。日本も多い。韓国や日本の女性の自殺率は、(人口10万人あたり)10人を超えている。世界の国々を見ていくと、女性で10人を超える国はほんの少しである。女性は(生きるという面では)たくましく「自殺する人」は少ないはずだが・・・。
世界中、どの国も自殺する人は圧倒的に男性が多い。この点では、世界共通である。「生きる」という面では、女性のほうが強く、男性のほうが弱いというデータである。
自殺と宗教とは大いに関係がある。自殺を強く禁じている宗教(イスラム教やキリスト教など)を信仰している国では、やはり自殺者が少ない。宗教が「自殺する心」に影響していると考えられる。
自殺すると、「地獄に落ちる」と洗脳されて育った者にとって、ほとんど自殺はしない。幼い頃から洗脳されてきたことは、その呪縛を解きにくい。自殺者数はその国の宗教と大いに関係があるだろう。自殺率からも、そのことが伺えるのではないでしょうか。
韓国・中国・ロシア・日本はイスラム教の国家ではない。キリスト教国家ともいえない。韓国にはキリスト教を信仰している人は多いのだが・・・、自殺率がものすごく高い。ロシアは昔は「ロシア正教=キリスト教」の国であったが、この100年の変化ですっかり宗教色は色あせてしまった。
日本は、一応「仏教国」であるが、宗教的には分類しにくいところがある国である。不思議な国である。神道(神社へのお参り)・仏教・キリスト教などが、人々の生活の中になんとなく入り込んでいる。
神道=神社へのお参り(初詣や子どもの宮参りなど)
仏教=お葬式は仏教式で行う人がほとんど。法事やお墓参りも仏教式の家がほとんど。
キリスト教=イエスキリスト誕生を祝するクリスマスには、どこの家でも(子どもいるお坊さんの家であっても)ケーキを食べ、クリスマスプレゼントを贈っている。最近の結婚式は、ほとんどが教会で挙げている。神社での結婚式は珍しくなってしまった。ちなみに、私も結婚式は41年前に、(グアムの)教会で挙げた。
神道・仏教・キリスト教は違和感なく、人々の生活の中に入り込んでいる。こんな国は珍しい。世界の常識からすると、「宗教的に自立していない国民」とみなされ、馬鹿にされる。馬鹿にされるだけならいいが、「一人前の人間」として扱われない。
とにかく、日本人は「一人前ではない、中途半端な人間」の集まりとみなされている。
信仰心があやふやな人間は「人間として確立できていない」という認識は、世界では常識なのである。
日本人はそのことを自覚しにくいらしいが・・・。
私も「中途半端な人間」の一人である。日本にいるので、「中途半端」であっても、困らない。周りが中途半端な人が多いから。
ヨーロッパやアメリカなどで永住したとしたら、やはり、日本人の人格は軽く見られるようである。差別される現実もあるようである。
この続きは、後日に。
「生き心地の悪い国・地域」を示すデータとして、貧困率・ジニ係数・自殺率などが考えられる。
今回は、「自殺率」を手がかりにして、考えてみた。
(* 考えがまとめきれずに書き始めて・・・。まとまっていない段階。ごめんなさい。)