2021/7/8
「年金生活者の「財」」 つれづれ思うこと
年金生活に入って、約13年が経過した。
最後に勤めた学校で、日々耳にした言葉は、「徳・健・財」。
この「財」を教育の3本柱の一つにしている学校は少ないだろう。私はいろいろな学校に勤務したが、「財」をあえて掲げる学校は、この学校だけであった。私立の学校で、創立者が掲げた方針で、なかなか味のある教育方針だと、今(年金生活に入って13年が過ぎている現在)も意識している。
「徳」と「健」に関する教育方針は、日本中ほとんどの学校が(類する概念・言葉)として掲げている。
一方、「財」を全面的に掲げての教育は、珍しいであろう。
「財」とは何か? 「財」とはいわゆる「お金」である。
教育において、「財」を掲げることは、この学校の教育の中身として、「いかにお金持ちになるか、いかなる方法で財産を築けばいいのか?」を教えるのだろうと想像されがちである。しかし、・・・そういう想像とは違った。
学校教育において、「財」がどういう位置づけになるのだろうか? 勤務した当初、創立者の「財」に関する話を聞くまでは、まだ(身に沁みて)理解していなかった。というよりも、日々の授業のことばかり考えるのが精いっぱいで、「財」についてはあまり意識しない日々であった。
創立者(故・初代学校長)は生前、入学式や卒業式において、「財」に関する話をされることがあった。そのポイントは、要するに「予算生活をするべし!」という訴えであった。
人生、いかなる時も「お金は大切なものだ。お金によって、人生は不幸にも幸せにもなる。収入以上に支出をする生活は不幸をもたらす。収入の範囲内で支出をする生活こそ、人生を幸せにしてくれる。福の神コースの生活になる。」という内容の話だった。
さらに、一言でまとめて、生徒たちには、
「財」とは、予算生活の実行である。 と、言い切っていた。
なかなか迫力のある話しっぷりで、(在職中)何度も聞かされたが、毎回「身に沁みた」のであった。
「財」=予算生活
この意識はいつまでも大切にして、年金生活(予算生活の実行)を実施している。
年金生活を始めてみて、寂しかったのは、「ボーナスがない」生活が始まった点であった。何十年と、「ボーナスありの生活」が続いていたので、「急な出費」があると、(どこから出そうか・・・ボーナスはないことだし・・・)と思うことが多々あるものだった。
年金は2か月(偶数月の15日)に一度、2ヶ月分まとめて支給される。
それぞれに家庭によって、使い方は違うが、我が家では1か月分単位で使っている。(年金支給日に一か月分を引き出している。(2ヶ月分を引きだす家もあるようだ。その点は自由である。)
収入の範囲内で支出を抑えることができれば、赤字になることはない。赤字が出ない生活をしていく限り、一応(経済的には)幸せである。
お金に困って「不幸」になっていく家庭の話はよく聞く。
もっとも、人生はお金だけではないので、お金に困っても幸せな生活を続けている人はいる。しかし、「借金が増えていって…」というパターンの生活を続けている人は、経済的に「不幸」になっていく人が多い。
給料が平均よりも少なくても、予算生活をしてきた人は、概ね年金生活もうまくいっているようだ。収入の範囲内でやりくりをしていくことが身についているからであろう。
一方、かなり高収入があった人でも、「予算生活がつぶれかけ」の生活をしていたら、退職後、年金額が(平均よりもかなり)多くても、借金を作り始めるパターンになっていく人もいる。家に財産があれば、当分の間は大丈夫だろうが・・・、それでも経済的に「不幸」になっていくことにつながっていく。
「貧すれば鈍する」ごとく、不幸になっていくことが多い。やはり、人生「予算生活」は大切なのだと思う。
いろいろな不幸をもたらす事件の原因は、「お金」にあることが多い。
「予算生活が実行できていない人」であったという点が、その事件の背後にあった。という分析もできるようだ。
子ども時代から、だれからも「財」の教育をされなかった人は、経済的「不幸」をもたらすことになるかもしれない。
そういう点で、私が最後に勤務していた学校は「大切なことを」教育方針にしていた学校だった。と、振り返るときがある。
授業中に「財」に関する教育は、具体的にはしなかったが、「わが生き方を語る」という場面では、「予算生活の実行は大切だ」ということは時々していたように思う。
お金も使い方においても、素直に「人生観」を語ることもあった。
それほど「慕われた教師」ではなかったが、それなりに脱線した話(=人生の話など)を聞いてくれる生徒もいた。
旧ブログ『鬼井江の世界』にも、あれこれと書いてきた。何人かの生徒たちがコメントを書いてくれたりして・・・。授業以外で、あれこれと人生やモノの見方などを語り合えたものだった。退職前の2年間(在職中の2年間)、生徒の反応を知りながら、あれこれと過ごしたものだった。
彼らも、給料をもらうようになり、「財=予算生活」を意識して生活していることであろう。
