ウクライナとロシアとの戦闘が1年以上続き、不安定な状況が続いている。ロシアと中国などの独裁者国家対アメリカや西欧諸国などの民主主義国との対立が背景にある。民主主義国のウクライナと独裁者国家のロシアが激突して、なかなか停戦に至る動きはゆっくりしている。
ロシアは核兵器の使用をちらつかせ、いつ世界戦争に至るか・・・!? と、不気味な状況が続いている。ソ連時代の核兵器はメンテナンス不良で、不発に終わるだろうという説もあるが、その説通りになればいいのだが・・・。楽観は許されない。
現在(この方面でのまったくの素人の私の予測だが)、核兵器をロシアから先に使いたくない状況だろう。「使うぞ、使うぞ!」という脅しは、何回も発信してきているロシア。アメリカとの全面核戦争が、一気に始まるとは考えられない。低レベルの核兵器を使うとどういう反応があるか、様子見をしながら使うことになるだろう。そのきっかけは、「民主主義陣営の国から援助された低レベルの核兵器を先に使ったから、ロシア側も自国防衛のために使わざるを得なかった」という形(勝手な理屈)を主張できるタイミングだろう。
ロシアは、そういう状況になるタイミングをつかもうとしているに違いない。民主主義陣営はそういう状況にならないように、気をつけて「ウクライナへ兵器を援助」していることであろう。
しかし、いつの日にか、ロシアは核兵器を使う日が来るだろう。(と、私自身は予測している。)
日本は、核兵器を使われた唯一の国なのに、核兵器に対する防御施設はほとんどない。私の住む堺市に、核戦争が起こって避難できるところはあるのだろうか? と考えても「逃げ込める核シェルター」はまったくない。「日本国のどこが安全なところだろうか?」と考えても、どこも浮かばない。
自衛隊基地の地下などに核兵器攻撃に耐えられる場所があるのかもしれないが、一般国民はその場所に避難できないだろう。核攻撃でなければ、(堺市内で考えれば、)地下鉄駅や線路などに避難できるかもしれないが、核攻撃では放射能にやられてしまう。もはや、放射能から逃げることは不可能だろう。
広島や長崎に落とされた核爆弾レベルだったら、中都市周辺までの被害でおさまるかもしれない。しかし、現在、諸国が保有している高レベル核爆弾を実際に使われたら、被害はさらに甚大になるだろう。大阪に核爆弾が落とされたら、大阪府全体が住めなくなるような気がする。
そういう事態に至らないようにするには、どうしたらいいのだろうか? どう考えたらいいのだろうか?
ウクライナとロシアとの戦闘において、(当分の間は)日本に直接「戦争の影響」が及ばないだろう。しかし、ひょんなことから、中国・ロシアとアメリカ・ヨーロッパ諸国との対立が激化していくと、もろに日本にも「戦争の影響」が出るに違いない。
台湾(民主主義地域)を中国(独裁者国家)はタイミングあらば、「香港同様に支配地域」にしたいと、てこ入れ中である。経済面・軍事面の両方から圧力をかけている。台湾の何が欲しいのか? 一言でいえば、台湾の「高レベル半導体生産能力」が欲しいのである。半導体に関して、中国は台湾よりも10年ほど遅れているらしいから。アメリカも日本も台湾の「高レベル半導体生産能力」が必要になってきている。半導体に関しては、「世界一」なのは、台湾なのである。(何十年か前は日本だったが・・・)
中国は国家挙げて「半導体」に力を入れているが、まだまだ台湾に追いつけない状態。やっと、アメリカや日本も「半導体生産能力アップ」に力を入れ始めた段階である。熊本県に半導体に関する工場が建設されるとのことで、地価が上がり、活気が出始めているらしい。また、北海道にも半導体関係の施設が・・・と、うごめき始めているらしい。
とにかく「半導体を制する国が、世界を制する!」と言われているように、独裁者国家も民主主義国家もどちらも必死になり始めているわけである。アメリカは半導体に関して、「設計に強いが、生産は外国に」依存してしまった。日本は「半導体の部品に強いが・・・生産は、台湾・韓国よりかなり後れを取ってしまった。」という状況にある。台湾・日本・アメリカが協力することで、民主主義陣営が「半導体」を制しようとの作戦らしい。
だから、中国は台湾が民主主義陣営に完全に組み込まれる前に「台湾支配下へ」を急いでいることになる。この状況において、日本はアメリカや中国との関係をどうやって行くべきか・・・意見の分かれるところであろう。
日本は一応「民主主義国」であるが、報道の自由さでは(世界の基準でみると)「G7の中では、最低の国」となっている。政権を批判する報道機関・報道関係者・学者などは圧力をうけて、いつのまにか表面に出なくなってしまう。じんわりと批判力を奪っていくやり方でマスコミから消されていく。(頑張っている方もおられるが少ない。)
アメリカにべったりも考えものだが、中国を一応批判していても、経済界(大企業の塊)は「中国べったり」のままで、という状況はかわらない。さて、中国が台湾へ攻め込んだ時に、日本はどうするか? そのとき、日本は大きな決断をすることになるだろう。
