・銅Cupper どう
元素記号Cuであり成人体内に100mg~150mg含まれ、主に毛髪、脳、肝臓、骨格に存在する。鉄よりヘモグロビン(血色素)が生成されるときに銅が微量必要とされ必須の微元素としている。
コラーゲン、エラスチンの骨格、血管壁の細胞間の結合生成、小腸からの鉄の促進、皮膚、髪の毛の色、つやに関係するメラニン色素生成に関与する。チロシナーゼTyrosinase、アスコルビン酸(ビタミンC)の働きを助け酵素を活性化させ抗酸化作用を有する。
赤血球の生成、骨・脳・神経組織を生成し不足すると貧血、毛髪異状、白血球減少、骨格の形成不良、成長障害を起こす。 乳児の人工栄養による不足がいわれていたが成人の欠乏はあまり見られない。
脂肪の多い食事を好む人で銅を多く摂取する人は脳の老化がはやいといわれアルツハイマーでは血液中で高い値を示している。
100g中で牛レバー0.5mg、牡蠣0.35mg、えび、蟹類、枝豆0.41mgに多く含む。銅は酸性になると、溶け出す危険性があるので銅製の容器などに酸性のものを入れないように注意する。タンパク質と結合していない銅は、比較的少量でも吐き気、嘔吐、下痢を引き起こし過剰摂取で肝臓、脳、眼に蓄積し障害を起こすウイルソン病が知られ、腎臓にも損傷を与える。成人の推奨量0.5~0.8mg、上限量10mgとしている。
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