* ここから続きです。
支出を抑えることは難しいものですね。
現役のころの「ボーナスあり」の生活から、「ボーナスなし」の年金生活を実際に始めてみると・・・。
支出を減らすことの難しさを実感した私でした。
まずしたことは「保険関係の整理」。生命保険・医療保険・火災保険・自動車保険など、各保険を見直したものでした。子どもがそれぞれ独立するにつれて、生命保険の契約内容も低く抑えたり、医療保険の内容も見直しました。
退職して数年後には、自動車を処分。自動車の維持費は駐車場代も含めて、年間約50万円ほどかかっていましたので、支出を減らす効果としては大きかったですね。
我が家の場合、これらの支出減額効果だけでも、赤字はなくなっていきました。
貯金を切る崩すことなく、「予算生活の実行」ができるようになってきました。
旅行が好きなので、旅行費用を年金収入からも捻出し、楽しんでいます。航空会社はほとんどLCC利用。さらに、JR利用時は、青春18切符を利用するようにしている。
年金生活に入ってからも、結構旅行を楽しんでいる。高価なホテルには(予算面で)泊まれないが・・・。
コロナが収まれば、また旧街道歩き旅などを再開したいと思っている。「歩き旅」も楽しいものです。
「年金収入の範囲内で、工夫して楽しむ。」
これが私・我が家の『財』のポイントです。とりあえず、80歳ぐらいまでは、このペースが続くようにと願っている。
まあ、人生はどうなるかわかりませんが・・・。
日本全体の災禍=戦争を経験していない「団塊の世代」。しかし、戦争を経験していない団塊の世代にとって、去年から今年の「コロナの災禍」は厳しいものに思われます。
今年の春ごろには、収まるであろうと、私個人は予想していたのですが…、なかなか収まる気配はありません。ワクチンも国民(希望者)全員にいきわたるのは、いつ頃になるのでしょうか? 見通しを正しく言わない政府。
頼りない政府に腹を立てています。総理大臣の長々とした説明を聞いているだけで、さらに腹を立てています。総理大臣の説明は「3分間スピーチ」でお願いしたい!
長ければ長いほど、頭にきている国民は、私だけではないでしょう!!!
長くて長くて・・・。
言いたいことが少しも心に響かない。最低のスピーチ。
安倍も菅も!
今回のブログ、まとめがなく、「ボヤキの終わり」になってしまいました。
(長い記述に付き合っていただき、ありがとうございました。)
最後に勤めた学校で、日々耳にした言葉は、「徳・健・財」。
この「財」を教育の3本柱の一つにしている学校は少ないだろう。私はいろいろな学校に勤務したが、「財」をあえて掲げる学校は、この学校だけであった。私立の学校で、創立者が掲げた方針で、なかなか味のある教育方針だと、今(年金生活に入って13年が過ぎている現在)も意識している。
「徳」と「健」に関する教育方針は、日本中ほとんどの学校が(類する概念・言葉)として掲げている。
一方、「財」を全面的に掲げての教育は、珍しいであろう。
「財」とは何か? 「財」とはいわゆる「お金」である。
教育において、「財」を掲げることは、この学校の教育の中身として、「いかにお金持ちになるか、いかなる方法で財産を築けばいいのか?」を教えるのだろうと想像されがちである。しかし、・・・そういう想像とは違った。
学校教育において、「財」がどういう位置づけになるのだろうか? 勤務した当初、創立者の「財」に関する話を聞くまでは、まだ(身に沁みて)理解していなかった。というよりも、日々の授業のことばかり考えるのが精いっぱいで、「財」についてはあまり意識しない日々であった。
創立者(故・初代学校長)は生前、入学式や卒業式において、「財」に関する話をされることがあった。そのポイントは、要するに「予算生活をするべし!」という訴えであった。
人生、いかなる時も「お金は大切なものだ。お金によって、人生は不幸にも幸せにもなる。収入以上に支出をする生活は不幸をもたらす。収入の範囲内で支出をする生活こそ、人生を幸せにしてくれる。福の神コースの生活になる。」という内容の話だった。
さらに、一言でまとめて、生徒たちには、
「財」とは、予算生活の実行である。 と、言い切っていた。
なかなか迫力のある話しっぷりで、(在職中)何度も聞かされたが、毎回「身に沁みた」のであった。
「財」=予算生活
この意識はいつまでも大切にして、年金生活(予算生活の実行)を実施している。
年金生活を始めてみて、寂しかったのは、「ボーナスがない」生活が始まった点であった。何十年と、「ボーナスありの生活」が続いていたので、「急な出費」があると、(どこから出そうか・・・ボーナスはないことだし・・・)と思うことが多々あるものだった。
年金は2か月(偶数月の15日)に一度、2ヶ月分まとめて支給される。
それぞれに家庭によって、使い方は違うが、我が家では1か月分単位で使っている。(年金支給日に一か月分を引き出している。(2ヶ月分を引きだす家もあるようだ。その点は自由である。)
