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[ALA]食生活について語ろう

2022年03月26日 | 美容ダイエット

・ALA
 5‐アミノレブリン酸(5-Amino Levulinic Acid)はALAと略しγ-レブリン酸ともよばれる動植物の生体内に含まれるアミノ酸の一種でポルフィリンPorphyrin合成経路の最初の生成物です。
ALA合成酵素により、グリシンとビタミンB6が合成されるときの中間代謝物であり、この代謝反応は主として骨髄の幼若赤血球と肝細胞で営まれます。
体内でクロロフィル、ヘム、ビタミンB12等の原料となり多様な物質に変化します。
アミノレブリン酸の合成経路には2種類があって生物の系統によって異なります。
Shemin経路としてグリシンとスクシニルCoAを縮合させて合成します。αプロテオバクテリアと、真核生物のミトコンドリアで利用しています。 
C5経路ではtRNAにチャージされているグルタミン酸を還元的に切り離し、アミノ基転移を経て合成します。大部分の原核生物と、真核生物の色素体で利用しています。 
2種類の経路を両方とももつ生物は稀です。色素体を持つ真核生物はミトコンドリアも持っていますが、通常どちらか一方のみを用います。
例えば緑色植物・紅藻・珪藻では色素体のC5経路のみが利用されShemin経路は存在していません。
両方の経路を利用している生物としてはミドリムシが挙げられています。

動物における合成経路はグリシンおよびスクシニルCoA:Succinyl coenzymeAからアミノレブリン酸合成酵素の作用で合成しています。
5-アミノレブリン酸(ALA)は、動物においてはポルフォビリノーゲンシンターゼPorphobilinogen synthaseによって代謝され、最終的にプロトポルフィリンIX:Protoporphyrin IXとなります。
プロトポルフィリンは鉄イオンを有することで、血液中のヘモグロビンや薬物代謝酵素を構成するヘムHemeとなります。

体内のエ ネルギー発電所、生命の根源物質と呼ばれるミトコンドリアを活性化させ、エネルギー産生に必要不可欠な物質でありヘムの材料となります。

ALAがなければ、血液中の赤い色素の鉄の化合物のヘムを作ることができず、ミトコンドリアが効率的にエネルギーを作り出すことができません。
ALAを効果的に体内に取り入れることでエネルギーが効率よくなり基礎代謝が活発になって、健康的な身体作りに必要な成分なのです。
近年、コスモ石油において新しく発酵法が開発され光合成細菌による大量生産法が確立されています。ブドウ糖を原料に、発酵法を用いて、より安全で環境負荷の少ない製造方法です。ALAの大量生産が可能になり、サプリメントや健康食品、化粧品、医療、農業に利用しています。
医療分野においては光増感剤として、光線性角化症やニキビの治療薬に、近年ではレーザー照射と組み合わせて脳腫瘍の術中診断に用いられています。さらに育毛にもよいといいます。

農業分野で低濃度のアミノレブリン酸(ALA)と微量のミネラルを配合した水溶液を植物に散布すると、葉緑素が増えて成長が促進することから添加した液体肥料として、光増感剤の作用から除草剤に用いています。

正常人の血中には、これらの細胞から漏出したと思われる微量のALAが検出されるのみです。その一方で、種々のポルフィリン症や鉛中毒では血中・尿中のALAが増えます。これらの疾患は、放置するといずれも重篤な神経障害をきたします。

信州大学では、2016年1月に高齢女性を対象としてALA(5-アミノレブリン酸)とSFC(クエン酸第一鉄ナトリウム)の試験食の5-アミノレブリン酸と鉄の摂取により、酸素消費量と二酸化炭素排出量を減少させ、血中乳酸値の上昇を抑制し、運動効率が上昇したことが確かめられています。ALAとSFCは貧血の治療や予防に有効な化合物で、古くから広く医薬品や健康食品に利用しています。
 このALAが多く含まれる食品としては、🍷赤ワイン、酢、🍵茶、貝割れ大根、🍌バナナ、ピーマン、ほうれん草  タコ、🦑イカや納豆などです。特にALAが多いのが、ほうれん草と🐙タコとしてあげられています。  

 


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