アメリカにしても、中国と対立し始めたといっても、経済は中国とべたべたの関係(貿易のデータから類推できる)にある。べたべた関係から脱することができるようになった時、アメリカの判断も変わってくるかもしれない。または、中国とアメリカが全面戦争に突入したら、経済面の「べたべた関係」は崩壊せざるを得ないだろう。
日本は世界の視点で見れば、金持ち国になっている。首相が外国へ行けば、ほいほいと援助の約束をしてくる。日本国内で多くの人が苦しんでいるのに、「外国への援助」はどの首相も気前よく約束して帰ってくる。日本国の財政赤字はひどい状態なのに、そんなことは忘れているように感じるのは私だけだろうか? 日本は財政が悪くても「赤字国債」を発行して乗り切ってきている。その赤字は、誰が埋めているのだろうか? 多くの国は「よその国=外国」が赤字国債を購入してくれる状況になっている。例えば、アメリカの赤字国債は日本が購入している。アメリカは国内だけでは赤字国債を面倒見切れない(ある意味で、貧しい)国である。
一方、日本は(世界の多くの国とは違って)赤字国債の面倒を外国に頼らないで、日本国内で賄っている国なのである。政府が発行する赤字国債を購入しているのは、日本の金融機関や日本銀行なのである。金融機関にある資金は、ほとんどが国民が預けているお金である。国民はそれぞれ「通帳」を持っているだけで、お金そのものは銀行などの金融機関が持っている。つまり、赤字国債を購入しているのは、日本国民だということになる。預金者の全員が、預金全額を引き出すことは考えられない。という仕組みなので、国民が赤字国債をささえている。日本国民トータルが、持っている預金額は膨大で、赤字国債を外国人に面倒を見てもらわなくてすんでいるのである。(こういう国は珍しい。ほとんどの国は、外国に面倒を見てもらっている。外国に面倒を見てもらうと、借金が返せなくなると、いろいろな担保を没収される。) 現在、中国は金持ち国になっているので、いろいろ諸外国の面倒を見ている。国家が破綻する=借金を返せなくなると、その国を(色々な形で)乗っ取ることになる。そういう現象が(アジアやアフリカなどで)現実にあっちこっちで起こっている。
(破綻した国の)港湾施設使用権を99年間奪ったりしている例など、ニュースになったりしている。日本は、そういうことは起こらないはずである。赤字国債を日本国内で購入できなくなったら、日本もいよいよおかしくなる。今の時点は、ぎりぎりらしい。日本銀行が赤字国債を購入し始めているということは、いよいよ危ないゾーンに突入している信号だ。(と私は思っている。)
お金を印刷しているのは、日本銀行であり、お札には『日本銀行券』と印刷されている。紙に過ぎないお札が、「日本銀行」が金額を保証してくれている。保証してくれているので、安心して使うことができる。中国人はお札をあまり信用しない。カードの方を信用している。お札は偽札(単なる紙切れ)が多いからだろう。
話があっちこっちに飛んで、まとまりがなくなりました。話題を戻します。
中国とアメリカが戦争状態になるとき、日本はどうすればいいのか? 核戦争が起こらないようにするには、どうすればいいのか?
私の考えは、(今の段階では)とにかく日本は、「戦争放棄の憲法」を持つ国として、武力による解決の道へ流されていく動き・雰囲気に抵抗すべきだと思っている。
今の動きは危険な方向へ行きそうだ。浮足立っている気がする。「戦争放棄の憲法」は覚悟と勇気をもって守っていこうと思っている。
敵基地攻撃能力を自衛隊が持つことに、私は反対である。
自衛隊はすでに世界で5番目の戦力を持っているとみなされている。アメリカの言い分に乗せられて、すでにたくさんの兵器を備えている。もうこれ以上の兵器を持つ必要はないだろう。(と、私個人は思っている。)
経済面で、しっかりと中国と対立すべきときが(もうすぐ)来るだろう。中国の独裁者政権を利する交易には反対である。交易(輸出・輸入)内容を吟味していくべきだと思う。
「現在の中国を作ってきたのは日本である」という説がある。その説が的を射ている点もある。「日本が今の中国を作り上げてきた」という説は、なかなか中身の濃い指摘があるように思われる。
中国の監視国家体制には恐ろしさを感じている。しかも、ものすごい力(軍事力・経済力)をため込んできていることは事実である。日本が中国の支配下になってしまわないためにも、経済関係の吟味・変更を願ってやまない。現在のままでは、中国を利するばかりのように思われる。
中国にもアメリカにも束縛されず、しっかりとした経済力のある国としての歩みを願っている。
金儲けだけの関係(束縛)から自由になることが、唯一、日本が中国と武力戦争しない方法につながるだろう。核戦争を起こさないためにも、日本のあるべき位置をしっかり見つけてもらいたい。中国にもアメリカにも「自由にモノが言える」国家(=本当の独立国)になってほしい。
核戦争を防止するためには、日本は「経済面での防止力」をうまく使うことにあるだろう。そう信じたい! 自衛隊の武力を強めれば強めるほど、危険になっていくだろう。
戦前の日本が「大本営発表」にだまされていったように・・・。今のマスコミは・・・???
(以上、まとめになっていませんが、現在の私の心境を書いてみました。この心境が、杞憂で終わればいいのですが・・・)