収入の範囲内で支出を抑えることができれば、赤字になることはない。赤字が出ない生活をしていく限り、一応(経済的には)幸せである。
お金に困って「不幸」になっていく家庭の話はよく聞く。
もっとも、人生はお金だけではないので、お金に困っても幸せな生活を続けている人はいる。しかし、「借金が増えていって…」というパターンの生活を続けている人は、経済的に「不幸」になっていく人が多い。
給料が平均よりも少なくても、予算生活をしてきた人は、概ね年金生活もうまくいっているようだ。収入の範囲内でやりくりをしていくことが身についているからであろう。
一方、かなり高収入があった人でも、「予算生活がつぶれかけ」の生活をしていたら、退職後、年金額が(平均よりもかなり)多くても、借金を作り始めるパターンになっていく人もいる。家に財産があれば、当分の間は大丈夫だろうが・・・、それでも経済的に「不幸」になっていくことにつながっていく。
「貧すれば鈍する」ごとく、不幸になっていくことが多い。やはり、人生「予算生活」は大切なのだと思う。
いろいろな不幸をもたらす事件の原因は、「お金」にあることが多い。
「予算生活が実行できていない人」であったという点が、その事件の背後にあった。という分析もできるようだ。
子ども時代から、だれからも「財」の教育をされなかった人は、経済的「不幸」をもたらすことになるかもしれない。
そういう点で、私が最後に勤務していた学校は「大切なことを」教育方針にしていた学校だった。と、振り返るときがある。
授業中に「財」に関する教育は、具体的にはしなかったが、「わが生き方を語る」という場面では、「予算生活の実行は大切だ」ということは時々していたように思う。
お金も使い方においても、素直に「人生観」を語ることもあった。
それほど「慕われた教師」ではなかったが、それなりに脱線した話(=人生の話など)を聞いてくれる生徒もいた。
旧ブログ『鬼井江の世界』にも、あれこれと書いてきた。何人かの生徒たちがコメントを書いてくれたりして・・・。授業以外で、あれこれと人生やモノの見方などを語り合えたものだった。退職前の2年間(在職中の2年間)、生徒の反応を知りながら、あれこれと過ごしたものだった。
彼らも、給料をもらうようになり、「財=予算生活」を意識して生活していることであろう。
* ここから続きです。
支出を抑えることは難しいものですね。
現役のころの「ボーナスあり」の生活から、「ボーナスなし」の年金生活を実際に始めてみると・・・。
支出を減らすことの難しさを実感した私でした。
まずしたことは「保険関係の整理」。生命保険・医療保険・火災保険・自動車保険など、各保険を見直したものでした。子どもがそれぞれ独立するにつれて、生命保険の契約内容も低く抑えたり、医療保険の内容も見直しました。
退職して数年後には、自動車を処分。自動車の維持費は駐車場代も含めて、年間約50万円ほどかかっていましたので、支出を減らす効果としては大きかったですね。
我が家の場合、これらの支出減額効果だけでも、赤字はなくなっていきました。
貯金を切る崩すことなく、「予算生活の実行」ができるようになってきました。
旅行が好きなので、旅行費用を年金収入からも捻出し、楽しんでいます。航空会社はほとんどLCC利用。さらに、JR利用時は、青春18切符を利用するようにしている。
年金生活に入ってからも、結構旅行を楽しんでいる。高価なホテルには(予算面で)泊まれないが・・・。
コロナが収まれば、また旧街道歩き旅などを再開したいと思っている。「歩き旅」も楽しいものです。
「年金収入の範囲内で、工夫して楽しむ。」
これが私・我が家の『財』のポイントです。とりあえず、80歳ぐらいまでは、このペースが続くようにと願っている。
まあ、人生はどうなるかわかりませんが・・・。
日本全体の災禍=戦争を経験していない「団塊の世代」。しかし、戦争を経験していない団塊の世代にとって、去年から今年の「コロナの災禍」は厳しいものに思われます。
今年の春ごろには、収まるであろうと、私個人は予想していたのですが…、なかなか収まる気配はありません。ワクチンも国民(希望者)全員にいきわたるのは、いつ頃になるのでしょうか? 見通しを正しく言わない政府。
頼りない政府に腹を立てています。総理大臣の長々とした説明を聞いているだけで、さらに腹を立てています。総理大臣の説明は「3分間スピーチ」でお願いしたい!
長ければ長いほど、頭にきている国民は、私だけではないでしょう!!!
長くて長くて・・・。
言いたいことが少しも心に響かない。最低のスピーチ。
安倍も菅も!
今回のブログ、まとめがなく、「ボヤキの終わり」になってしまいました。
(長い記述に付き合っていただき、ありがとうございました。)
<form action="https://gold.ap.teacup.com/applet/keke7761/1442/clap" method="POST"><input type="submit" value="拍手" /></form>